RX-7などに搭載の「トーコントロールシステム」とは?なぜトーコンキャンセラーが必要なのか?

そもそもトーとは?

つま先

トー(Toe)はつま先という意味。このことから、進行方向に向かってタイヤの先端の事をトーと呼びます。このトーの向きをトー角度と良い、ホイールアライメントの調整時に、トーの調整も行います。

概ねトーインと言い、ごくわずかに内側を向いています。これは旋回時にわずかに内側を向いているほうが負荷が少なく曲がれるためです。特殊に直進安定性を求める場合には、トーアウトのセッティングを取るケースがありますが、旋回性が落ちる=最小回転半径が大きくなりますので、通常の用途であれば、そのようなセッティングにはしません。

但し、あまりトーイン方向に向けてしまうと直進安定性を失い、巻き込みやすくなる=スピンしやすくなるため、セッティングは車の性格などを見ながら慎重に行う必要があります。なお、多くの市販車は、「曲がらない」セッティングをしてあります。例えば、カーブに差し掛かった時に、思いの外曲がらない場合はスピードを落とせば曲がれます。しかし、曲がりすぎてしまうとスピンして危険です。

トーは走りながら変わるのか?

通常、フロントタイヤはステアリングと繋がっており、ステアリング操作によってタイヤの向きが変わるため、フロントのトーのセッティングは固定されています。

対してリアのトーについては、固定されていることが基本ですが、走行状況によって変化が起こるタイプのものもあります。これは、直進安定性と旋回性の両方を得たいという思いから作られたものです。

システムという名称を付けると電動式のようにも思えますが、実際には荷重のかかり方でトーの開き方や閉じ方を変えるものです。これにより、直進時は左右に傾けることなくトラクションを稼ぎ、旋回時には旋回方向に向かってトーを開くことでコーナリングを助けるのです。

なぜトーコントロールをキャンセルしたいのか?

トー変化がダイレクトに行われ、左右に角度が変わるということは、それだけハンドリングの素直さがなくなります。多くの車には、トーコントロールは採用されていません。採用している車種は複数あってもそのセッティングは様々。

結果的にトーコトンロールシステムが付いている場合、その挙動をつかみにくくハンドリングに影響が出ることがあります。特にサーキット走行などをする場合、トーの変化を嫌うユーザーが多く、キャンセラーが必要になってくるケースも多いと言えます。

キャンセラーを付けることで、小回りが利きにくくなったり、セッティング次第ではタイヤの方減りなどにもつながります。しかし、特にFRはダイレクトなハンドリングが売りであることを考えると、キャンセラーを付けるユーザーが多いことのも仕方がないでしょう。

HICASも同様

トーのコントロールは僅かなアライメント変化によるものですが、日産のスーパーハイキャスは完全な4WS。フロントステアリング同様、リアにもステアリングラックが搭載され、速度に応じてリアも操舵してしまう代物でした。

これは、高速走行は、フロントと同じ方向に、低速走行時はリアと同じ方向に操舵します。これにより小回りの利く車になりました。しかし、スポーツ走行やドリフトなどをするユーザーにとっては邪魔な装備。GT-Rにも搭載されていた装備ですが、スポーツ走行時にはキャンセルしているユーザーも多かったようです。

日常の使い方であれば便利なトーコントロールやハイキャス。しかし、FRなどの挙動を上手くつかんで走りたい車では、このような機構ではなく、シンプルなほうが走りやすいかもしれませんね。

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