メルセデス最強の系譜…SクラスS65 AMGと初代最強モデル450SEL6.9 を比較!

Sクラス

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高級車ブランドとして揺るがぬ地位を築いているメルセデス。それは妥協せずモノづくりに取り組んだ長い歴史がもたらしたものに違いありません。今回はメルセデス最強の系譜を少し、紐解いてみましょう。
Chapter
初代Sクラス フラッグシップ…450SEL6.9
隙間のない!? エンジンルーム
現代のフラッグシップS65 AMG
初代同様、隙間なく配置されたエンジンルーム
フラッグシップたるインテリア
新旧フラッグシップから見えるもの
メルセデスの妥協なき姿勢

初代Sクラス フラッグシップ…450SEL6.9

メルセデスで初めてSクラスと公式に呼ばれるようになったのは、1975年に追加された、初代W116の最上級グレード450SEL6.9です。戦後から現在にいたるまでのベンツの最大排気量、6.9リッターV8SOHCエンジンを搭載。最高出力286PS/4,250rpm、最大トルク56.0kgm/3,000rpmを発揮、最高速度は225km/hを誇ります。

FRレイアウトに3速オートマ、そして足回りにはシトロエンのハイドロニューマティックが装備され、1978年からは、ABSがオプション設定されるという、当時の先進技術の塊、ともいえるマシンです。

隙間のない!? エンジンルーム

ボンネットを開けるとかなりギッチリ、エンジンが積み込まれているのがわかります。元々、2.8リッターエンジン搭載モデルがベースですから、「メルセデス戦後最大エンジン」を積めば流石にそうなる、といったところです。熱対策など心配になってしまうのですが、実際どうだったのでしょう…。

続いて、現代のフラッグシップモデルS65 AMGをチェックしてみましょう。

現代のフラッグシップS65 AMG

2013年末の東京モーターショーで発表されたS65 AMG、現在のメルセデスの中で最強グレードと言えます。その価格は約3,300万円…。また「完璧」と称賛されたV8エンジン仕様のS63AMGのすぐ後にV12エンジン搭載でリリースされた事も、メルセデスのプライドがヒシヒシと感じます。

エンジンはもとよりすべての要素に、F1をはじめとしたレースシーンでのフィードバックを確実に活かしているメルセデス。空力も考慮しつつも、従来のデザインから大きく逸脱せず豪奢なイメージで作り上げたダイナミックなエクステリア。初代から比べるとこれも技術の進化を大きく感じる部分でしょう。

初代同様、隙間なく配置されたエンジンルーム

排気量こそ初代にはおよびませんが、6.0Lと大排気量V型12気筒SOHCエンジンにツインターボチャージャーを装着、その出力は630馬力/4,800rpm、トルクは102.0kgm/2,300rpmと、まさにモンスターな心臓部といえます。最高速はリミッター作動で250キロに抑えられていますが、300キロを超えるスペックなのは間違いないでしょう…。

フラッグシップたるインテリア

内装最高品質のナッパレザーを使用したシートやドアパネル、いまだ初代から引き継ぐ豪華なインテリアデザインです。よくみると、初代と似たテイストは残っており、いまだ「キープコンセプト」である事がわかるインテリアですね。

こうした「質感」というものこそが、日本の高級車ではなかなか醸し出せない部分とも考えます。やはり歴史、文化あるメーカーが培ってきたレガシーと言わざるを得ません…。

新旧フラッグシップから見えるもの

初代のSクラスと最新のSクラスを比べてみましたが、1975年〜2015年の約40年の歳月を経て、大きくその姿・性能は変わりました。しかし、その質感、纏う雰囲気はいずれも間違いなくメルセデス・ベンツのSクラス、といえる威厳と重厚感があります。

こうしたクルマ作りを続けてきたメルセデスが現在、高級車ブランドとして不動の地位を得ている事がよくわかります。

メルセデスの妥協なき姿勢

加えていえば、2015年シーズンのF1を見てみても、メルセデスのエンジン搭載車が圧倒的な強さを誇っています。現在のF1のエンジンは、ざっくりいえば、超高性能なハイブリッドエンジンといえます。メルセデスの強さというのは、この新技術であるERS(回生エネルギーシステム)が極めて優秀である、というところから来ています。

決して過去のレガシーに依存せず、より進化させ、新技術開発にかけるリソースも一切妥協していないメルセデスの理念、その証左ではないでしょうか。
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