似ているようでまるで違う!? VWゴルフとプジョー308

やっぱり感じる、アウトバーンの存在

ゴルフの走りの良さには定評があります。初代から一貫して操る楽しみと同時に、安定性や安全性への配慮が見られ、だれにとっても信頼の置ける、それでいてハンドルを握ることが待ち遠しくなるような感覚も与えてくれるクルマです。

乗り心地はやや堅め。路面の凹凸もはっきり拾うしややゴツゴツ感を感じるかもしれませんが、そこはそれ、高速道路に場所を移せば巌の安心感。見事な直進性に確かなロードホールディング、落ち着いた挙動や姿勢、こうしたあたりのノウハウはやはりアウトバーンの国のクルマ、と強く感じさせるだけのものがありますよね。

現行型では静粛性が高まったり、ロードノイズもかなり少なくなるなど、快適性も向上しています。

ただ、ドイツ車全般に言える傾向としては、ドイツ国内の速度の高い「良い路面」で育っているため、そういう環境では十全に力を発揮できますが、路面が荒れるとやや乱されるという声があるのも確か。このあたりもお国柄といったところでしょうか。

快適性と走りの見事両立、猫脚の走りは癒し系

プジョーは猫科なんですよね。エンブレムはライオンですし、顔つきもちょっと猫、入ってます。

それだけじゃなくて、プジョーには「猫脚」という表現がオヤクソクのようについてまわります。足廻りの良さを表す表現です。
なんといってもサスペンションストロークの豊かさ。

それにただしなやかなだけではなくて、サスペンションパーツや、それを支える車体骨格がゴツいため、足がキレイに動いて車体は静かにフラットな姿勢を保てる、そういう設えなんですね。

ラテンの国の道路事情はあまり良くなくて、けっこう整備が行き届いていないことが多いようです。そのためにプジョーのみならずフランス車、イタリア車の足はそこを想定して作ってある・・・。凹凸、荒れ、不整に強い傾向です。

そんな諸々がもたらす無類の安心感、無類の快適性、無類のしなやかさ、付け加えてプジョー308は、バネやダンパーにお金をたっぷりかけてあると見えて、小さな凹凸をキレイに吸収してとてもなめらか。ちょっとこのクラスを超えた出来になっています。先に書きました快適なシートと相まって、とてもラクチン、癒し系の走り・・・。

それでいて、ハンドルを握れば十分以上に楽しめる軽快さも備えていて、実に奥が深いです。

この他にも、それぞれにダウンサイジングしているエンジンやトランスミッションにも触れておきたかったのですが、スペースの都合上、今回はここまで・・・。

それぞれのキャラクターを一文字で表すなら、ゴルフが「剛」ならプジョーは「柔」というべきでしょうか。「柔道」の「柔」。プジョーの柔らかさはただ柔らかいだけでなく、芯の強さ、太さを伴ったもので、これはこれでひとつの理想を持って鍛え上げられたものだと言えるでしょう。

現行ゴルフとプジョー308。ちょっと似た者同士に見えるけれど、でも実はその中身はかなり違うということがおわかりいただけると思います。同じクラスの「両雄」ともいうべき二台。しかしそれぞれの祖国や生活がもたらす価値観を見事に反映していて、見比べるだけでも非常に面白いです。

どちらかの購入をお考えの方には、是非両方とも試乗されることをオススメしたいと思います。

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