長く美しさが保たれる?センチュリーやレクサス等の高級車の塗装は、何が違うの?

高級車の塗装と一般的なクルマの違いとは?

レクサス LC

クルマを壁や障害物に擦ってキズを付けてしまった、という経験は、少なからず皆さん一度はあるのではないでしょうか。そうした場合は、板金・塗装といったリペアメニューを受けるわけですが、その価格は想像以上に高い!つまり、ボディの塗装はクルマのコストのなかでも、かなりの比重を占めている部分でもあるのです。

冒頭で述べたように、高級車のボディの艶は、一般的なクルマと比べてクオリティが高い、と感じます。当然、高額な車両価格のなかには、その塗装代金も含まれているわけですから、相応の塗装処理、あるいはコーティングというものがなされているのですね。

トヨタ車とレクサス車では塗装が違うのか?

同メーカーで比較するとこの差がわかりやすいと思いますので、トヨタを例に挙げてみましょう。トヨタの世界戦略ブランド、レクサスの車種は高級車に分類されます。

一般的なソリッドカラーのボディは、下地、中塗り、上塗りの3工程塗装となっています。

下塗りは防錆などのベースをしっかり支える重要な役割。中塗は発色と耐チッピング性が要求されています。そして上塗りは最終的な光沢、仕上がりの妙と耐久性が問われるものです。こうした塗料も年々高品質なものに進化してきています。

最後の上塗りの工程は基本的に2コート塗装と呼ばれるもので、ソリッドカラーやメタリックなどの塗料の上にクリアが塗装されています。

レクサス RC F

一方、高級ブランドのレクサスを例にとると、たとえばレクサスRC Fは5コート構造。中塗り、反射層(シルバー・メタリック系)、クリアコート、発色層(クリアカラーベース)、クリアコートの5層といった具合です。

これに中研ぎの工程を入れることで、クリア層の内側も平滑化し、美しく独特な光沢が生まれるとされています。

またもうひとつ特筆すべきは、レクサスのボディには、塗装表面を「自己修復」するセルフ・リストアリング・コートが使用されています。これは洗車や擦り傷などの小さな傷を、コーティングによって分子レベルで結合し、自己修復してしまうという塗料です。これにより、耐用年数5~8年の間は、新車時の光沢とカラーを保てるというものです。

塗装技術はもちろん、コーティングのテクノロジーも確実に進化しているというわけですね。

レクサスRC/RC Fの中古価格・スペック|RC/RC F共に中古車が増えてきた!?

センチュリーの塗装は?

トヨタ センチュリー

高級ブランドであるレクサスのほうが、トヨタの普通車よりも手が込んだ美しい塗装となっているのは、ある意味当たり前のことかもしれません。では、トヨタの最高級車、センチュリーはどうなのでしょうか。

センチュリーのボディカラーは、「神威(かむい)、エターナルブラック」、「摩周(ましゅう)、シリーンブルーマイカ」、「瑞雲(ずいうん)、デミュアーブルーマイカメタリックモリブデン」、「鸞鳳(らんぽう)、グロリアスグレーメタリックモリブデン」、「精華(せいか)、レイディエントシルバーメタリック」という特殊な名前が示すように、通常のトヨタ車の塗装色と異なる特別な塗装がなされています。

センチュリーでは当然のごとく5層コートの塗装方法を取っており、毎工程で焼き付けを行い、中研ぎも行われています。これはレクサスも同様ですが、センチュリーはそれを職人の手作業で行っていることも異なるポイントです。

それゆえに、レクサス以上に細やかな塗装になっております。その労力だけでも、相当なコストといえるでしょうね。また塗料の成分も異なり、レクサスにも使用されていない最高ランクの塗料を使用しています。

工程およびクオリティという意味では、トヨタ量販車<レクサス<センチュリー、といったことになりそうです。

塗装は、ベースとなる塗料も大事ですが、細かな手間により輝きの質は明確に異なります。つまり品質とコストは、やはり比例しているというのが事実のようです。

センチュリー、早くも復活か!? 次期型はV8 HV搭載で2018年に登場!?
車のマットブラック塗装。個性的だけどリスクも色々で大変かも?
割れたりや剥げたりする車の塗装…その原因と対処法は?

この記事をシェアする

最新記事