Vol.4 52歳既婚男性が振り返る、独身男子には大いなる相棒だった車

MINI

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現在のクルマは、やや大きくなりすぎた。と思うのだ。1人で乗っているフルサイズセダンなんて、日本の道路事情では無駄の極み。それでも大きなクルマに乗りたい理由は、見栄かプライドか。やり手のディーラーマンの術中にハマったか。そこで、ボクが初めて所有したミニの話をしようと思う。
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初めてのクルマは、小さなMINIだった

初めてのクルマは、小さなMINIだった

ボクが初めて所有したクルマは、ミニだった。と言っても、エッセンスだけ頂いた現代の(BMW)MINIではなくて、英国のローバー社で作られていた、いわゆるOLDミニ。

このOLDミニの全長は3,054mmで、現在の軽自動車規格よりも約35cmも短くて、車高も50cmぐらい低い。車検証のうえでは4名乗車だけど、大人4名が乗るなんて到底ムリな、本当に小さいクルマだった。

でも、あの頃はボクは独身で、大きなクルマを必要とすることも無かったから、そんなミニで十分だった。
旧式の1.3リッターOHVエンジンは、速くはなかったけど、遅くもなかった。

13インチのタイヤとゴムをスプリングに使ったサスペンションが生み出すハンドリングは、まさにカート。当時は、登録台数も多かったから、ワンメイクのジムカーナやサーキット走行会なんてものは毎月のようにどこかで開催されていて、手軽にモータースポーツ気分も楽しめた。

そんなとき、少しでも速く見せるため、自作のクーパー風ストライプをカッティングシートで作ったことも、いまとなっては良い思い出だ。
軽自動車より小さなボディは、普通なら躊躇するような狭い路地でも、不安なく入って行けるし、縦列駐車も簡単。そんなクルマだから、エンジン音やロードノイズ、風切り音が室内に遠慮なく入ってくる。

助手席との会話は、自然と大声になった。でも、お互いの距離が近いということが助手席に乗る人との親密感を高めるきっかけにもなった。

余談だけど、友人が英国の小さなスポーツカーからレンジローバーに乗り換えたとき「運転席と助手席が遠くて、ドライブがつまらなくなった」と言ったのは、その友人の彼女だった。

もちろんボクとミニだって、そういった話はある。でも、スペースが尽きてしまった。その方面の話は、またの機会に。
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