事故の原因にもなるリアフォグ問題…後続車になった際の対処法とは?

本来は悪天候の強い味方なはずなのに…

夜間 ライト

夜間だけでなく、濃霧や悪天候等で、前走車がよく見えない状況は非常に危険です。前走車が見えないということは、自分の車も後続車からよく見えていないということであり、そのような状況では、テールランプを点灯して後続車や周囲に自車の位置を知らせる必要があります。

海外の小説を読んでいると、濃霧の際、灯火をすべて点灯したうえでハザードランプを点滅、さらには徐行して安全確保を計るシーンが登場します。また、ヨーロッパではリアフォグが標準装備されており、視界が悪い時に限り積極的に使用します。

濃霧ではリアフォグランプが役立ちます

リアフォグランプの日本事情

夜間走行 ライト

日本では、夜間や悪天候時におけるドライバーの安全管理意識が低いことや、1980年代の途中まで認可すらされていなかったので、現在でもリアフォグに馴染みがありません。

オプションとして初めて設定されたのが、1989年の日産 180SXといわれており、その前後には社外品として販売されたり、一部車種に標準装備されていたことがあったものの、いまだに存在を知らないというドライバーもいるでしょう。

そのためか、夜間、無暗にすべての灯火を点けたがるドライバーがリアフォグも点灯しているのです。

リアフォグは、ドライバーからは光っているかどうかが見えません。おまけに、後続車から認識しやすい光軸となっていることが多いため、ドライバーは気づかないまま迷惑行為を行っているようです。

リアフォグランプはこんなに眩しい…

以前は標準装備すら批判の的だった?

1990年代に入って、リアフォグを点灯した車両が目立つようになると、一般ドライバーから「なんだあの赤い眩しい光は!」と批判が増えました。

なかでも前述のような無意識の迷惑行為が増大。1992年にデビューした10代目トヨタ コロナでは、上級グレードにリアフォグが標準装備されたのですが、一部のメディアには「これだけリアフォグの迷惑行為が騒がれるなかで理解しがたいことだ」と非難されたのです。

それから20年以上経過して、ようやく日本でもリアフォグが一般化した印象です。

実は違法!? 眩しいリアフォグ

そんなリアフォグですが、正しい使用法が道路運送車両の保安基準第37条の2「後部霧灯」およびそれを補足する告示によって示されています。
後部霧灯(リアフォグ、バックフォグ)の条件は以下の通り。
・霧などにより視界が制限されている場合に、後方からの視認性を向上させるもの
・その照射光線が他の交通を妨げないもの
・灯光の色や明るさに関し、告示で定める基準に適合するもの(赤で2個まで)
・取り付け位置やその方法について告示で定める基準に適合するもの

問題は3番目の、灯光の色や明るさに関する告示です。

この告示のために、平成17年(2005年)12月31日以前に生産された車には、”後部霧灯の光度は、尾灯(テールランプ)の光度を超えるものであること”や”尾灯が点灯している場合に限り、前照灯又は前部霧灯を消灯した場合にあっても点灯できること”が認められてしまっています。

つまり、それ以前のクルマはそういう作りなので仕方ないが、眩しくて仕方がないのでそれ以降は規制するということです。

そのため最近ではそのような迷惑なリアフォグを使っていれば違法で、実際に後続車がパトカーだったため、取り締まりにあったというケースもあります。

ただ、2005年以前の車両には、”その照射光線が他の交通を妨げないもの”という曖昧な基準しか無いため、もうドライバーの良識や自覚に任せる他ないというのが実情です。

迷惑なリアフォグに出会ったらどうするか

もし、そのようなリアフォグを点灯しているクルマの後ろについてしまった場合ですが、これはもう別な道を行くか、車間を大きく取る、もしくは可能であれば追い越すかです。ただし、多少距離をあける程度では、かなり眩しく痛いほどの赤い光が目に刺さります。

最悪な場合は、追い越しのできない曲がりくねった一本道で出くわした時。真後ろについてしまった場合には相当なストレスになるので、信号で止まった時に注意したくなるかもしれませんね。

しかし、必要も無いのにリアフォグを点灯させたまま走っているドライバーに限って、後続車に迷惑をかけているという自覚も無いので、逆切れされるのがオチです。

後続車に多大な迷惑をおよぼしているリアフォグ点灯車は、なるべく関わりを避けるのことが無難でしょうね。

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