NSXやフェアレディZ…なぜ日本のパトカーではスポーツカーが採用されにくいのか

パトカーはどのように採用されるのか

世界各国でカッコイイ、あるいは面白いパトカーの採用例がニュースになりますが、ある意味では「珍しい」からこそニュースとしての価値があるわけで、日本以外ではスポーツカーのパトカーが多い、という事も無いのでは?と思います。

さて、そのパトカーの採用ですが、基本的には警察庁なり警視庁なりで入札しての一括購入です。

同じような車両が多いのはそれが理由で、ある時期からウワァーっと一斉に各地で新型パトカーの目撃情報が相次ぎます。

都市部で使われていたパトカーがマイナーな警察署で余生を過ごすように長く使われる事もよくある話で、田舎の警察や駐在などでは古いパトカーが現役で稼働しているのを見かける事も。

そのほか、「寄付」のような形でメーカーからパトカー仕様に改装されて納品される事もあり、ホンダの事業所がある栃木県にNSXがあったり、広島県はもちろんRX-7や昔だとルーチェロータリーターボなどがあります。

スポーツカーでも不人気車ならば

スポーツカー ギャラリー

それではスポーツカーの一括採用が無いのかと言えば、かつては2ドアスポーツクーペの一括大量購入が行われた事がありました。

シャープでハイソな高級パーソナルクーペだったのが一転、レクサス SCの日本版となった事で、アメリカンクーペになってしまった3代目ソアラですね。

日本の顧客を全く無視したアメリカンデザインな上にバブル崩壊も重なり、購買層が霧散してどうしようもない大不人気車となったソアラを救ったのが警察庁で、一説には150台とも言われるまとめ買いで一気に引き取り、全国の警察に分配。

各地の高速交通機動隊に配備されたソアラは、そもそも超不人気車で現役当時もあまり見かけなかった事から、「現行ソアラを覆面と思え」と言われたものでした。

覆面に限りませんが、他にも不人気車で一括採用された例としては、三菱 シグマ(初代ディアマンテの兄弟車)やトヨタの3代目RAV4、スズキ キザシなど結構あります。

90年代はスポーツカー採用例多し

マツダ RX-7

ソアラと同時期、90年代にはスポーツカーのパトカー採用例が結構ありました。

三菱 GTOやマツダ RX-7(FD3S)は覆面も白黒も採用例がありますし、ランエボの覆面パトカーも話題になっています。

現在まで続く、埼玉県警の東北道や外環道取り締まり用のスカイラインGT-RパトカーはR32時代から既に始まっていました。

本来なら高速交通機動隊でもパトカーは「リアシートでキップ切ったり事務処理に便利」という理由もあって、4ドアスポーツセダンの方が向いているのです。

しかし、アリストやマークII三兄弟のツアラーV、セドグロのグランツーリスモなどが採用されなかったのは、ラグジュアリー成分がパトカーには不要だったからかもしれません。

現在スポーツカーの採用例が少ないのは?

先日、Z34フェアレディZニスモが警視庁に採用されたのがニュースになりましたが、そのくらい最近ではスポーツカーのパトカー採用例が減っています。

それはなぜかと言えば単純な話で、スポーツカーがそもそも少ないのですから、採用しようにもモノ自体がありません。

86やBRZのような手頃なスポーツカーではクラウンに動力性能が勝るわけでもありませんし、Z34は公費で新車を買える程度で、十分な動力性能を持つ最後のスポーツカーなのかもしれませんね。

R35GT-Rもパトカーとしては導入されていませんし、初代NSXパトカーが配備されている栃木県警は、後継としてホンダから新型NSXを贈ってほしいところでしょうが、実現したら大ニュースになるでしょう。

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