本当にオカルトなのか?!チューニングヒューズにはどのような効果がある?

チューニンングヒューズを作ったキッカケは?

ヒューズ

(担:当記事担当 A:某チューニングヒューズ開発・販売業者の方)

担:単刀直入にお伺いしますが、「チューニングヒューズ」って世間一般では「オカルトパーツ」としての扱いが多いと思います。それでも参入しようと思ったキッカケは何でしょう?

A:自動車整備を行う上で、電気・電子にまつわる部分が、平成以降、ものすごく重要になっているんです。
もちろん、整備するうえで重要化しているということは、設計・製造の段階で重要化しているからなのですが、効率という視点で観察すると、進化している部分とそうでない部分が当然あって、そのなかで「あれ?」という形でロスがあることを発見したことがきっかけです。

整備業界での経験が新たなチューニングヒューズを生んだ

担:なるほど!Aさんは元々整備業界にいた方でしたから、その経験から自分でツメてみたい部分があったという事ですか。しかし、チューニングヒューズは既製品がありますよね?そうした、先にやっている業者さんとの差別化はどのように行ってらっしゃるのですか?

A:他社様の商品とは、根本的に実施していることが違うんです。
金属接点部分ですから、接触抵抗を減らすという他社様の考え方は否定しませんし、実際に私も効果を体感しています。
ですが、当社の場合は放電ロス抑止とノイズ侵入防止という観点からアプローチして、よりローコスト・ハイリターンでメリットを提供できるように考えています。

チューニングヒューズのメリットってずばり何でしょう?

ヒューズ

担:ヒューズは数が多いから、単価が高いと手を出しにくくなりますからね。しかしローコストすぎても本当に効果があるのか気になります。こちらの製品のメリットは何でしょう?

A:そうですね、コストパフォーマンスは重要なところです。当社で言いますと、メリットは一つには「ECU処理速度向上によるレスポンスアップ」、次は「同じ理由による燃費向上」の2つが、大きなメリットになると思います。

担:そこですね。「ヒューズを高効率化する事によるECUの演算速度向上」とはどういう理屈なのかわからなかったんですが、具体的になぜそうなるのでしょう?ここは重要なとこだと思います。

CAN通信限定なれど、演算速度向上には自信

A:センサとECUとの通信の問題なのですが、CAN通信を使っている以上、ECUとの通信はセンサからの信号パルスになります。

担:ECUについては最近のCAN限定ですか?

A:はい、CAN限定です。正直、CAN以前の車に関しては、ECUの演算効果に関しての効果はそれほどでないと思います。
しかし、今の自動車はパルスでデータを伝えるCAN通信がメインです。そうなれば、センサ信号だけでなく、ノイズもパルスとしてある程度、通信回路に混ざってしまいます。
このように、信号に関して環境の悪い中でもECUが点火や噴射を演算して制御するためには、確実にセンサ信号でない部分を「ノイズと判断して切り捨てる」んです。

担:そうやって制御しているのがCAN通信となると、ノイズが入らない一方で、必要な情報が断続的に欠けたりしそうですね?

A:そうなんです。センサに供給する電圧を安定化し、また回路に侵入するノイズを減らすと、センサからの信号はクッキリとします。いままで曖昧であった部分を減らせば、必然的にECUに必要な信号の到達時間が短くなります。「CPUの演算速度自体は変わらないけれども、必要な信号が早く集まるようになる事で、結果的に演算速度が上がるような効果が得られる。」と、表現すると、分かりやすいかもしれませんね。

逆効果になってしまったケースもあります

担:なるほど。性能を上げるというより、実験室レベルで持っているポテンシャルを、実際の運用でも引き出すという事ですね。しかし得られるものあれば失うものもあるはずです。率直に言って「このケースだとデメリットになった」という例がもしもあればお願いします。

A:デメリットは無いです!…と言いたいのですが、ありましたね。当社はさまざまなお客様がおりまして、ラフタークレーンなどの重機にもチュニングヒューズを使っていただきました。

担:「ラフタークレーン」というと、自走式クレーンですか。公道でエンジンふかしながら一生懸命走ってるイメージですね。

A:そうです。確かにレスポンスはアップしたんですが、それゆえに全体では燃料噴射量が増加してしまったんです。公道で常にアクセル全開で走行するような乗り物だと、かえって燃費の面では悪化してしまいましたね。

メーカーはなぜ純正採用しないのか

担:やはり何でも良くなるわけでは無いんですね…とはいえ、明らかにメリットが出るような最新の乗用車で、メーカーが純正使用しない理由は何だと思いますか?

A:やはり「コスト」でしょうね。
たかがヒューズですから大きな金額ではないとはいえ、やはり当社のものも、他社様のものにしても、純正タイプでない限りは、コストアップになります。自動車メーカーの製造原価のアップをユーザー様に転嫁するとなると、車両代金にも大きく反映されてしまいます。しかし、反映させなければ、大きな減益になるため、このあたりのバランスを取ることが必要となります。

担:確かに量販車だとコストダウンできるところは徹底的です。多少のコストアップが問題にならないようなスーパーカーのメーカーや高級車メーカーでは「もしかしたら?」とも思いますが、ユーザーの側でそこまで気にしていないかもしれませんね。

「オカルトパーツ」と言われてしまう事について、ズバリ!

担:ところで、チューニングヒューズも「オカルトパーツ」のひとつとして扱われる事が多いですが、それについてはどう思いますか?

A:まず、オカルトかどうかの規準なのですが、私としては「理論として理解がいただけるか?」ではないかと考えています。説明して説得してしまうかより「理解がいただけるかどうか」がポイントなのですが、多くの方に理解がいただけない場合、オカルトパーツと扱われてしまうのだと思います。実際に、理解がなくても効果があるものもありますし、理論がもっともなのに、効果が体感できないものもあります。自社製品に関わらず、そういう部品などが、巷に溢れているわけです。

世の逆風について

担:そういうチューニングパーツは「オカルトパーツ」とも呼ばれるものが数多くありますが、反論を許さず一方的に非難されている印象もありますね?

A:そういう意味で、自社製品がオカルトパーツと扱われることは、非常に悲しいですね。しかし、「理論と効果、そしてその説明が理解をいただけていない」ということですから、単純に当社の力不足なんだと思います。オカルトではない、といっていただける日が来るよう、頑張って多くの方に御利用いただけるよう、がんばりますよ!

担:本日は実際に「オカルトパーツ」と呼ばれてしまっているパーツのひとつを開発・販売している方から、率直なお話が聞けました。ありがとうございます!

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