高級車を中心に普及…車のシートヒーターは効果的なのか?

シートヒーターとは?

シートヒータースイッチ マツダCX-5

言葉の通り、シートに装備される暖房装置です。車にはエアコンの暖房機能が通常付いていますが、シートヒーターはシート表面の表生地とシートクッションの間に主に電気抵抗タイプのヒーターユニットが組み込まれています。

一般的には寒冷地で使用される車などに装備され、乗車直後ではなかなか短時間で暖まらないエアコンに代わる暖房装置として使用されます。また、シート表面暖度は低温やけどを起こさないよう、一定温度を超えないように制御もされています。

余談ですが、シートヒーターとは仕組み自体が違うものの、着座している乗員を直接温めるものとしてシート部に温風の吹き出し口が付いているタイプもあります。メルセデス・ベンツのオープンカーに付いている「エアスカーフ」と呼ばれるものなどです。シートバックに内蔵した超小型セラミックヒーターによって温めた空気をヘッドレスト部から吹き出し、乗員の首まわりを温めます。

シートヒーターはどんな車に装備されている?

AstonMartin V8 Vantage

そんなシートヒーターですが、どんな車に装備されている事が多いのでしょうか。まず真っ先に思いつくのはレザーシートが装着されている車です。レザーシートは見た目の高級感もあり、近年、多くの車種にレザーシートが設定されるようになってきました。

しかし、レザーシートは欠点として冬場などの寒い時に、シート表面が冷たくなってしまうという点が挙げられます。特に気温の低いご寒冷地では、エアコンの暖房を使っても、なかなか温まりません。-10℃などという極低温の状態があり得る寒冷地では、10分経ってもエアコンではちっとも暖まらないなんていう事も。そんな時、シートヒーターであれば、短時間でも温かくなります。

後は、オープンカーにシートヒーターが装備されている事が多いかと思います。オープンカーの場合、オープン状態ではエアコンの温風で、車内を暖める事ができません。しかし、シートヒーターであれば、外気温や風の巻き込みの影響もほぼ受けずに乗員を温める事ができます。

シートヒーターは、元々ヨーロッパなど比較的寒い地域の車に装着されている事が多かったようですが、現在は日本車でもシートヒーターが標準装備されていたり、オプション設定できるものが増えてきています。

シートヒーターが付いているメリットは?

レザーシート マツダCX-5

それでは最後にシートヒーターが装備されている事により得られると思われる利点を挙げてみたいと思います。先に書いた、暖房としての速効性をはじめ、いくつかのメリットがあります。

【エアコンより暖まるのが早い】
極低温の状態ではエンジンもなかなか暖まりません。よって、エンジンの発熱などを利用しているエアコンは、エンジンが暖まるまで十分な温風が出てきません。それに対し、シートヒーターは電気ヒーターなので、暖まるまでの時間が外気温などにほぼ左右されません。ヒーターの出力が強い物であれば座って1分程度でかなり暖かくなるものもあります。

【体の芯から温まる】
エアコンはどちらかというと乗員を直接温めるというより、車内全体を暖める目的になるかと思いますが、シートヒーターはヒーター付きシートに着座している乗員を直接暖める目的になります。内蔵されたヒーターが体に密着して直接体を温めますので、エアコンと違い、短時間で体が芯から温まる感覚を得られます。

【乾燥などの影響が少ない】
体を直接、そして早く温めたい場合に、エアコンですと直接温風を自分の方に向けるしかありません。しかし、温風を直接、特に顔などに当てると目や口の中、喉などが乾いてしまいます。しかし、シートヒーターであれば、そういった弊害も起きにくくなります。

BMW Z4 E95

【オープンカーでとても便利】
先にも少々書きましたが、オープンカーをオープン状態にすると室内全体を暖める事ができません。よって、乗員を直接温められるシートヒーターはとても便利な装備になります。

寒い季節など、オープンカーで走っている人を見ると、「寒そう」と思われがちですが、実はこういったシートヒーターなどのおかげでそれほど寒くありません。むしろ、少し寒いくらいの季節の方がオープンカーを楽しむには快適です。周りから見れば夏のオープンの方が爽快に見えますが、実際のところ夏のオープンの方が乗員にとってはつらいです。

以上、シートヒーターの効果について書きましたが、いかがでしたでしょうか。通年温暖な地域ではまったく必要のないシートヒーターではありますが、比較的寒冷な地域ではかなり便利かと思います。最近では、レザーシートの高級車でなくても装備されていたり、装備可能な車種もありますので、ぜひ寒冷地のみなさんはシートヒーター付きの車を検討されてみてはいかがでしょうか?

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