GT-Rに続いてシルビアも復活する!? 2020年に向けて日産が準備中か?

シルビアへの断ち切れない未練

"IDx NISMO(アイディーエックス ニスモ)」

日産が東京モーターショー2013に出品した「IDXコンセプト」をもって、「いつかこれを使ってシルビアの後継車が出るに違いない、サイズ的にはピッタリ」と考えていた人もいたでしょう。

その懐古調のスタイリングを除けば、確かに2リッタークラスFRクーペとして使うにはピッタリのサイズですのため、シルビア復活を夢見たとしても不思議ではありません。

そもそもS15シルビアが2002年で生産中止になったのは、日産の経営不振による車種整理はもちろんですが、スポーツカーが売れないという判断もありました。

今なら採算が合うのかと言えば、トヨタが86(と、スバル BRZ)で切り開いた市場が、一応あります。

しかも86 / BRZはビッグマイナーチェンジで延命したとはいえモデルライフの先は見えており、その後を日産がシルビアで追ってくれれば、という目論見もあるでしょう。

メルセデス・ベンツのエンジンを積んだ復活計画

日産IDx

シルビアの復活を望む人にとって、期待しているのはメルセデス・ベンツのエンジンです。

トヨタがBMWと環境対策やスポーツカーで関係を深めているのを横目で見て、同じ事ができると考えたのでしょう。

実際、日産はインフィニティQ50 / Q60(日本名スカイラインセダン / クーペ)にメルセデス・ベンツの2リッター直4ターボエンジンを積んでいます。

その下の縦置きエンジンもあるだろう、という事でC180の1.6リッター直4ターボエンジンに目をつけられている人もいますが、これは156馬力というスペックを見てもわかるように環境思考のダウンサイジングターボエンジン。

シルビアのようなFRクーペスポーツに搭載するにはキャラクターが異なり過ぎますから、現実的とは言えないでしょう。

日産のデザイン責任者は完全否定

さらに残念な事に、日産のデザイン部門を統括する中村CCO(チーフクリエイティブオフィサー)は明確に「安価なFRスポーツの投入計画は当面無い」と、2016年春に言い切ってしまっています。

その理由として、「そういったクルマに使えるプラットフォームが無い」と語っており、それは確かです。

日産はスカイラインやフェアレディZ用のFR-Lプラットフォームは持っていますがシルビア用としては大きすぎますし、GT-R用のPMプラットフォームでもFR車は作れますが、高価に過ぎます。

プラットフォームが無い以上はどうしようも無く、たとえメルセデス・ベンツからエンジンを供給されたとて、乗せるプラットフォームが無いのですから、全くお話になりません。

4年後なら可能?

それでも2020年にシルビア復活!という声が上がっていますが、同じ頃に復活、あるいはモデルチェンジと言われているスープラやGT-Rが、ある程度具体的な情報が噂レベルでも出ているのに対し、シルビアにはそれが全くありません。

エンジンだけなら新型の2リッター直4可変圧縮比エンジン「VC-T」が登場したので、そのまま積むなり1.8リッターや1.6リッター版を作っても良いと思いますが、やはりプラットフォーム抜きでは語れないのです。

86が登場したのはインプレッサのプラットフォームをベースにできたからで、スープラ復活の噂はBMWのプラットフォーム供給ありきです。仮にスープラと同じようにメルセデス・ベンツからプラットフォーム供給を受けるとしても、価格が跳ね上がります。

次期フェアレディZならともかく、次期シルビアで「高価なスポーツカー」は無しでしょう。

2020年シルビア復活の噂を具体的な視点で見ようと思えば、まずプラットフォームが見えてから。全ての話はそれからです。

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事