ここまでやる?あのデロリアンを完全再現させた一般人がいる!ゴミで走らせる取り組みも!

デロリアンを愛しすぎた男

英国在住のOllie Wilkeyさん(25歳)は大のデロリアンマニア。小さな頃からデロリアンに憧れて、ついに自分のものにしてしまった、幸運な人。やはりきっかけは映画バックトゥーザフューチャーだったようです。

言わずもがな、バックトゥーザフューチャーは1985年に公開された映画。ちょうど公開30周年にあたる今年2015年は、劇中でマーティがデロリアンに乗って行った「未来」なんですね。映画を見返して、私達の現在の生活と比較してみると非常に興味深いものがありますね。

そんな自分が生まれる前の映画に虜になったOllie Wilkeyさん、ただのデロリアンではなく、「劇中仕様のデロリアン」を所有するに至ったのでした。映画仕様のものはなかなかお目にかかれるものではないですよね...。

内装もキッチリ再現!

内装も劇中仕様を再現しており、時速88キロに達するとタイムトラベル...とはいきませんが、照明とサウンドが作動するギミックが施されているんだとか。ここまで再現されたデロリアンとは一体...と思えば、なんとアメリカのユニバーサルスタジオが作成したものだったそうです。展示用だったのかもしれませんね。

それをデロリアンのオーナーズクラブ等を通じて念願叶い、入手となったそう。おかげで銀行口座は空っぽになったそうですが...。

デロリアンとは

デロリアン

1975年に当時ゼネラルモーターズの副社長であったジョン・ザッカリー・デロリアンが、理想の車を作るためにGMを辞職、設立したのがデロリアン・モーター・カンパニーです。そこから数年の開発期間を経て、1981年に発表したのが私達がデロリアンと呼ぶ『DMC-12』です。魅力的なデザインはなんとイタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロが手掛けたもの!

ボディはメンテナンスフリーを狙って無塗装ステンレス、これがなんともいえない未来的なイメージを醸していますね。パワーユニットはプジョー・ルノー・ボルボが乗用車用に共同開発したPRV型、V型6気筒SOHC2,849ccエンジン。これをリアに搭載し、RR駆動としています。ちなみにこのエンジンはアルピーヌ・ルノーA310・V6と共通なのだとか。

これにターボチャージャーの搭載や、4枚ガルウイングドア4座仕様の追加計画もあったそうですが、1982年にデロリアン・モーター・カンパニーの倒産をもって、デロリアンは消滅することになります。製造されたDMC-12は約8000台程度。

ご存じのように、その後1985年の映画「バックトゥーザフューチャー」での活躍から、カルト人気が高まった名車といえますね。

デロリアンの現在

倒産後のデロリアンの設備を取得したStephen Wynne氏は、デロリアンの再生産、またEV化も実現し、販売をしております。ただし衝突安全性や、排ガス規制を現在の基準でクリアできないため、新車の生産はできず、レストア的な再生産のようです。

エンジン仕様のデロリアンは150馬力と、いまひとつ特筆する動力性能でなかったのですが、EV版は一気に110馬力向上の260馬力、トルクは49.7kgf・m、0-60マイル加速は4.9秒とスーパーカーらしい性能に向上していますね。

日本でも、ゴミでデロリアンを走らせるプロジェクトが!

劇中の未来と同じ2015年、日本でもこのデロリアンを走らせる試みが行われようとしています。

ドクが未来で改造したデロリアンの燃料は「プルトニウム」ではなく「ゴミ」でした。これを実現しようと、日本のリサイクル会社「日本環境設計」と映画DVDを発売する「NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン」が企画し、2015年10月21日に走行イベントを行うそうです。

このデロリアンの燃料は「イオンモールや無印良品などの全国から集めた着なくなった古着」なのだそう。勿論、そのままでは使用できない為、この古着を愛媛県今治市の工場で、糖化・発酵させバイオエタノール燃料としたものを使うようです。この10月21日に行うという理由も、劇中マーティがタイムスリップした日が、2015年10月21日、だったからなんですね。また、核融合ではなく、再生エネルギーを代替燃料にする、という着眼点も30年前に映画の中で伝えられていたテーマ。なんとも胸が熱くなる取り組みです。

生産終了から30年以上絶ったクルマであるにもかかわらず、多くの人々、またクルマファン以外にも愛されているデロリアン。傑作映画の魅力も相まって、非常に不思議な魅力を伝えてくれている一台といえますね。

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