お金があっても買えなかった!? ブガッティ ヴェイロンの購入方法とは?

ブガッティ ヴェイロン

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世界には数えきれないほどのクルマがあります。値段もピンからキリまで非常に幅広いです。普通、どんなに高いクルマでもお金さえあれば購入することができますが、世のなかにはいくらお金を積んでも審査が通らなければ購入することができないクルマがあります。その1台が、2005年に発売されたブガッティのハイパーカー、ヴェイロンです。

文・CarMe編集部
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ブガッティ ヴェイロンとはどんなクルマ?
ヴェイロンの購入から納車までの流れ
ブガッティ ヴェイロン 画像
後継車のブガッティ シロンは一般人でも購入できる?

ブガッティ ヴェイロンとはどんなクルマ?

ブガッティ ヴェイロンは、フランスの自動車メーカー、ブガッティ・オトモビル社が製造するスーパーカーです。車体価格は、約2億円(2012年時点)。最高速度は、400キロ以上。当時、ギネスにも世界で一番速い市販車として認定されました。

近未来的なスタイリングに、2億円という価格。ただでさえぶっ飛んでいたヴェイロンには、もうひとつぶっ飛んでいたことがあります。それが「購入審査」あったこと。

仮に宝くじに当選して、2億円を手にしたとしても、それだけでは購入することはできなかったようです。つまり、メーカーが「買う人を選ぶ」ということです。 

ブガッティが、そのような審査を設けていたのは、ブガッティというブランドのイメージが損なわれることを防ぐため。いくらお金をたくさん持っていたとしても、ヴェイロンを買うに値しない人は、購入することができないというわけです。

そこで気になるのは、いったいどういった審査をクリアすれば購入できるのかということです。もし、将来あなたがブガッティを購入するときのために、ここで購入方法を学んでおきましょう。

ヴェイロンの購入から納車までの流れ

1:代理店審査を受ける

まず購入するためには、当時の代理店だったニコルレーシング・ジャパンで審査が行なわれました。ここで顧客の職業や購入目的などを審査されます。本社にもその情報が送られ無事に審査を通れば次の段階にいきます。

ブガッティはタイヤ1本で数百万円もするらしいので、きちんと維持・管理できるのかどうかもみられます。宝くじが当たっただけでは、この段階で落とされるかもしれません…。

2:予約金の支払い

無事に代理店の審査が通れば、次は予約金の支払いです。予約金の額はおよそ5,000万円。これだけでちょっといいマンションだって買えます。

3:ファーストクラスでブガッティ本社に行く

無事に審査も通過して、マンションを買えるくらいの予約金を収めたら、ブガッティ本社から招待状が届きます。

その招待状のなかに、フランス行きのエアチケットが入っています。しかもファーストクラス!そのチケットで、フランスのモールスハイムにあるブガッティの本社へ向かいます。ちなみに宿泊代などもすべてブガッティ持ち。 

2億円のクルマを買うのですから、当然と言ったら当然ですね。

4:試乗&仕様を決定する

本社では、実際に試乗して、自分好みの仕様で世界にひとつしかないブガッティを作っていきます。

ブガッティはもちろんオーダーメイド。オーナーの好み通りの仕様に。インテリア、エクステリアなど細部に至るまで徹底的につくり込んでいきます。

5:納車

ここで残りの残金約1億5千万円を支払い納車待ちです。オーダーメイドなので納車までにはかなり時間がかかりますが、ブガッティのオーナーになると、オーナークラブの参加資格が与えられ、オーナー同士でさまざまな交流もできます。

こうして納車を迎えることとなります。

ブガッティ ヴェイロン 画像

後継車のブガッティ シロンは一般人でも購入できる?

現在、ブガッティ ヴェイロンは生産終了モデルとなっており、後継車となるブガッティ シロンが販売されています。価格は日本円で3億円を超えるとも言われ、ウェイロンの後継にふさわしいハイパーカーとなっています。おいそれと購入できなかったヴェイロンですが、後継車のシロンの購入方法はどのようなものなのでしょうか。

1:審査を受ける

2015年11月に、ブガッティの日本法人であるブガッティ ジャパン株式会社が南青山に設立され、以降は誰でも商談が可能になりました。そのため、シロンは誰でも商談を行うことは可能です。担当者によれば、最終的に転売することが目的であっても、ブガッティとしてはシロンを購入してくれれば問題はないとのことです。

ただ、契約締結前にはブガッティのフランス本社で人物審査を受けることになります。フランス国内法では、テロ組織に所属している人物などにはクルマを販売してはいけないと法律で定められています。一方で、公序良俗に反しない人であれば、契約上は問題ないとされています。

2:支払い

契約締結後、最初に20万ユーロ(約2,500万円)を支払わなければなりません。支払いはユーロで行わなければならず、その後もブガッティの定めた期日までに何回かの支払いをユーロで行う必要があります。

3:仕様決定

20万ユーロを振り込めば、購入するシロンの仕様選択に進みます。ボディカラーやシート、内装素材など、仕様はブガッティ専用のシミュレーターを使って決定していきます。ヴェイロンの時代は日本代理店にシミュレーターがなかったため、仕様を決めるためにはるばるフランスまで行かざるを得なかったと言われています。

4:納車

仕様決定後、期日までの支払いを終えれば、いよいよ納車待ち。シロンは全世界500台限定生産、日本からも何台かオーダーが入っているそうです。
高額な本体価格やユーロでの支払いなど、高いハードルが待ち構えるシロンですが、ブガッティ ジャパンの設立によりヴェイロンの時代よりもスムーズに購入することが可能になっています。

さまざまな自動車メーカーが存在する日本ですが、ブガッティのようなハイパーカーメーカーの現地法人が進出するということは、相応の需要を見込んだ結果と言えます。

ひょっとすると日本の街中を走るシロンを見かける瞬間もあるかもしれません。
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