関税あっても欧州で断トツ1位!なぜ三菱アウトランダーはこれほど人気なのか?その他PHEVとの比較も

欧州で圧倒的な支持を受けたアウトランダーPHEV

アウトランダー PHEV

2013年に発表された三菱アウトランダーPHEV。最初期こそバッテリーの不具合などあったものの、現在ではマイナーチェンジを行い、印象的なフロントマスク「ダイナミックシールド」というコンセプトを基に全面刷新を行い、国内のみならず海外でも人気を博しています。

このアウトランダーPHEV、初期モデルより欧州で高い支持を受けているのです。ご存じのように、欧州は環境意識が高く、クリーンディーゼル(不祥事があったのは残念ですが)のシェアが高い事で知られています。そんな欧州人のニーズにはまったといえるのがこのアウトランダーPHEV。オランダの新車販売台数ランキングにおいても、アウトランダーPHEVが月によってはベストセラーに輝いています。

そもそもPHEVとは…

アウトランダー PHEV

PHEVとは「Plug-in Hybrid Electric Vehicle」の略。ハイブリッドとEVの中間?と思われると思いますが、どちらかといえば、「EV•電気自動車寄り」と考えていただいた方が良いと思います。

いわゆるハイブリッド車は、エンジンによる駆動を「モーター&バッテリーが補佐」するものです。しかしアウトランダーPHEVは、「モーターで駆動し、発電機としてエンジンを搭載している」と理解していただければ良いでしょう。

もちろん、この方式だと排気ガスが発生しますし、エンジン搭載の重量増加といったネガが発生しますが、それを補ってあまりある「航続距離の増加」「電欠の防止」に繋がるといえます。またガソリン補給はすぐに完了するので、出先での充電時間に悩まされることもありません。

この結果、アウトランダーPHEVは、JC08モードでプラグインハイブリッド燃料消費率(複合燃料消費率)67.0km/L、ハイブリッド燃料消費率18.6km/Lというスペックを手に入れました。EVとしての走行距離も60.2kmといいますから、家で充電すれば日常の走行は電気だけで事足りてしまいますね。

こうしたメリットを持ったアウトランダーPHEVが欧州で支持されるのも理解できるところです。

EVの最大の弱点は「航続距離」。社会インフラとして充電設備が充実すれば、純粋なEVの時代がくる可能性はあります。しかし現実問題、それには当分時間がかかりそうです。(水素ステーションにも同様の事がいえます)また充電に時間がかかるのもデメリットでしょう。そうした点を現在の技術で解決する最もベターな策が、「発電機のエンジンを積む」という事です。レンジエクステンダー、ともいわれる形式です。

ちなみにもっとも印象的なPHEVは、フィスカー•カルマ(画像)ではないでしょうか。残念ながら生産中止となってしまいましたが、レンジエクステンダーの概念を知らしめた一台といえましょう。

アウトランダーPHEVに死角はないのか?

日本ではグレードMが359万円から、というプライス。これだけの内容であればコストパフォーマンスは素晴らしいといえますが、欧州での販売は輸入車になるため、10%の関税が掛かり、600万近いのプライスタグに跳ね上がっています。そうするとBMWの手掛けるPHEVとの価格差がなくなってきてしまうといえます。

それ故にマイナーチェンジで質感を上げてきた、という事情もあるといえそうです。

アウトランダーPHEVのライバルは

無題

目下、アウトランダーPHEVの同カテゴリのライバルといえそうなのが、BMW X5 xDrive 40eです。

バッテリーにはi8で開発したモジュール設計のユニットを使用、エンジンは2.0L直列4気筒BMWツインパワー•ターボ(180kW、350Nm)に、トルクコンバーター部分に駆動モーター(83kW、250Nm)を組み込まれています。

システム最高出力は230kW(313ps)、最大トルクは450Nm(45.9kg-m)となっており、価格は約1000万。

少々クラスが違うかな、というところですが、まだ数少ないPHEV分野、ましてSUVとなると、競合するクルマであるといえますね。

またカテゴリが少々違いますが、BMW i3も価格帯としては同程度となっており、SUVではないコンパクトカーのカテゴリではあるものの、「レンジエクステンダー」として同じ立ち位置である事から、日本市場では競合する可能性もあります。

今後、エコカーの激戦区になりそうな予感もするPHEV分野ですね…。

生活シーンにも活用できるPHEVの存在感

ハイブリッド車が普及し、そろそろ燃費性能の限界が見え隠れしてきている昨今、このPHEV分野の開発•競争が過熱しそうな勢いですね。ユーザーとしてもこうした競争で選択肢が増えることを歓迎するところです。

このPHEVは「大容量モバイルバッテリー」にもなりますし、家に電気を供給する「スマートハウス」の一部として活用する提案も、様々なメーカーが行っております。

クルマとしての存在だけでなく、生活シーンの一部として寄与することができるPHEV…。さまざまなエコカーが盛況の市場に於いて、もっとも実用性が高く、付加価値のある存在ともいえます。

近い将来の定番となる日が来るのも近いのではないでしょうか。

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