なぜAT車には「シフトロック解除」ボタンができたのか?どんな時に使う?

シフトロック

無題

オートマ車なら、よほど昔の車で無ければ設定されているのが「シフトロック解除」です。そのものズバリ日本語で書かれている場合もあれば、「SHIFT LOCK」など英語で書かれている場合もあり、シフトレバーの近くについています。

運転席と助手席の間にシフトレバーが生えている「フロアシフト」や、同じく間のインパネ(コンソールパネル)からシフトが生えている「インパネシフト」の場合は運転席からすぐ見える、シフトレバーの脇にありますが、コラムシフトの場合は普段見る事が無いのでわかりにくいかもしれません。
コラムシフトでもシフトレバーの下などすぐそばにありますから、正確な位置は車の取り扱い説明書を見てみましょう。

後述する使い方を見ればわかるように、慌てて覚える必要は無いので、いざ必要になったら取り扱い説明書を見るように、存在を頭に入れておくだけで良いでしょう。

実はキー式もあります

ホンダ車など一部の車ではボタン式では無く、シフトレバーの脇に開いている穴にキーを差し込みながらシフトレバーを動かす「シフトロック解除キー」が設定されています。キーはエンジン始動のための鍵をそのまま使い、シフトロック解除キーを差し込みブレーキを踏みながら、シフトレバーを動かす方式です。

なぜ「シフトロック解除」ができたのか?

昔のオートマ車には無かった、エンジンを始動しないと「P」レンジから動かせない「シフトロック」がなぜつけられたかと言えば、やはり安全のためです。

今はシフトロックされた状態で「P」または「N」でしかエンジンがかからず、また「P」に入れている場合でないとエンジンから鍵が抜けない、PやRに入れるためにはシフトレバーのボタンを押さないといけないなどのオートマの安全装置がありますが、昔はそういったものが無かったのです。

筆者は昔オートマでガス欠になった時、「N」でセルモーターを回しながら「D」に入れてクランキングで動かすという技をやった事がありますが、今のオートマ車では安全のため、そうしたイレギュラーな操作はできなくなっています(MT車も最近はクラッチを踏みながらでないとエンジン始動できないので、同じ事ですが)。

安全性には寄与している反面、いざという時に「P」に入ったままでは何かと不便な事もあるので、シフトロックに限っては解除できる仕組みもついているというわけです。
とはいえ、簡単に解除できても安全性に問題が出ますから、シフトロック解除ボタンの場所がわかりにくいよう、カバーがついていたり、簡単にわからない場所についている車種もあります。

そのため、本当に納車以来ロック解除ボタンの事など考えた事も無いという人は結構いるかもしれません。

いざ開かれるシフトロック解除の扉

さて、いよいよ「シフトロック解除」の出番ですが、どのような時に使うかと言うと、「バッテリー上がり」や「ガス欠」などでエンジン始動不能になった時ですね。

JAFなどロードサービスを呼べれば、燃料を持ってきてもらったり、救援用のバッテリーをつないでエンジンをかける事もできますが、簡単に呼べない環境や、そもそもセルモーターの故障など別の原因でエンジンをかけられない時で、車をどうしても動かす必要がある場合は、「P」から「N」にシフトチェンジができないと、押して動かす事もできません。
そこで「シフトロック解除」の出番となるわけです。

ボタン式の場合は押しながら、キー式の場合はキーを差し込みながらブレーキを踏み込み、シフトレバーのボタンを押しながら「N」にシフトレバーを入れましょう。その時注意なのが、「N」に入れたからとすぐにブレーキから足を離さない事です。

その場所が坂や斜面で、万が一パーキングブレーキを解除していたりすると、ブレーキを離した瞬間に車が動き出します。エンジンがかかっていなければブレーキアシストも働かないので、またブレーキペダルを踏んでも重くて効きが悪いように感じ、パニックの原因になります。

また、キー式の場合はキーをシフトロック解除キーとして刺したままではステアリングロックがかかったままになるケースもあるので、そうした車はステアリングロックが解除された事を確認するまで、ブレーキペダルを緩めません。

「シフトロック解除」はあくまで緊急用ではありますが、それだけにいざという時パニックにならないよう、どのような仕組みのものかは知っておいた方が良いでしょう。

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