税金が高くてコストがかかる大排気量車…あえて所有するメリットとは?

そもそも排気量の大小とは?

シボレー コルベット

そもそも、「排気量が大きい」とはどのようなことなのでしょうか?エンジンは、シリンダー内に取り入れた空気とガソリンの混合気に火をつけ、その爆発力で動いています。この爆発力が大きければ、パワーがあるエンジンとなりますので、単純にいってしまえば、シリンダーの容積が大きい(排気量が大きい)ほうがパワーに対して有利になります。

流行りのダウンサイジングターボは、排気量の小さなエンジンにタービン(過給器)をつけて、より多く空気をシリンダーに送り込むことで、大きな排気量のエンジンと変わらない出力を得ようとしています。

スペックだけに着目すると、どちらのエンジンも似たような数値を持っているかもしれません。メーカーカタログでは、あくまでそのエンジンが発生できる最高出力/最大トルクにフォーカスされてしまいます。

しかし、排気量の大小は、そこに至るまでのフィーリングや加速の特性にこそ現れるのです。

低排気量との違い

排気量が大きいことは、小排気量とどのように違うのでしょうか?

エンジンはシリンダー内の爆発を駆動力に変えてクルマを動かす装置です。たとえば、1.6リッター4気筒なら、ひとつのシリンダー(1気筒)は400ccということになります。対して、3.2リッター4気筒なら、ひとつのシリンダーは800ccとなり、1気筒あたりの爆発力が違うことは想像できると思います。

厳密には、ピストンの重さやボア、シリンダーストロークなど、さまざまな要素がからみあってくるので一概には言えないのですが、同じ回転数であれば、大排気量のほうが、大きなパワーを発生することになります。

反対に、同じパワーなら、大排気量は低い回転で発生するので、エンジン回転に余裕があるということになります。

また、気筒数を増やして、1気筒あたり400ccとした場合、3.2リッターなら8気筒とすることが可能で、1.6リッターエンジンが1工程(1サイクル)で4回爆発を行なうのに対し、8回の爆発を起こしているのです。

ちなみにターボエンジンは、本来、エンジン自体が持っている以上の力を発生させるドーピングのようなもので、排気量以上のパワーを発生できることがメリットです。

最近はターボの性能が上がり、以前ほど作動時の時間差(ターボラグ)が無くなったので綺麗に回転も上昇します。しかし、実際に大排気量エンジンと乗り比べてみると、やはりターボの作動にわずかな時間差を感じたり、そもそも低排気のエンジン特有の構造的な負担を体感してしまうことも…。

排気量の少ないエンジンは直列4気筒エンジンというレイアウトが多いです。搭載される車種の車格に見合ったコストなど、様々な有効性を考慮するのでしょうが、どうしてもボア×ストロークが限られてしまい高回転になると「頑張って回ってる」感が否めません。

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