内閣総理大臣専用車が、センチュリーからレクサスLS600hLへ変わった理由とは?

センチュリーといえば…

トヨタ センチュリー

日本が誇る高級サルーン、トヨタ センチュリー。重厚で威厳を感じさせるデザインで、1997年から発売された2代目センチュリーは、V型12気筒DOHCエンジンを搭載。206kW(280ps)/5,200rpmの最高出力と、460Nm(46.9kgm)/4,000rpmという最大トルクを発生します。

1963年のケネディ大統領暗殺事件をきっかけに、日本でも総理専用車の安全性が問われるようになりました。当時、発売されて間もないセンチュリーを開発したトヨタ自動車がこれを引き受けることとなり、ボディの特殊鋼は富士製鐵(現在は新日鐵住金)が、防弾ガラスは旭硝子が開発を担当しました。

こうして長い間、総理専用車として使用されてきたセンチュリーでしたが、2008年6月、北海道洞爺湖サミットを控えた福田康夫内閣の代からは、レクサス LS600hLが導入されるようになりました。

トヨタ センチュリー走行【動画】

導入されたレクサスLS600hL

レクサス LS600hL 2016

レクサスの最上級セダンであるLSのハイブリッドモデルのレクサスLS600hL。

エンジンを電気モーターと併用する、ハイブリッド仕様となっており、その本体価格は、当時、日本車最高価格の約1510万円!V型8気筒DOHC(2UR-FSE)エンジンを搭載し、最高出力は290kW(394ps)/6400rpmを発生します。

さらに、モーターの電流値を300A程度まで高めたことにより、高出力かつ高トルク化を実現しました。

センチュリーと同様に後席の乗り心地を重視しており、「コンフォートライド」をメーカーオプションとして用意!後席重視の専用サスペンションと専用タイヤを備えています。

静粛性能はセンチュリーの方が上?

後席に要人を乗せるための車として、一番に求められるのは乗り心地の良さです。ドライバーとしては、エンジン音が聞こえてくるのがほどよい演出になったりもしますが、公用車となると静けさが求められます。

V8エンジンとモーターの組み合わせのレクサスLS600hLは、低速走行時にEV走行が可能なため、エンジン音はまったくありません。また、ノイズリダクションアルミホイールを採用し、タイヤの発生するノイズを軽減させています。

しかし、やはりセンチュリーにはかなわないというのが正直なところ。

滑らかに回転するV型12気筒エンジンを搭載したセンチュリーの静粛性は、国内トップクラス。ウィンドウには、UVカット機能の他、高遮音機能や赤外線カット機能もあります。断熱性を高めることで、エアコンの作動を減らし、ファンの音を抑えるという工夫もされているのです。

レクサスLS600hLへ変わった理由は?

それでは、どうして総理大臣専用車はセンチュリーからレクサス LS600hLへと変わってきたのでしょうか。

その理由は、LS600hLが低燃費かつCO2排出量が少ない、ハイブリッドカーだからです。

”高価格な大排気量車”であるセンチュリーに乗っていると、公費浪費の批判がきてしまうのかもしれません。実際に奈良県や宮崎県では、純粋に維持費節減の為に、都道府県知事や市町村長用の公用センチュリーを売却し、ハイブリッドカーなどに乗り換える事例が増えています。

そういった意味で、政治活動をする上での大衆へのイメージ戦略、という意味合いが大きいようですね。

いかがでしたか。2017年現在、完全にLS600hLに移行されたわけではなく、センチュリーも併用されています。どちらの車種も高額で手の届かない高級車ですが、皆さんはどちらの車種に乗ってみたいですか?

レクサス LS600hL 画像ギャラリー

この記事をシェアする

関連する記事

    最新記事