メルセデスのオープン2シーター、メルセデス・ベンツ SLKクラスと後継モデルSLCとは?

メルセデス・ベンツ SLCクラス

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日本国内ではあまり見かけることが少ない2シーターのオープンカー。こうした車種は、「マツダ ロードスター」「トヨタ MR-S」「BMW Z3/Z4」「アウディ TTロードスター」「ポルシェ ボクスター」「ベンツ SLKクラス」などが有名です。

今回はメルセデス・ベンツのSLKクラスと、その後継モデルであるSLCに的を絞り、モデルの特徴や中古車価格の相場について紹介します。また、2シーターオープンタイプの日本国内での値崩れについても考察してみましょう。
Chapter
メルセデス・ベンツのコンパクト2シーターオープン SLKクラス
メルセデス・ベンツ SLKクラス(3代目)の走行スペック
メルセデス・ベンツ SLKクラスの中古車価格
メルセデス・ベンツSLKの後継車としてのSLC
メルセデス・ベンツ SLCの中古車情報

メルセデス・ベンツのコンパクト2シーターオープン SLKクラス

メルセデス・ベンツの2シーターオープンカーといえば、歴史も伝統もあるSLクラスを思い浮かべる方も多いかと思います。SLはEクラスのシャシーをベースにした2シーターオープンであり、2シーターとして大型の部類に入ります。一方、今回の紹介するSLKクラスは、それよりももう少し小型のCクラスをベースにした2シーターオープンカーです。

1996年に初代R170型が発売された時、「バリオルーフ」と呼ばれる当時ではまだ珍しかった電動ハードトップ機構を採用し、非常に人気を博しました。販売開始直後は注文が殺到し、品薄状態となったため、一時プレミア価格で取引されたほどです。
この『バリオルーフ』は2代目、3代目SLKクラスへと受け継がれ、SLKクラスのシンボル的なアイテムとなっています。また、これに似た機構は多くの他社のクルマで採用され、トヨタ ソアラ(4代目)、BMW Z4(2代目)、そして2001年に登場した5代目SLにも採用されています。
2代目のR171型では動力性能は大幅に向上。マクラーレンSLRと同じF1マシンを彷彿とさせるシャープなフロントデザインを身にまとい、小さなスーパーカーともいうべきスタイルに変貌しました。


3代目SLKクラスは最近のベンツと同じく、大きなスリーポインテッドスターと立ち気味の大型グリルを身につけ、兄貴分のSLと非常によく似たデザインになりました。SLKクラスが後ろから迫ってくると、SLなのかSLKクラスなのか見分けがつかないほどです。

メルセデス・ベンツ SLKクラス(3代目)の走行スペック

3代目SLKクラスのトップグレードSLK 55 AMGには5.5LのV型8気筒DOHCエンジンが搭載され、最大出力310kW(422PS)、最大トルクが540Nm(551.kgf・m)を発揮。

一方でカタログ燃費は11.2km/L(JC08モード)を実現しています。トランスミッションは7速オートマチックを採用、0-100km/hまでの加速力は5秒以下、リミッターの250km/hまでストレス無く加速する性能を持っています。

また、3代目SLKは2013年から日本市場でもマニュアルグレードを設定、日本市場で約20年ぶりとなるマニュアルのメルセデスベンツのラインアップとなりました。

メルセデス・ベンツ SLKクラスの中古車価格

中古車市場ということで、各世代のSLKクラスについて見てみたいと思います。(2020年7月時点)

大手中古車情報サイトによれば、初代は20万円〜80万円台の間に多くの個体があり、かなりリーズナブルな価格となっています。2代目になると、60万円〜160万円台、3代目は110万円~360万円台で流通しています。高年式の最新型になるほど高い傾向にありますね。

また、メルセデス・ベンツ全般にも言えることですが、AMGモデルかどうかでスペックや外観や価格が大きく変わります。2代目や3代目ではAMGによってパワーアップされたエンジンや専用サスペンションによって、性能もノーマルグレードよりも高いものになっています。

そしてエアロやホイールによって見た目の印象が変わり、通常モデルより迫力ある雰囲気になります。
ちなみにベースとなったCクラスとの値段を比べてみましょう。

3代目のSLK350 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージは、140万円台から。一方、同じ期間に生産されていた3代目Cクラスの、C350ブルーエフィシェンシーアバンギャルドは130万円台からとなり、オープンカーのSLKはセダンに比べて同じ、もしくは高価格で取引されていることがわかります。

最新モデル全体では、SLKが110万円台〜360万円台に対して、Cクラスは150万円〜600万円台となり、オープンカーであるSLKの方が割安になっているようです

メルセデス・ベンツSLKの後継車としてのSLC

SLKは2016年の3代目を最後に販売終了しています。

その後SLKクラスの実質的な後継車として、2017年にメルセデス・ベンツ SLCが登場しました。3代目SLKと比べると、ヘッドライト・テールランプのリデザイン・バンパーなどエクステリアが変更され、ダイナミックセレクトが採用されたなどの新機軸が盛り込まれました。

この機能により、エンジンやトランスミッション・ステアリング・サスペンションの設定を5段階で調整できるようになり、走行シチュエーションやドライバーの好みに合わせて任意に設定できるようになりました。

SLCのパワートレインには、1.6Lと2Lの直列4気筒ターボエンジンが採用されています。またAMGバージョンには、よりハイパワーな3LのV型6気筒ツインターボエンジンが搭載されています。

メルセデス・ベンツ SLCの中古車情報

SLKの流れを組むクルマとして登場したSLCですが、中古車価格はどのようになっているでしょうか。

SLCの登場は2016年と比較的最近で、中古車としてはまだ高年式のため中古車も高く、2020年7月時点における最低価格は250万円台、最高価格は570万円台となっています。

新車価格が530万円~720万円台だったことを考慮すれば価格は下がっているものの、中古車価格としては高い傾向が続いています。
これまでSLKクラスとその後継モデルであるSLCの紹介をしてきました。いずれのモデルも、メルセデス・ベンツのオープン2シーターとして、優雅なエクステリアやドイツ車ならではの走行性能、そして高級感を醸し出す落ち着いた雰囲気など、数々の魅力を備えています。

中古車では、手頃な価格で購入できるベーシックなモデルから、高性能なAMGモデルまで、バリエーションも豊富です。新車では高嶺の花ともいえる存在ですが、初代や2代目モデルならば購入することも夢ではありません。少し背伸びをしてオープンカー特有の高い開放感を味わってみてはいかがでしょう。
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