マツダCX-5と三菱アウトランダーを比較!オススメモデルはどれ?

CX-5

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現在、カテゴリ的にも広く受け入れられ、販売好調なSUV車たち。各社が近年力を入れているそんなSUVカテゴリの中から、今回は発売から4年経過した現在も好調なマツダCX-5と、モデルチェンジ以降で特に人気が高まっている三菱アウトランダーをピックアップ。SUVカテゴリのライバル車種として、比較をしてみたいと思います。
Chapter
販売台数好調のSUVカテゴリ
ディーゼル市場をけん引するマツダのCX-5
PHEVも人気の三菱アウトランダー
CX-5とアウトランダーを比較
オススメモデルはどれ?

販売台数好調のSUVカテゴリ

近年好調なSUVカテゴリ。日本でも新車登録車に占めるシェアは20%以上と、新車販売の4台~5台に1台はSUVという状況となっています。世界的に見てもこの状況は同じで、特に中国などでは日本よりもSUVのシェアが高くなっています。量販車種のみならず、海外の高級車メーカーもこぞってSUVカテゴリのモデルを発売し、販売は好調です。

今回は、そんなSUVカテゴリの中からマツダ「CX-5」と三菱「アウトランダー」の2台をピックアップしてみたいと思います。どちらの車種も直近の販売台数だけで見ると、SUVカテゴリで人気のホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「ハリアー」、日産「エクストレイル」などに及びませんが、それぞれ大手メーカーには出しにくい商品としての独自性が高い商品と言えると思います。そんな2車種の特長を見てみましょう。

ディーゼル市場をけん引するマツダのCX-5

CX-5は2012年2月に新車種として発売されました。その少し前からマツダは「SKYACTIVテクノロジー」を前面に打ち出す戦略をとっていましたが、第1弾の「デミオ」と第2弾の「アクセラ」は、エンジンなどの一部技術が搭載されるのみとなっていました。これに対し、CX-5はエンジン、ミッション、シャシー、ボディなどの「SKYACTIVテクノロジー」を全面搭載した初めての車種となっています。

また、同時に低速域向けの被害低減ブレーキシステムである「スマート・シティ・ブレーキ・システム(SCBS)」や斜め後方死角の危険を知らせる「リア・ビークル・モニター(RVM)」などの安全機能も導入され、当時のマツダの先進車両でした。

そして、CX-5最大の特長がクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」です。2012年当時、国内の乗用車におけるディーゼルモデルはほぼ全滅していると言える状態でした。そこにマツダはクリーンで燃費性能も高い、次世代クリーンディーゼルエンジンを投入。これにより、ディーゼル人気が一気に再燃し、ディーゼルが再び市民権を得たのです。これはCX-5の功績と言っても過言ではありません。

2012年、2013年の販売台数は国内SUVカテゴリで1位となり、そのうちの約75%がディーゼルモデルでした。その後、2014年のマイナーチェンジにより、セーフティ機能や快適装備などの改良、エクステリアデザインの変更などが行われ、現在に至っています。

PHEVも人気の三菱アウトランダー

初代モデルは2005年に発売され、現行モデルは2012年より発売されている2代目モデルとなります。2012年10月にガソリンモデルが発売され、衝突安全強化ボディ「RISE」やレーダークルーズコントロールシステム、衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システム等を備えた安全技術「e-Assist(イーアシスト)」等の最新テクノロジーも搭載されました。

そして、ガソリンモデルに遅れる事3ヶ月、2013年1月にはプラグインハイブリッドEVシステムを搭載した「アウトランダーPHEV」を発売しました。プラグインハイブリッド車としては、トヨタのプリウスPHVに次いで日本で2車種目の量産モデルとなっています。

そして、アウトランダーPHEVは低燃費と快適走行を両立するため、モーター駆動のみで走行する「EVモード」、エンジンを発電機として稼働し、その電力も使ってモーター駆動する「シリーズモード」、エンジン駆動をメインとし、必要に応じてモーター駆動によるアシストを行う「パラレルモード」の3つのモードを走行状況やバッテリー残量に応じて自動切換し、高い燃費性能を実現しています。

2015年6月にはマイナーチェンジが施され、新フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を基にしたフロントデザインの導入、インテリアの質感向上、各種機能性の向上など、多岐にわたる改良がなされました。これによりヨーロッパ圏でも人気が高まっており、オランダなどではSUVカテゴリでダントツの1位となっているそうです。

CX-5とアウトランダーを比較

それでは、この2車種を簡単に比較してみましょう。価格、燃費、その他項目別に見ていきたいと思います。参考までに2015年の国内販売台数ですが、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会のデータによると、CX-5が約27000台、アウトランダーが約14000台(内PHEVが約3200台)となっています。

【価格】
マツダCX-5がガソリンモデルで約245万円~、ディーゼルモデルが約284万円~となっています。それに対し、アウトランダーはガソリンモデルが約252万円~、PHEVが約360万円~となっています。ガソリンモデルはほぼ同価格からとなりますが、やはりPHEVだけは価格が高めになります。

なお、アウトランダーPHEVとCX-5のディーゼルモデルは、次世代自動車の補助金も適用されますが、アウトランダーPHEVが上限29万円、CX-5ディーゼルモデルが10~12万円※となっています。税金や燃料費を考えるとPHEV維持費は安めですが、アウトランダーとCX-5で60万円の差額が出る事を考えると、維持費で相殺するにもそれなりの期間と走行距離が必要になりそうです。
※2016年1月現在

【燃費】
CX-5はガソリンエンジンに2Lと2.5Lのタイプがあり、燃費は最高でそれぞれ16.4km/L、15.2km/L。ディーゼルモデルは18.4km/Lとなっています。それに対するアウトランダーは、ガソリンエンジン2Lと2.4Lで16.0km/Lと14.6km/L。PHEVは20.2km/L、充電電力使用走行で60.8kmとなっています。アウトランダーPHEVの電力使用走行時の燃費が突出していますが、条件が限定的になることもあり、2車種の単純比較は難しそうです。

【デザイン】
デザインに関しては完全に好みの問題になるので、どちらがいい悪いといは言えませんが、CX-5は魂動デザインによる美しいながらも力強いデザイン。アウトランダーはマイナーチェンジを経て洗練された雰囲気も身につけながらも、三菱らしさが感じられる力強いデザインと言えるかと思います。

【動力性能】
ハイエンドモデルであるクリーンディーゼルとPHEVの比較になりますが、CX-5の特長はやはりディーゼルならではの大トルクではないでしょうか。42.8kg・mの大トルクは、NAエンジンであれば4Lクラスに相当する力強さです。最高出力こそ175psと控えめではありますが、SUVという性質上高回転でのパワーを要求される場面は多くないと思いますし、実用面で非常に扱いやすいエンジン特性かと思います。

対するアウトランダーPHEVは、エンジン単体で最高出力118ps、最大トルク19.0km・m。モーターは、最高出力が前後それぞれ82ps、最大トルクが前後それぞれで14.0kg・m、19.9kg/mとなります。最高出力、最大トルクともに単純合算するとアウトランダーが上回るものの、車両重量も250kg重くなります。それらを加味すると、常時安定した大トルクを発生するCX-5のディーゼルモデルの方が、動力性能としてはベターと言えそうです。
【サイズ、室内空間等】
ボディサイズは、CX-5が4540×1840×1705mm、アウトランダーが4695×1810×1680mm(PHEVは、4695×1800×1710mm)となります。全幅はCX-5は3~4cm大きくなりますが、全長はアウトランダーが約15cmほど長くなります。それに伴い、アウトランダーの方が室内空間も若干広くなります。ただし乗車定員がアウトランダーは7名となるため、大人数での利用が可能となります。

オススメモデルはどれ?

同じSUVカテゴリでありながらも少々キャラクターが異なるCX-5とアウトランダー。筆者的には、スタイリッシュで走りに対する要求が高い方にはCX-5。ファミリーユースで大人数での乗車機会が多かったり、実用性重視ならアウトランダーのガソリンモデル。先進的なテクノロジーに魅力を感じ、EV走行やPHEVのいい所を最大限引き出して使えるような環境にある方にはアウトランダーPHEVがおススメかと思います。

後は、実際に乗車してのフィーリングも大事だと思いますので、気になったモデルは、ぜひディーラーさんで試乗されてみてはいかがでしょうか?
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