フェラーリやポルシェにも負けない!? 250馬力を発揮するホンダ・トゥデイの正体とは?

軽が遅いなどと誰が言った?

ダイハツ・ミラターボ

そもそもホンダオート岡山のトゥデイターボの動画がアップされた時、反応は二つだったと思います。大多数は「え?!軽自動車がこんなに速いの?!嘘でしょ?!」という、しごく真っ当な意見でしょう。

実のところ、たとえ軽自動車であろうと輸出されれば「ドイツの速度無制限アウトバーンをアクセル全開でカッ飛んでも大丈夫」というのが日本の軽自動車クオリティなわけですが(輸出を始めた頃はそれなりに苦労はしたそうです)。

日本の高速道路レベルでも「100km/hで巡航するのにも4000も5000も(エンジン回転数)回して、長距離ドライブなんかしたら壊れるでしょ?」と考えられる人も多いのではないでしょうか。

確かにギアの変速比の問題でそもそもスピードが出せない軽トラや、車重1tクラスながらNAの軽自動車ならば、100km/h巡航も少し苦しい時はありますが、大抵の軽自動車、ことにターボ車は普通車と何ら遜色なく走ります。

筆者も15年以上前に550cc時代のミラターボで、高速道路を900kmほど、給油以外はノンストップで車も人も特にヘバる事なく走りきった経験があります。

軽自動車の最高速記録は240km/hオーバー

スズキ・カプチーノ

まだ谷田部(日本自動車研究所の旧テストコース)で最高速テストが行われていた頃なので古い話ですが、軽自動車も最高速テストが盛んに行われていました。

まだ旧規格軽自動車の時代ですが、当時の最高速はリミッターカットしたノーマルならスポーツタイプでオートザム(マツダ)AZ-1の187.02km/h、ハコならダイハツL502Sミラ・アヴァンツァートRの178.84km/h。

これがチューニングカーともなると、スポーツタイプならスズキ・カプチーノの241.69km/h、ハコならスズキHA21Sアルトワークスの194.17km/hが最高速です。

新規格軽自動車になって車重は若干増加したものの、エンジンの耐久性やコンピュータ制御技術、タービン性能の向上などでハコでも200km/hオーバーの話を聞くようになりましたので、もっと速い軽自動車がいたかもしれません。

ちなみにここで上げた数字は「660cc」という1990年以降の軽自動車の排気量を守った上での数字で、ボアアップエンジンまで含めればAZ-1改など、250km/hオーバーの軽自動車も存在します。

「トゥデイならば仕方がない」

軽自動車に偏見の無い、というよりその実力を知っている一部の人間からすると、トゥデイがポルシェなどと対等に戦う動画を見ての感想は「トゥデイならば仕方がない。」だったでしょう。

カプチーノやAZ-1という「別格」はF6Aという優秀なターボエンジンあってのものでしたが、それならばNAの「別格」は何かと言えば、軽自動車レース関係者なら口を揃えて「トゥデイ」と言うのが常識です。

というより、「軽自動車のNAクラスで勝とうと思うなら、まずトゥデイを探せ」、あるいは「トゥデイが絶対に出てこない新規格軽自動車のクラスに出ろ」という話になります。あえてトゥデイに勝とうと思えば、同じエンジンを搭載して車重が重いのでストレートスピードは劣るものの、コーナリング性能で勝るビートを持ち込むしかありません。

他にNAで優秀なDOHCエンジンと言えばスズキのF6A/K6AやダイハツのEF-ZL、JB-ELもあったものの、ホンダのE07A、ことに三連スロットルの「MTREC」搭載エンジンにはとても勝てなかったのです。

そのMTRECを搭載したJA4トゥデイ、あるいは載せ換えたさらに軽量のJA2トゥデイの速さたるや想像を絶します。筆者も日本最大の軽自動車レース「K4GP」で遭遇しましたが、バックミラーにトゥデイが写るやみるみるその姿が大きくなり、そのままの勢いで「スパーン!」と抜かれて唖然としました。

ターボ車でもあれだけ気持ちよく抜いていくマシンはそうそういないという勢いです。そんなトゥデイにターボを組んだら、ポルシェやフェラーリにも対抗できるというもの…。

それでも250馬力は大したもの

トゥデイに、軽自動車用エンジンが効率的に回せるタービンとしては最大級のタービンを組んで、制御は純正+サブコンではなくフルコン制御。

それでも250馬力というのはそうそう出るものではありません。スズキのK6AターボやダイハツのJB-DETでも同じようなタービン組んで200馬力前後という話は聞きますが、それすら圧倒しているのです。

初期の頃は660ccのままと言われ、2011年頃にエンジンブローした後、現在では700ccに排気量アップしていると言われているものの、それでも立派なものです。動画でも軽量ボディを活かしてスパーン!と気持ちよく、スーパーカーをブッチ切ってくれます。

残念ながら2015年にはクラッシュでレースを終えているようですが、2016年には必ず復活してくるという事なので、伝説はまだまだ終わりません!今年も期待しましょう!

Source: ww22.tiki.ne.jp |

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