フロントスポイラーやリアウィング等...エアロパーツをつける効果/メリットって?

リアウイングスポイラー

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モータースポーツの世界ではスピード、操縦安定性を得るために必須のエアロパーツですが、普通の車にエアロパーツを付けるとどんな効果が期待できるのでしょう?そもそも、エアロパーツはどんな目的で生まれたのでしょうか?
Chapter
エアロパーツという呼び方は和製英語。生まれた経緯は?
エアロパーツと呼ばれているものには、数種類あり。その名前と目的はこちら
フロントスポイラー
サイドスポイラー
リアアンダースポイラー
リアウイングスポイラー
テールゲートスポイラー
リヤディフューザー
エアロガーニッシュ
横転事故多発でメーカーが急きょ、スポイラーを追加した市販車もアリ

エアロパーツという呼び方は和製英語。生まれた経緯は?

特許庁の分類によるとエアロパーツは「空気力学的部品」を意味する自動車用語です。いかにも英語っぽい響きですが和製英語なので日本以外ではまず通じません。
アメリカでは、装着される場所によってair dams, wings, skirtsなどそれぞれの名称を持っていますが、全体としてはSpoilerということが多いようです。

本来は「空気の流れを整えて空気抵抗を減らし、走行安定性を向上させ速度もアップする」というのが主な目的ですが、同時にエンジンやブレーキの冷却効果や車体の汚れ防止を兼ねたもの、そしてドレスアップを目的としたものも存在します。また、もともと空力特性の良い車に装着しても効果は得にくいとされています。

エアロパーツと呼ばれているものには、数種類あり。その名前と目的はこちら

フロントスポイラー

エアダムとも呼ばれ、主に、車体下面への空気の流入を抑制し、揚力を低減する部品。フロントバンパーと一体式になったものは「フロントバンパースポイラー」、フロントバンパー下部に装着するものは「フロントアンダースポイラー」「リップスポイラー」など。

サイドスポイラー

進行方向前方からの気流を受け、後ろに効率良く流す目的で車両のサイド下部に装着します。

リアアンダースポイラー

後ろにできる空気の渦の発生を抑えて、スムーズに気流を受け流す役目があります。リアバンパー一体型のものは「リアバンパースポイラー」と呼び、リアバンパー下部に装着するものを「リアハーフスポイラー」「リアスカート」などと呼ばれます。

リアウイングスポイラー

GT-Rやインプレッサなど国産スポーツカーでもおなじみ。目立つ場所にあり、スポイラーといえばコレ!といった印象のパーツです。
スムーズに気流を受け流す整風効果を持つほか、リアウィングはダウンフォースにより主に後輪のグリップ力を増大させる効果があります。ブレーキランプの一つ、ハイマウントストップランプを内蔵しているケースも多いですね。

テールゲートスポイラー

ハッチバックなどテールゲートを持つ車の屋根上端部に装着されます。ルーフウイングとも呼ばれます。整風効果によって雨天走行時に後方視界を確保する際、大変効果的に作用します。

リヤディフューザー

Defuseとは「取り除く、緩和する」という意味。自動車の世界では「車体下部を通る風をバンパー下部から効率良く取り除く」整風板を意味します
。レースカーにおいては様々な効果が期待できるものの、市販車では単なるドレスアップパーツとなっているケースが普通のようです。風切り音を減らす効果があるという声もあります。

エアロガーニッシュ

(フロント最下部の銀色部分)
クルマのグリル部分に装着するため、サイドスポイラーより気流の影響を大きく受けるパーツです。エンジンルーム内に入ってくる気流を調整する役割があると同時に、エンジン回りを冷却する効果もあります。

横転事故多発でメーカーが急きょ、スポイラーを追加した市販車もアリ

1999年に発売され日本でも人気のモデルとなっているアウディTTのお話です。こちら、発売直後からアウトバーンなどで走行中、横転事故が多発しました。対策としてメーカーは急きょリアウィングを追加し、サスペンションを強化しました。事故の原因は時速150km/h前後からの超高速走行中に発生する「揚力」(空気の流れによって車の後ろが浮き上がる力。操縦安定性に重大な影響がある場合も)でした。最高時速100キロの日本には不要では?せっかくの美しい後姿が台無し!という声もありましたが、日本仕様にも同様の対策が講じられました。

いかがでしたか?一言にエアロパーツといっても、様々な種類がありました。
仕組みや効果を知ると、各エアロパーツがまた違った風に見えてきますね。
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