因縁の対決?GT-Rとポルシェ911 GT3はどちらが速い?

ノーマル同士、GT-Rと911GT3の加速勝負!

恐らくノーマル同士と思われる、日産GT-Rとポルシェ911GT3の加速対決がUPされています。中間加速までにはほぼ互角ですが、徐々にGT-Rは911を離していきます。過給がある分GT-Rに若干分があるステージかもしれませんね。いずれにしてもハイレベルなノーマルカー同士の勝負です。

一般的にターボがあれば速い、有利…と考えてしまいがちですが、あながちそうとも言い切れません。両車のスペックを調べてみましょう。

この2台のスペックは…?

◆日産・GT-R
動画のものはNISMO仕様ではないとのことですので、
最大出力 550PS /6,400rpm
最大トルク 64.5kgf·m/3,200-5,800rpm
車両重量 1,730kg
パワーウェイトレシオ 3.14kg/ps

◆ポルシェ911GT3
最大出力 475PS/6,250rpm
最大トルク44.9kgm/6,250rpm
車両重量 1,430kg
パワーウェイトレシオ 3.01kg/ps

となっております。パワー、トルクのみを見るとGT-Rが圧倒しておりますが、しかし車重はちょうど300キロ、911GT3の方が軽いのです。車重を馬力で割ると、1馬力あたりの荷重、「パワーウェイトレシオ」が算出されます。

当然この数字が小さいほど運動性能が良い、という事になるのですが、どうでしょう…GT-Rの3.14に対して911GT3は3.01…わずかですが、パワーウェイトレシオではポルシェが勝っているという結果です。パワーが低くても良い勝負になっていたのはこうした点も見逃せないポイントといえそうです。

確かに、0-400加速のような場面ではよりトラクションのかかる4WDが有利です。しかしそうした装備は「重量増加」というデメリットも発生するのが事実。こればかりは、如何に電子制御で最適化してもフォローできない「物理的な」部分ですね。ロングディスタンスでの勝負、たとえばサーキットでの周回や、ニュルブルクリンクでのタイムアタックというようなタイヤや車体に大きな負荷がかかる場面では、車両の重さというのは非常に大きなネガとなって出てきます。

GT-Rとポルシェ911GT3の加速勝負ではGT-Rに軍配が上がりましたが、いずれにしても、さまざまなステージで速い、というのがクルマに求められる性能といえますよね。

ポルシェとGT-R、因縁の始まりは…

ニュルブルクリンクのタイムアタックでの合戦でもわかるように、ポルシェと(スカイライン)GT-Rは因縁ある関係です。

話は1964年の第2回日本グランプリにさかのぼります。この時出走していたスカイラインGTが果敢にポルシェ 904 カレラGTS(1,966cc水平対向4気筒4カムDOHCエンジンをミドシップ・マウントし、軽量なFRP製ボディを使用…レベルが違いすぎたのです)に挑み、1周だけ前を走った、という伝説があります。

結果としては、圧倒的に性能に勝るポルシェが10秒差をつけて圧勝したわけですが、この出来事が今でも語り継がれる「事件」となったわけです。その後打倒ポルシェに日産が燃えたのは間違いないでしょう。その後もポルシェをベンチマークにGT-Rの開発が進んでいくのです。

ニュルブルクリンクでの「ガチンコ」勝負

各メーカーがマシン開発でも活用するニュルブルクリンク北コース。ここではタイトコーナーから、超高速コーナー、また容赦ない高低差など、世界一過酷なサーキットといっても過言ではありません。それゆえに、ここニュルでのタイム、というのが各メーカーにとって非常に重要なものとなっております。

ことの起こりは2008年4月、08年モデルのGT−Rが7分29秒3をマークし、ポルシェ911ターボが持つ7分38秒の記録を破った事から始まりました。このタイムに対して、「GT-Rのタイムは疑わしい」とポルシェサイドが異議を申し立て。テスト当時、レース仕様のタイヤを使用したのでないか、との疑義をポルシェは主張したのです。

侃々諤々、この件は場外乱闘になるわけですが(ポルシェがわざわざGT-Rを購入してタイム測定を行うなど)、まだまだ、いまだに闘い続けている両車です。

その後も、
2010年5月 ポルシェ911GT2RS、7分18秒をマーク
2012年5月 日産GTR、7分19秒をマーク。
2013年9月 ポルシェ918スパイダー、6分57秒をマーク
2013年9月 日産GT-Rニスモ、7分8秒68をマーク

記録を更新し続ける両メーカー。もちろんメーカーの沽券にかけて、という大義はあるのでしょうが、こうした戦いはいつまでも見続けていたいですね。

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