AT車は停止時にパーキングブレーキをかけるべき?そのメリット•デメリットは?

AT車のPレンジはこんな機構

AT車のPレンジ機構ですが、概要としては「ミッション内部の歯車に爪をかませて、ミッションそのものの動きを止める」という役割になります。

つまり、ミッションとつながっている駆動輪に関してはこれでロックされているので、基本的にはこれでクルマを動かす事はできません。

昔のクルマであればセレクトレバーの操作で簡単にPから他のレンジに入れる事ができたので、例えば車内に残った子供やペットの動きなどで誤操作をしてしまい、クルマが動き出してしまう事故もありました。

しかし、現在はPから他のレンジに入れるにはレバーを単純に押したり引いたりするだけでなく、ボタン操作などワンクッション動作を入れないと動きませんし、エンジンを止めていればPレンジ解除ボタン、あるいは解除キーなどを使わないと他のレンジに入れられませんから、容易にPレンジでの固定が解除される事はありません。

Pレンジは駆動輪にしか影響しない

ただし、Pレンジの機構による固定は、実はそれほど強いものではありません。まず駆動輪は固定されるものの他のタイヤにまでその影響は及びませんから、例えばFF車のリアは完全にフリーです。

そのため、パーキングブレーキをかけずにFFのAT車のフロント両輪をジャッキアップすれば、何のブレーキもかかっていない危険な状態になります。

仮に片輪だとしても、ミッションの先のデファレンシャル(左右作動機構)で一方のタイヤを浮かせればもう片方のタイヤはフリーで動いてしまいますから、LSDでも組んでいない限り危険です(4WD車でもそれは同じです)。

FR車では駆動輪とパーキングブレーキがかかる車輪が同一なので、どのみち車輪止めが必要ですが、いずれにせよPレンジの影響をうけない車輪だけでクルマを支えるような状況となれば、何らかの他のブレーキやクルマ止めが必要になります。

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