重量や強度が異なる!ホイールの"スポーク式"、”メッシュ式”、”ディッシュ式”の特徴とは?

ホイール

アルミホイールの千差万別ぶりはメガネと似ている

カー用品店やタイヤショップに行くと、まずアルミホイールといってもさまざまな種類があって、どれを選んだものか迷うような気がします。

例えば、メガネも「目の視力を補うためのレンズ…」でありながら、メガネ屋さんにいけばさまざまな種類があり、筆者などは正直言って何を買えばいいのかわかりません。とりあえず一番安いメガネを買おうかと手に取ると、小さすぎてかける事すら困難だったり。

仕方なく、自分の顔のサイズに合わせて少し大きめのメガネを見ると、フレームが太かったり細かったりフレームレスだったり。太すぎるフレームはイヤなので店員に相談すれば、こちらのチタン製フレームなら細くても強度は十分で…と言われて値段を見てビックリ。

結局なかなか決められず、思い余ってレンズ交換式の視力測定用メガネが一番いいんじゃないか…などと、ワケのわからない事を考えたりします。メガネのフレーム選びって、アルミホイールを選ぶのと何か似てますよね?

安いホイールにもそれなりに良い点が

アルミホイールも安いコーナーに行けばさまざまなデザインはあるものの、何かくすんだ色をしたり、メッキがほどこされてるけどオモチャのような質感だったりします。

塗装や材質に気を使わず、強度を上げるための工夫も無いのが見ただけでわかり、持つと実際ヘタな鉄チンホイールより重かったりします。手間暇かけて高い材料で作れるわけでも無いので、デザインもそれほど自由度があるわけでもありません。

しかし、何より安いものは一本5,000円もしない格安な事で、しかも一応はアルミホイールで錆びにくい事から、冬タイヤ用の安いアルミと割り切れば、それで十分です。ただ、そうした安いアルミには外径の大きなものが少ないので、元から大径ブレーキディスクなどを採用して、小さいホイールを履けないクルマには使えないのが残念です。

スポークの違いは太さの違い

アルミホイールのデザインには大別して、外周と中心を結ぶ太い柱が特徴的な「スポークタイプ」、そのスポークが自転車のように細かったり、網目状になっていたりするのが「メッシュタイプ」、さらにスポークが太いというより板状になっており、場合によっては丸っきり一枚板で穴の無い「ディッシュタイプ」に分かれます。

スポークの太さで違うとなれば、「太麺」「細麺」「中細縮れ麺」のようなラーメンの違いと同じようなもので、人により太さが好みに直結するのも同様です。昔なら「メッシュタイプと言えばBBS」「スポークタイプならエンケイ」などと得意分野があったものですが、今では多様な顧客に合わせてさまざまなホイールを作るのが普通なので、あまりメーカーとホイールタイプを結びつけるものでも無いです。

その辺、昔から頑固にスポークホイール作っているのは、RSワタナベなどです。

スポークの違いで大きく分けて3種類

強度と放熱性からスポーツ用途で機能重視の"スポーク式"

RAYSのTE37などが代表的と言えるスポーク式は、まさにスポークの太さで強度と重量のバランスを保っている、シンプルなホイールです。そもそも、スポーク間のスペースが大きく放熱性も十分確保されているので、スポーツ走行時のブレーキ冷却やブレーキダストの排出にも向いています。

ターマック(舗装)用途なら細いスポークで軽量化狙い、グラベル(オフロード)用途なら太いスポークで強度狙いと、同じデザインテイストであらゆるスポーツ用途に対応できるのも特徴です。

もっとも、強度狙いでは重量増加は避けられませんので、グラベル用途でもダートライアルのようなスプリント(短距離)用途ならターマック用の軽量ホイールをあえて使う事もあります。

その逆に、サーキットほど平滑な路面ではない公道では、ターマック用軽量ホイールだとちょっとした事で歪んだり割れたりするものもあるので、重さより強度重視でグラベル用を使う事もあるので、一概には言えません。

デザイン重視で車を選ぶ"メッシュ式"

昔ならBBSホイールがメッシュ式の代名詞のようなところがありましたが、最近は純正ホイールがメッシュ式だったりする事もあり、足元で高級感を出したい時に多用されます。

細いスポークを多数、あるいは網目のように構成する事から重量とコストはかさみがちで、見た目からも安っぽい車に履くとホイールだけ妙に浮いてしまう事があるので、それなりの高級車に使われる事が多い、履く車を選ぶホイールですね。

構成が単純で洗うのが楽なスポークタイプと比べると、隙間が小さい上にスポークが多すぎて洗ったりの手入れが大変です。それでいてブレーキダストの多いBMWなど輸入高級車に使われる例が多いので、オーナーを試すホイールでもあります。例えると、スーツ姿が決まった紳士の足元の靴で、その本質を判断するようなものでしょうか。

むしろホイールに車を合わせる必要のある"ディッシュ式"

VIPカー、キャルルックカー、バニングカー、果ては西海岸スポコン仕様と、派手な出で立ちに似合うのがディッシュ式で、ホイール自体に装飾やメッキがほどこされている事も多い事から、ホイールに負けないよう車のカスタマイズもそれなりに求められます。地味な車に履くと、何か適当な中古ホイールを履いたような安っぽさが出てしまうのですよね。

見てわかるように機能性よりデザイン重視、その形状から強度的な問題はほぼ心配無く、むしろフィン形状のスポークがついている場合は、見た目の穴が少なくても放熱性に優れた、意外と機能性の高いホイールと評価できます。

その代わりに重量がかさむのは致し方ないところで、ストイックな走りの目的で履くホイールではまずありませんから、そこは問題になりません。ただ、派手なホイールゆえにガリ傷などが気になるもので、ドレスアップ目的でも使用にはそれなりに気を遣うところですね。

以上、デザインで強度や重量が大きく変わる、ホイールの話でした!

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