サイドミラーは廃止すべき!?米自動車メーカーが「カメラに変えるべき」と提言する理由は?

狙いは空力の向上…

現在、米で製造される車にはサイドミラーの取り付けが義務付けられております。日本も同様ですね。現在の法規制ではサイドミラーを付けずにカメラだけ搭載、という事はできません。これに対して、規制緩和を求める動きとして、「サイドミラーによってエアロダイナミクスが低下し、燃費も悪化している」とテスラサイドは指摘しているそうなのです。

確かにボディ形状を考えれば、サイドミラーが無くなれば空力特性も向上します。実際、テスラ社が2012年に発表したSUVタイプの「モデルXコンセプト」では、サイドミラーの代わりにサイドビューカメラを搭載していたのです(市販仕様は当然サイドミラーを搭載しております)。

クルマに対する新技術でのイノベーションを狙うテスラとしてはこの件に煮え切らない思いがあったのでしょう…。

サイドビューカメラは時代の趨勢なのか…?

数年前よりテスラ社CEOのイーロン・マスク氏は、サイドビューカメラのみの合法な使用許可を目指してロビー活動を行っていたようです。しかし1人の力では法規制を変える事ができない、と考え、前述のように各メーカーと手を結び、米国自動車工業会として嘆願書を出したというわけです。

このサイドビューカメラのコンセプトは古くからありましたが、クルマの視界補助として導入されるようになったのはここ数年の事です。CMでもご覧になっていると思いますが、日産も複数カメラを使用した「アラウンドビューモニター」など、安全性向上に役立てる技術として実用していますし、身近なところで言えば、ドライブレコーダーが安価で普及しています。

これは技術の進歩により、液晶モニター、小型カメラが高性能化、そして廉価になった事が要因といえるでしょう。物理ミラーのかわりにモニターに画像を映すサイドビューカメラの導入要望、というのは「起こるべくして起きた」事とも言えますね。

技術の進歩と「リスク」の関係…

保安部品を電子デバイスに替える、というのはやはり「リスク」も伴う事であり、嘆願を受けたNHTSAの判断も時間がかかるものと想定されます。こうした電子デバイスのテクノロジー進歩は非常に早い為、 そのスピード感と「事務的な判断」のギャップに我々ユーザーも待たされる事になろうと思います。

しかしこうしたテスラのような「新しい海路を探す若い船乗り」という存在はいつの時代にも重要な存在です。このテスラの挑戦はミラー以外にも進んでいくでしょうから、ここで歩みを止めずにい続けて欲しいですね。

いずれにせよ、数年先には市販モデルからサイドミラーが無くなる、といった事も十分考えられます。こうした取組みに期待するところですが、ただしユーザーとしては「確実に安全なもの」を使用したい、と付け加えておかねばなりませんね。

テスラ車の画像ギャラリー

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