長く美しさが保たれる?センチュリーやレクサス等の高級車の塗装は何が違うのか?

高級車の塗装と一般的なクルマの違いとは?

2014 Lexus RC F

クルマを少しぶつけてしまった、という経験は皆さん一度はあるのではないでしょうか。こうした場合は「板金・塗装」というリペアメニューとなります。しかしその価格が想像以上に「高い!」と思った事でしょう。こうした塗装はクルマのコストの中でもかなりかかる部分であります。

冒頭述べたように、高級車の「艶」は一般的なクルマと比してクオリティが高い、と感じます。当然、高額な車両コストの中にこの「塗装」も含まれているわけですから、相応の塗装処理、あるいはコーティングというものがされているのは当然といえるでしょう。

トヨタ車とレクサス車では塗装が違うのか!?

同メーカーで比較するとこの差がわかりやすいと考えますので、例としてトヨタを挙げてみましょう。トヨタの世界戦略ブランド「レクサス」の車種はすべからく「高級車」です。

一般的なトヨタのクルマは3層~4層の塗装となっています。そのほとんどの車種が、下塗り、中塗り、上塗りの3工程からなっていると言えるでしょう。

下塗りは防錆などのベースをしっかり支える重要な役割。中塗りの主な役割は発色といった仕上りと、耐チッピング性が要求されています。そして上塗りは最終的な光沢、仕上がりの妙と耐久性が問われるものです。こうした塗料も年々高品質なものに進化してきています。

対してレクサスの塗装は!?

LEXUS RC F

一方、高級ブランドのレクサスを例にとると、たとえばレクサスRC Fは塗装を5層行っています。中塗り、反射層(シルバー・メタリック系)、クリアコート、発色層(クリアカラーベース)、クリアコートの5層といった具合。

しかもこの層に対して中研ぎの工程を入れることでクリア層の内側も平滑化し、美しく独特な光沢が生まれる、とされています。

またもうひとつ特筆すべきは、レクサスのクルマには塗装表面を「自己修復」するという「セルフ・リストアリング・コート」が使用されている事。これは洗車や擦り傷など、ちいさな傷をコーティング自身が分子レベルで結合し、自己修復してしまうという先進技術です。これにより、耐用年数5~8年の間は新車時の光沢とカラーを保てる、というもの。

塗装技術はもちろん、コーティングのテクノロジーも確実に進化しているというわけですね…。

センチュリーの塗装は?

トヨタ センチュリー

レクサスの方がトヨタの普通車よりも手が込んでおり美しいのは事実といえます。ではトヨタの最高級車「センチュリー」の塗装はどうなのでしょうか。

このセンチュリーのカラーは、「神威」(かむい、エターナルブラック)、「摩周」(ましゅう、シリーンブルーマイカ)、「瑞雲」(ずいうん、デミュアーブルーマイカメタリックモリブデン)、「鸞鳳」(らんぽう、グロリアスグレーメタリックモリブデン)、「精華」(せいか、レイディエントシルバーメタリック)という特殊な名前が示すように、通常のトヨタ車の塗装色と違う特殊塗装がなされています。

センチュリーでは当然の如く5層コートの塗装方法を取っており、毎工程で焼き付けを行い、中研ぎも行われています。これはレクサスも行っていますが、センチュリーに於いては、職人の手作業で行われているのです。

それ故にレクサス以上に細やかな塗装になっております。この労力だけでも相当なコストといえるでしょう…。また塗料の成分も代えられており、レクサスにも使わない最高ランクの塗料を使用しているとされています。

工程およびクオリティという意味では、トヨタ量販車⇨レクサス⇨センチュリー、といった事になりそうです。

やはり細かな手間により、輝きの質というものは明確に異なってくるといえますね。塗装ひとつとってもクルマの大切な工程であり、そのクルマの印象に繋がる重要なポイントといえます。しかし「品質とコスト」はやはり比例してしまうのが事実のようです。

とはいえ、日々のメンテナンスこそが愛車の輝きを保つ秘訣ですから、マメな洗車な不可欠ですね。

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