AT車の「クリープ現象」はなぜ起きるのか?そのメリット・デメリット

トルクコンバーターとは?

トルクコンバーターは動力の伝達に液体(ATFオイル)を用いてエンジンからミッションへと動力を伝達する装置。セミATや通常のMTのようにクラッチを”締結”、クラッチを”開放"といった動作はなく、極端に言えば常に”締結"状態となっており、その為”クリープ現象"が発生します。

クリープ現象の仕組み

「極端とは言え、常に締結しててなぜエンストしない?」というような疑問が生まれます。トルクコンバーターの原理を簡単に説明すると、図のような2つの扇風機を向かい合わせて並べた状態のようなものになります。ONになっている扇風機が出力側(エンジン)、OFFになっている扇風機が入力側(ミッション)と考えて頂けると分かりやすいです。

実際に扇風機を並べて行うと分かりますが、一方の扇風機をONにするともう一方の扇風機も風を受けて回り出します。この原理を利用したのがトルクコンバーターと言われる装置で、実際には密閉された中でオイルを介して伝達します。

オイルを介して伝達をするので、入力側(ミッション)の羽根を止めてしまっても、出力側(エンジン)の羽根はオイルをトルクコンバーター内でかき回すだけなのでエンストはしません。しかし、入力側の羽根をブレーキを離す等で止めるのをやめてしまうどうなるでしょう。エンジンが回っている限り出力側の羽根は常に回っている為、入力側の羽根が回されて動力を伝達されます。すると”クリープ現象”として車が動き出します。

上記の通り、動力伝達を”止める”事は可能ですが、動力伝達を”完全に切断”する事は不可能なので”クリープ現象"が起きます。

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