2165馬力、最高時速376kmのR35 GT-R…果たしてどんなチューニングがされているのか?

日産GT-R(R35)

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日本を代表するスーパースポーツカー「日産 GT-R」。世界中で様々なチューナーがカスタマイズを施していますが、北米のチューナーが手掛けたGT-Rには、2,000馬力オーバー、最高速376km/hを誇るものもあるようです。
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様々な挑戦に使用される「カスタムベースGT-R」
GT-R「テキサス・ゴジラ」チューニング内容は…?
ハイパワーでもしっかりトラクションを伝える「GT-Rの設計思想」

様々な挑戦に使用される「カスタムベースGT-R」

北米テキサス州のチューナー「T1 Race Development」は日本車のカスタマイズを得意としています。なんと、R35 GT-Rで2,000馬力オーバーのマシンを作りあげてしまったそう。1/4マイル(約400m)を7.38秒で駆け抜け、ハーフマイルレースでの最高速は235マイル(376km/h)を誇るという、モンスター仕様に仕上げています。しかも驚くことに、「普段使いもできる」んだとか。
※画像はイメージ

同社はシボレーコルベットの1,000馬力仕様を製作したそうなのですが、2WDかつFR駆動のコルベットでは十分なトラクションを得る事ができず、非常に扱いにくいマシンになってしまったとか。しかしGT-RにいたってはAWDシステムと優れたトランスミッションにより、1500馬力を超えるチューニングをしたモデルでも十分街乗りが出来ると評価されています。

ともかくこの強烈なGT-Rは、「テキサス•ゴジラ」なんてなかなか洒落の利いた愛称を貰っているようです。

GT-R「テキサス・ゴジラ」チューニング内容は…?

「T1 Race Development」のコメントによれば、エンジンブロックはノーマルを使用。アルミロッド、ピストン、ヘッドはカスタムパーツを使用し、エキマニはAMS製のカーボン仕様、そしてタービンはForced Performance製の80mmタービンで武装。ほかにもECU、クラッチ、冷却系などなど、相当手が入っているのは間違いありませんが、エンジンブロックはノーマルを使っている、というのもかつてのRB26DETTがチューニングの耐性が高かったように、VR38DETTもかなりのチューニングレベルに耐えられるパワーユニットである証でもあります。

多くのチューナーがR35 GT-Rをベースに使うというのは、このようにチューニングに耐え得るパワーユニットと、過剰なパワーでも路面にトラクションを伝えられるAWD&トランスミッションのキャパシティの高さ、という事ですね。

ハイパワーでもしっかりトラクションを伝える「GT-Rの設計思想」

一般的にクルマは「軽い方が良い」というのが定説であり、それも間違ってはいません。他方で、日産GT-Rは「最適重量」というものに拘って開発しているようです。「重力」「慣性」「空力」「摩擦」…様々な自然界の物理的要素が複雑に絡み合い、クルマは走行しています。その中で、クルマの持つエネルギーを最大限路面に伝えるためには路面の接点でのグリップ力が最重要。

この点をロジカルにこだわって開発したのがR35 GT-R。約1.7トンものボディながらも「どこを走っても速いクルマ」であるということは、直線加速だけでなく、コーナリングスピードも速くなければなりません。

こうした点を考えると、強大なパワーにカスタマイズされたGT-Rが数多く存在する理由も少しわかる気がしますね。
GT-Rは2017年モデルがリリースされるわけですが、これまで以上に走行性能もブラッシュアップされているのは間違いありません。きっと多くのチューナーがカスタマイズを行い、中には世界記録を更新するカスタマイズGT-Rもきっと出てくるのではないでしょうか。
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