なぜミニバンのタイヤは片減りしやすいのか?

タイヤの片減り、なぜ起きる?

タイヤ

正しく調整された車であればそれほど発生しない「タイヤの片減り」。では、どうして発生するのでしょうか?その一番多い原因が、サスペンションのアライメントが著しく狂ってしまっていることです。

たとえば、4本のタイヤのうち1本だけが、極端に違う方向を向いていたらどうなるでしょうか?タイヤというのは、ある意味では「常にグリップし、常に滑っている」状態で走っています。

そのため、1本が違う方向を向いていても、4輪のバランスが取れる範囲ならそれほど気にならず走れるのです。しかし、1本だけが違う方向を向いているタイヤは引きずられるカタチになって極度に摩耗します。

このように、4輪のうち1輪だけだったり、あるいは4輪のなかで「局所的に負荷がかかってしまう」タイヤは、他よりも摩耗してしまう。つまり片減りが起こるのです。タイヤの片減りは、まずアライメントの見直しをかけた方がいいと言われる所以がそれですね。

車固有の問題もあります

ただし、アライメント調整以前の問題もあります。サスペンション形式によってはそもそも調整の範囲が狭く、経年劣化などでボディやサスペンション取り付け部に歪みが生じている車両では、アライメント調整で修正が不可能なケースも多いのです。

トーションビームや3リンクリジッドなどのサスペンション形式では、タイヤと路面との角度を決めている”キャンバー”や、車の前後方向に対するタイヤの角度を表す”トー”などの調整がほとんどできません。

リアにこの形式を採用している車種では、リアに生じた狂いを、フロントで調整して4輪の釣り合いを取ることもあるくらいです。

また、4輪独立懸架の車でもセミトレーリングアームなどで、調整機構が省略されていると調整不可能なサスペンション形式がありますから、4輪ストラット、ダブルウィッシュボーンなどを除くと、むしろ調整に限界のある車種の方が多いかもしれません。

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