なぜスーパーカーの整備費用は高くなるのか?

スーパーカーのお値段は…

ランボルギーニ ウラカン

そもそもスーパーカーはいったいお幾らほどで購入できるのでしょうか。フェラーリの中でもピッコロ(小さい)フェラーリと呼ばれるV8モデルの価格を確認してみましょう。

今年に入りV8にもダウンサイジングターボを搭載した488GTBの登場がアナウンスされましたが、前進となる458もV8NAながら570馬力を発生するハイパワーマシンです。登場時の価格は2,830万円…スーパーカーも年々スペックとともにお値段も高額になってきております。

2004年登場の先代モデルとなるF430は2,400万円から選ぶことができました。これが99年登場の360モデナになると、1,758万円とまだ現実的?なプライスタグとなります。

90年代の頃はフェラーリでも中古相場は1000万円以下と頑張れば夢ではない市場でしたが、現代のフェラーリは高出力化と共に高額化も顕著です。ちなみにV12モデルは最新のF12ベルリネッタで3,730万円です。ロードゴーイングのフェラーリ史上、最もパワフルな740馬力に相応しいお値段となります。

整備では、何をしているのか?

そんなスーパーカーですが、一体どのような整備を行えば費用が高額になるのでしょうか?スーパーカーとはいえ車は車です。整備内容には普通の車と大きく隔たりはありません。

スーパーカーを受け入れる工場で、最初に立ちはだかる壁は、お客様からの「引き取り」です。V8クラスですらバンパーのお値段は約150万円です。車両を預かるときに傷の有無の確認を万全に行う必要があるほか、積載車も低い車高に対応したフルスライダーの積載車でなければ、積み込むのが容易ではありません。車を引き取って納車する運搬にかかる人件費や設備費が普通の車とは異なるのです。

工場に入ると作業の前に、ボンネットやトランクの淵から外板にかけて傷を防止する養生フィルムを施行します。先の記述の通り、傷をつけた時の交換部品代は普通ではありません。手を触れる段階から細心の注意を払います。もちろんこれらの作業は、お客様の大切な車を丁寧に扱う、という観点からも重要な事です。特別な車を求める顧客はサービスにも一流を求めるのはごく自然といえます。

高額!? なのは理由も

実際に筆者が地方から積載車でV8フェラーリを点検に持ち込んだ時に聞いた話です。

サービスマンはとてもスマートな対応で「フェラーリ社が指定する12か月点検とテスター診断を行います」と説明してくれました。日本で定められている法定12か月点検という事はもちろんの事、ハイパワーを受け止め走らせる車には製造元が指定する点検がある様子。

輸入車を始め、特殊な構造を持つ車には「SST」と呼ばれる専用工具を用いて整備に臨むことがある他、コンピューター制御の現代の車を点検するにはメーカーより与えられた専用診断機「テスター」を用いる必要があり、その情報は常にオンラインで最新のものにアップデートされています。

これらを使用するには機器の購入費用の他、情報を更新するための費用も定期的に必要となってきます。もちろんその中にはいわゆる「ブランド料」が加味されている可能性も否定できません。スーパーカーのディーラー業を営むという事はこれだけの費用がかかるという側面もあるのです。

オイルだけなら…

意外にも使用したエンジンオイルが伝票にはっきりと銘柄、単価が記載されています。フェラーリで、お馴染みの「シェル」ブランドで1L当たり2,300円程度。

これだけ見ると購入できる費用ですね。おおむね国産車のエンジンオイルは4L程度ですから、フェラーリと同じオイルを使用しても1万円でおつりが来ます。V8フェラーリに関しては10L以上のオイル交換を必要とするのでフェラーリのオイル交換は約3万円程度です。ちょっと割高でしょうか?

他の整備代と言うと、12か月点検の基本料金はV8モデルで約8万円程度です。エンジンオイルと点検でほぼ10万円超です。地方からの納車引き取りや陸送費用を含めると15万円程度でしょうか。やはり高額ですね。点検だけでほぼ国産車の車検費用を超えます。

部品を本国から輸入するのも毎月価格は変動し続け、先月は50万円、他部品が今月は130万円!なんて事もある様子です。単純に部品代の価格が高額というだけでなく、本国の精算都合などで、ディーラーですら価格が定まらない事も価格が不透明な要因です。

ポルシェではオプションとなるカーボンブレーキ(約150万円)を標準装備するモデルも存在する等、そもそもの消耗品が高額という事もあり、やはりスーパーカーの維持費は決して安いとは言えません。ですが先のエンジンオイルの様にその内容がわかっていて手に入る部品であれば同等の製品を用意する事により維持費を抑える事も可能です。

そういった情報を仕入れるためにはディーラーとのつながりや、そもそもの整備経験がないと難しいかもしれませんが高額な維持費を少しでも軽減する手段は探せばありそうです。
少しでも懐の負担を軽減するための情報収集は欠かさない様にしましょう。

サラリーマンがランボルギーニを購入することは可能なのか?
世界に一台のみ!? ランボルギーニ"イオタ SVR"が日本で販売中…その正体とは?
ランボギーニ カウンタックが稀に新車状態で買える!? カウンタックリバースはまた見られるのか?

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事