クラウンは今でも「いつかはクラウン」なのか?"国産高級車"レクサスとの立ち位置の違い

クラウンにも押し寄せるダウンサイジングの波…

8AR

前述のように、クルマに求める価値観が変質してきている中にあって、現行クラウンにも「環境性能」を持たせています。先代モデルから投入されたハイブリッドは勿論、「2.0L 4気筒ターボエンジン」を投入してきたのです。

2.0Lモデルは過去にもありましたが、直6エンジンを搭載していました。今回はレクサスNX等にも採用された8AR-FTS型4気筒ターボエンジンを搭載、明確にダウンサイジングを意図しています。

これに対してトヨタは、「日本では信号待ちが多くて渋滞も頻繁に起きる環境。ハイブリッドのほうが燃費を高めやすくなるが、クラウンに乗るユーザーは燃費を求める一方で余裕のある走り、気持ちのよい加速を求める方が多い為、ダウンサイジングターボを採用」としています。

このモデルのスペックは、最高出力173kW(235PS)/5200-5800、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1650-4400rpm、JC08モード燃費は13.4km/Lと走りと燃費を両立させることに成功しています。

コストダウン?レクサスとの競合は?

クラウンはこのダウンサイジング、またキャッチーなカラーバリエーションもあり、「コストダウンした」という声もあるようです。実際にコストダウンしているのは(クラウンに限らず)どのメーカーも量産車両であれば当然のこと。問題は品質が維持できているか、という点にあると考えます。

やはり細かいパーツの作り込み等はレクサスに譲る所でしょう。しかし特に法人・官公庁でのニーズが高い車種ですから、コストダウンは行っても品質の維持は厳命されていると考えます。

またレクサスとの競合、という点に関しては、明確にキャラクターを変えているといえます。クラウンは前述のように国内市場での需要が主であり、低中速で街中を快適に走る事が重要な要素です。対してレクサスは世界戦略車であり、より高速域での常用、という性格がもたらされているといえます。

次ページいまでも「クラウン」であり続けるには…

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