サーキット用のタイヤと普通のタイヤ、どう違うのか?

サーキットでよく使うタイヤは大きく分けて3種類

SuperGT等で使用されるスリックタイヤ

タイヤ

よくF1やSuperGT、Super耐久など、トップカテゴリーレースで使われているタイヤです。

スリック(slick)とは、つるつる、すべすべしたという意味で、タイヤもその名の通り溝がなくつるつるしています。
通常、タイヤと路面との摩擦でグリップをさせていますが、スリックタイヤは摩擦熱で表面のゴムを溶かし、路面へ粘着させてグリップを得ているので、強大なグリップ力を得られます。

逆に、溶けないとつるつるのままなのでグリップが得られず、滑ってしまいます。レーシングカーがレース前に蛇行運転しているのは、できるだけ熱を入れてグリップさせるようにしているためです。

この性質上、普通のタイヤと比べ非常に短命です。乾いた路面で熱が入れば絶対的なグリップを得られますが、雨が降った時、溝がないので地面とタイヤの間の水をうまく排水できません。いわゆるハイドロプレーニング現象が常に発生しているような状態になってしまいます。

このため、雨用に溝があり、低温でグリップするようなゴム材を採用したレインスリックというタイヤもレースでは用意されています。公道では使用できないため、競技参加者のみに販売されています。

セミスリックタイヤ

よくSタイヤと呼ばれているタイヤです。スリックタイヤに近いですが、浅い溝があり、一応公道でも使用できます。

しかし、基本的にはスリックタイヤと同じく熱を入れ溶かしてグリップさせるため熱が入っていないとやはりグリップ力が低く、溝も浅いので雨に弱いのと、タイヤのゴム質自体も劣化しやすい素材なので、基本的にサーキットでの使用に使われています。

公道でも使用できるため、市販されていてだれでも購入できます。

ハイグリップラジアルタイヤ

普通のタイヤを出来るだけスポーツ走行向けに開発したタイヤです。

普通のタイヤと比べ、溝が少なくゴム質もSタイヤ寄りのものを使いよりグリップさせるようにされています。国内外メーカーから多数出ており、普段履きからサーキットまで対応しているものから、ほぼSタイヤのようなものまであります。

カー用品店などでよく見かけるタイヤは、法定速度、公道で走ることにおいて出来るだけの安全性と快適性を重視したタイヤになっています。
サーキット用のタイヤとは真逆で、溝を多めに入れて排水性を良くして雨の路面でもハイドロプレーニング現象を起きづらくさせ、転がり抵抗を減らし燃費を良くするため、ゴム質は硬めで接地面積もサーキット向けのタイヤより狭くなっています。
最近のものですと、内側に吸音スポンジを貼り、できるだけ静寂性を重視したものも出ています。

筆者が考える理想の街乗りタイヤ

いわゆる普通のタイヤと呼ばれるタイヤの欠点は転がり抵抗を減らす努力をしているがゆえに止まる、曲がる性能がスポーツタイヤ比べると低いことです。
いざというときに回避、急ブレーキした際、それにタイヤ性能が追いつかずアンダーオーバーが出やすいですから、快適なのは間違いないですが、安全かと言われれば筆者は疑問に感じます。
かと言って、ドライグリップに振ったタイヤですと、ウエット路面では危険です。
筆者が思う理想の街乗りタイヤとは、回避行動をとった時、しっかりグリップしてクルマを曲げ、止めてくれて、かつ雨の日でも安全なタイヤです。
では、実際にサーキット、街乗りで使ったことのあるタイヤでおすすめを紹介します。

POTENZA RE-11A

ウエット性能がよく、最近のハイグリップラジアルと比べサーキットでの速さは少し劣るものの、しっかりグリップします。また、タイヤのライフも長いのも魅力でした。

ナンカン NS-2R

現在使用中。サーキット練習兼街乗り用で使っています。
一番の魅力は安さ。筆者が使っている205/45R16なら1本8000円くらいで購入できます。
ドライグリップもしっかりしていて、やはり最近の国産ハイグリップ勢には敵いませんが、それでもしっかりサーキットでスポーツできるタイヤです。ウエット性能も悪くありません。

タイヤを過信してはならない

世の中には素晴らしい性能のタイヤがたくさんありますが、あくまでもその性能とは適正なエア圧、適正な溝、適正な使用期間管理があってこその性能です。
筆者は、タイヤ性能を過信したあまり、40km/hほどしか出していませんでしたが雨の日、ゆるいコーナーで曲がりきれず廃車寸前までの事故を経験しています。
単独事故だったからまだ良かったものの、誰かを巻き込んでいたら、、、
タイヤは法定速度であっても裏切るものだと思ってください。残り溝、エア圧はこまめにチェックし、安全運転を心がけましょう。

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