マツダ好調の立役車はどちらが買い?CX-3とCX-5の選び方

CX-3とCX-5 それぞれのターゲット

CX-3

マツダ cx-3
CX-3

CX-3の登場は2015年。マツダはSKYACTIVE技術が軌道に乗り、メーカーそのものへの評価が高まっていました。特に躍進の要因となったCX-5は、SUV人気にも乗って好調な売上を記録。とはいえ、「もう少しコンパクトなSUVを」の声もありました。そこで登場したのがCX-3です。

全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mmのボディは、CX-5よりもひと回りコンパクトになったCX-3。

さらにCX-3はディーゼルエンジンのみのラインナップになりました。CX-5のおかげでクリーンディーゼルが脚光を浴びたことに呼応するように、CX-3ではディーゼルエンジンのみという思い切った展開をマツダは始めたのです。

ターゲットは、30代の「時代の最先端を行くカスタマー層」で、コンセプトとしては「既成概念や常識に捉われず,この価値の実現に徹底的にこだわり抜く」ことでした。

CX-5

マツダ cx-5

CX-5の登場は2012年。CX-7の事実上の後継車種になります。

この頃、マツダはSKYACTIVEに力を入れており、CX-5もSKYACTIVEシャシーやSKYACTIVEボディなど、SKYACTIVE技術を惜しみなく投入。コンパクトクラスにディーゼルエンジン搭載というムーブメントを、日本国内に生み出しました。

それまで日本国内での乗用車向けディーゼルエンジンは敬遠されていました。経済的ではあるものの排出ガス等の影響もあり、あまり良いイメージを持たれていなかった点や、「低燃費=ハイブリッドカー」といったようなイメージも定着しつつあったため、欧州とは裏腹に、国内ではディーゼルエンジンの車はトラック程度しか見かけなくなっていました。

そのような状況下でCX-5の投入が決まりましたが、単に”ディーゼル”ではなく、”クリーンディーゼル”と銘打ち、従来のディーゼルエンジンとは違うことをアピール。これが功を奏し、CX-5は2012年のSUV国内販売台数1位を記録。SUV人気を決定付けただけではなく、ディーゼルエンジンそのもののイメージも一新したのです。

事実、CX-5のヒットを受け、他のメーカーからもディーゼルエンジン搭載車がラインナップされるようになりました。

CX-3とCX-5の各グレードのスペックは?

CX-3

【CX-3】

  XD XD Touring XD Touring L Package
駆動方式 2WD/4WD 2WD/4WD 2WD/4WD
エンジン S5-DPTS型(ディーゼルエンジン) S5-DPTS型(ディーゼルエンジン) S5-DPTS型(ディーゼルエンジン)
最大出力 77kW(105ps)/4,000rpm 77kW(105ps)/4,000rpm 77kW(105ps)/4,000rpm
最大トルク 270N・m(27.5kgf・m)/1,600-2,500rpm 270N・m(27.5kgf・m)/1,600-2,500rpm 270N・m(27.5kgf・m)/1,600-2,500rpm
トランスミッション 6EC-AT/6MT 6EC-AT/6MT 6EC-AT/6MT
燃費(JC08モード) 23.0〜25.0km/L 21.0〜25.0km/L 21.0〜25.0km/L
新車価格(税込) ¥2,376,000(2WD)
¥2,592,000(4WD)
¥2,592,000(2WD)
¥2,828,800(4WD)
¥2,808,000(2WD)¥3,024,000(4WD)


CX-3のスペックについては、エンジン、最大出力、最大トルクは各モデル統一されており、基本的なスペックは変わりません。しかし、内装に大きな違いがあります。

ベースグレードのXDはブラックを基調としたモノトーンのインテリア、"XD Touring"はエアコントローラーの横にバイオレットカラーを採用し、シックなデザインとなっています。

"XD Touring L package"はダッシュボードの横に、ホワイトカラーを採用しており、よりラグジュアリーなデザインとなっています。また、最上級グレードということもあり、シフトレバーな部分にも抜かりなく、ステンレスメッキが採用され、より作り込まれたデザインとなっています。

CX-5


【CX-5】

  XD PROACTIVE XD L Package
駆動方式 2WD/4WD 2WD/4WD 2WD/4WD
エンジン SH-VPTS型(ディーゼルエンジン) SH-VPTS型(ディーゼルエンジン) SH-VPTS型(ディーゼルエンジン)
最高出力 129kW(175ps)/4,500rpm 129kW(175ps)/4,500rpm 129kW(175ps)/4,500rpm
最大トルク 420N・m(42.8kgf・m)/2,000rpm 420N・m(42.8kgf・m)/2,000rpm 420N・m(42.8kgf・m)/2,000rpm
トランスミッション 6EC-AT 6EC-AT 6EC-AT
燃費(JC08モード) 18.0〜18.4km/L 18.0〜18.4km/L 18.0〜18.4km/L
新車価格(税込) ¥2,835,000(2WD)¥3,061,800(4WD) ¥2,937,600(2WD)¥3,164,400(4WD) ¥3,261,600(2WD)
¥3,488,400(4WD)


CX-5もCX-3の場合とほぼ同様ですが、CX-5では便利機能により新品価格に差が出ているようです。

XDをベースグレードとし、”XD PROACTIVE”には、レーンキープブレーキングシステムや、ブラインドスポットモニタリング、LEDヘッドライトなどの安全運転を行う上で大切となる危険認知支援システムが搭載されています。

”XD L Package”にはさらに便利な誤発進制御機能やリアパーキングセンサー、ステアリングスイッチなどの安全運転装備が揃っています。そのため、新車価格にも大きな差があります。

動力性能の違いは?

CX-3

マツダ CX-3の最大の特徴はやはりディーゼルエンジンです。日本仕様のCX-3に搭載されたエンジンは1.5Lディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」です。

日本では売れないと言われていたディーゼルエンジンを低燃費エンジンとして定着させたマツダのCX-3。CX-3のラインナップはディーゼルエンジンのみとなっています。

駆動方式はFFと4WD。都市型のコンパクトSUVですので、高速道路でも一般道でも何ら問題ありません。むしろディーゼルのトルクフルな走りは、シチュエーションを問わずに楽しめるはずです。1.5Lながら最大トルクは27.5kg/mとなり、2.8Lのガソリンエンジン並みです。

エンジンの性格上、高回転の吹けあがりは期待できませんが、実用レベルの回転数であれば、高いトルクを生かした力強い走りを味わうことができるでしょう。燃費はJC08モードで23km/Lに達し、環境にも配慮されたエンジンとなっています。

CX-3のベースとなったデミオでもその販売台数の60%がディーゼルとなっており、その人気の高さが伺えます。また、CX-3のエンジンは、ピストンピンにダンパーを組み入れることで、燃焼によるピストン系の振動を打ち消すように共振させてディーゼルノック音を低減する、「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が搭載され、ディーゼルエンジン独特のガラガラ音が低減されています。

CX-5


CX-5では、2種類のガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意され、ディーゼルに慣れていなかったり、高回転の吹け上がりを好む場合、CX-5ならガソリンエンジンを選ぶことができます。ディーゼルエンジンは2.2Lディーゼルターボ「SKYACTIV-D 2.2」で、最大トルク42.8kg/mにも達し、CX-3よりもさらにパワフルな走りが可能です。

ガソリンエンジンは2.0L「SKYACTIV-G 2.0」と2.5Lの「SKYACTIV-G 2.5」であり、ディーゼルエンジンとはまた異なる痛快な走りを楽しめます。JC08モードの燃費は、ディーゼルの「SKYACTIV-D 2.2」で18.4km/L、ガソリンの「SKYACTIV-G 2.5」で15.2km/Lとなります。

また、両車とも定評ある電子制御4WDである「i-ACTIV AWD」が搭載されています。両車とも同じ4WDシステムであるため、この点に差異はありません。

実用性とともにより高い燃費性能を重視するならCX-3、パワフルさとエンジンの選択肢の多彩さを重視するならCX-5向きということになるでしょう。

CX-3とCX-5、ボディサイズによる違い

CX-3

この2車で、まず大きく異なるのがボディサイズです。

・CX-3のサイズ
全長:4,275mm   
全幅:1,765mm
全高:1,550mm
ホイールベース:2,570mm

CX-5

・CX-5のサイズ
全長:4,540mm   
全幅:1,840mm
全高:1,705mm
ホイールベース:2,700mm

比較すると、CX-3よりもCX-5のほうが一回り大きいことが分かります。CX-3はインパネのデザインを含めて、同社の小型車であるデミオがベースとなります。欧州車セグメントの分類でBセグメントに属しており、コンパクトなSUVですね。

同じようにBセグメントに属する他社のSUVは、日産 ジューク、ホンダ ヴェゼル、MINI クロスオーバーなどが挙げられます。

一方、CX-5は、欧州車セグメントの分類でCセグメントのSUVに分類されます。他社では日産エクストレイル、スバル フォレスターをはじめ、輸入車もこのカテゴリーに多数の車種が存在するため、ライバルひしめく激戦区となっています。

また、CX-3で注目すべきなのは、全高が1550mmとなっており、ほぼすべての立体駐車場に入るサイズに設定されています。最小回転半径はCX-3が5.3m、CX-5は5.5mであり、日常的な使い勝手、取り回しの良さではCX-3が勝っています。

しかしCX-5は、室内高や後席にゆとりがあるため、CX-3と比べて、乗り心地および居住性は快適だと言えるでしょう。結果、高速道路や長距離の移動はCX-5に分があると言えます。また、荷質の容量も、後席を折り畳まない状態でCX-5が500L、CX-3は350LでこちらもCX-5に余裕があります。

以上のことから、運転のしやすさ及び、扱いやすさのCX-3、ファミリーでの使用やロングドライブ向きはCX-5と言えます。

CX-3とCX-5のエクステリアと内装

CX-3の内装とエクステリア

CX-5の内装とエクステリア

CX-3とCX-5の中古相場と大幅値引きを狙うコツ

CX-3

CX-3
最安価格:169万円

最高価格:310万円

平均価格:253.1万円

※2016年7月時点

CX-5

CX-5
最安価格:119万円

最高価格:348万円

平均価格:224.4万円

※2016年7月時点

CX-3とCX-5中古価格に関しては、CX-3の方が割高になります。

なぜなら、CX-3にはマツダデミオの新世代クリーンディーゼルエンジンと同じエンジンを積んでいるため、ガソリンエンジンであるCX-5に比べ、中古価格が高くなり、もちろん燃費性能もCX-5より向上しています。そのため、高い安全性能にこだわりたいのならCX-5、クリーンディーゼルでより高い燃費率を出す車両に乗りたい場合はCX3という比較もできますね。

各値引きに関しては、オプション値引き、車両本体値引きを合わせCX-3の場合は20万円程度、CX-5の場合は20万円~30万円程度の値引きを期待できます。

特にCX-5の場合は、現段階ではCX-3よりも人気が劣っているため比較的値引きしやすく、中間決算時期の購入で大幅な値引きを狙える他、オプション値引きができる可能性も高くなっていますので、安い価格で購入できるかもしれません。

CX-3とCX-5の選び方のポイント

無題
CX-5

CX-3とCX-5の比較をまとめると、コンパクトさ、燃費性能を重視するならばCX-3であり、選択肢の多彩さ、余裕のある居住性および安全性能を重視するならCX-5となるでしょう。

CX-3およびCX-5ともに、近年のマツダが提唱するスタイリッシュなデザインを纏い、走りの評価も高く、高燃費をマークするSKYACTIV技術が搭載されています。ご自身のライフスタイルにマッチしたモデルを選ぶことで、より高い満足度に繋がります。

近年のマツダ車は、性能、デザイン、経済性を高いレベルで融合しているメーカーであると言えます。身近にこんな魅力的な選択肢があることは、実はとても贅沢なことなのかもしれませんね。

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