OGSの多機能スロコンが凄い！スポーツ以外に使える3つの機能とは？

ひと昔ならば、アクセルペダルを踏んだら踏んだなり、緩めたら緩めたなりにエンジンが反応、エンジン回転数はドライバーが決めるものでした。

しかし、電子制御スロットルの登場により、アクセルペダルは「ドライバーがクルマに意思を伝えるため」のパーツになりました。

アクセルペダルを通してドライバーの意図を汲み取ったクルマのコンピュータは、状況に応じてもっとも適したスロットル開度を決定。オートマ車であればミッションとの統合制御を行います。

その結果、非常に効率良く燃費も稼ぎながら、ドライバーの意図に応えるわけです。

場合によってはアクセルペダルを踏み込んでいるのに、スロットルは閉じていくという事もあるわけで…。それでもドライバーの意図した加速ができていれば良いのですが、そういうクルマばかりとは限りません。

そこでレスポンスを向上させたり、電子制御スロットル制御の味付けを変えるスロットルコントローラー(以下、スロコン)が登場。最近は、それにさまざまな機能を追加したものが登場しています。

電装系パーツを得意とするOGSのスロコン「TCバージョンS」は、通常の製品とは異なるいくつかの機能で注目が高まっているスロコンです。

そのひとつが[オーバーアクセルリミッター]で、最近増えている「ペダルの踏み間違いによる暴走事故」対策として、駐車もしくは停車時、および10km/h以下のノロノロ運転時に、任意で設定した値以上にアクセルを踏むと、コンピュータが踏み間違えと判断して、アクセル操作を自動的にカットします。急発進による暴走事故を防ぎます。

もちろん走るステージによっては、機能をキャンセルすることも可能なので、装着したままスポーツ走行も楽しめます。

また[ブレーキオーバーライドシステム]は、なんらかの要因でブレーキとアクセルを両方踏んでしまった場合、ブレーキを優先する機能。純正でこの機能が無いクルマの安全性を高めてくれます。

アクセルペダルを踏み続けることなく、セットした速度を維持するオートクルーズ機能が使えるのも「TCバージョンS」の特徴です。

純正でオートクルーズがついていないクルマでも、60km/h以上でオートクルーズ機能が使えるようになります。

このオートクルーズ機能は、動作中の加速を3段階、解除時間は7段階から設定。ドライバーの運転パターンや好みに合わせたセッティングが可能になっています。

しかも、純正品より速度調整範囲が広いので、すでにオートクルーズが装備されている車でも使い勝手がより良くなります。

ちなみにレクサスを含むトヨタ車では純正クルーズコントロールスイッチをそのまま使用可能。後付けを意識しなくて良いのもいいところですね。

意外なのがセキュリティ機能で、暗証番号を打ち込まない限りアクセルペダルを踏んでもスロットルが動作せず「乗り逃げ」を防止します。オートマ車の場合はクリープによって動かすことができますが、それだけで逃走することはとても困難です。

追加セキュリティとしては、目からウロコのアイデアです。

このような高機能でありながら、本体とモニター部は分割してそれぞれコンパクトな設計。

本来の機能に関しても、スポーツモード4種類、コンフォートモード3種類という7種類のプログラムに加え、ユーザーカスタムモード2種類を設定可能。ユーザーカスタムモードは、アクセル開度25%、50%、75%、100％の計４ポイントを任意で設定可能なモードで、ちょっとしたコンピュータチューニングも楽しめます。

国産の多くの車両を網羅し、多彩な機能で、愛車の安全性や利便性も高める「TCバージョンS」は、注目の新世代スロコンなのです。