【プロ解説】Eクラスセダンをライバル車種と徹底比較して解説!!

メルセデス ベンツ Eクラス セダン W213

※この記事には広告が含まれます

メルセデス ベンツEクラスセダンはEセグメントに属し、エグゼクティブユーザーのドライバーズカーとして人気の車種です。

欧州EセグメントのベンチマークとなっているEクラスセダンですが、ライバル車種とはどのように異なるのでしょうか?

徹底比較して解説します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
メルセデス ベンツEクラスセダンのライバル車は?
ボディサイズは、Eクラスセダンよりも5シリーズセダンの方が大きい
エンジンの種類は、Eクラスセダンの方が多い
トランクルームは、エンジン車かハイブリッド車かで容量が異なる
Eクラスセダンの方が走行をアシストする様々なデバイスが搭載
5シリーズセダンよりもEクラスセダンの方が良い点は?
Eクラスセダンよりも5シリーズセダンの方が良い点は?

メルセデス ベンツEクラスセダンのライバル車は?

メルセデス ベンツEクラスセダンのライバルとしてピックアップしたのは、同じ欧州のEセグメントに属するBMW 5シリーズセダンです。

ボディサイズは、Eクラスセダンよりも5シリーズセダンの方が大きい

ボディサイズを見てみましょう。

Eクラスセダンは、 全長4,930mm×全幅1,850mm×全高1,455mm (E200アバンギャルド)
5シリーズセダンは、全長4,945mm×全幅1,870mm×全高1,480mm (523i)

となっており、すべての数値でBMW5シリーズセダンが上回っています

ホイールベースもEクラスセダンの2,940mmに対して、5シリーズセダンが2,975mm35mm長くなっており、室内空間も若干5シリーズセダンのほうが広くなっています

エンジンの種類は、Eクラスセダンの方が多い

メルセデスベンツ Eクラスのエンジンバリエーション
1.5L 直列4気筒ガソリンターボ
2L 直列4気筒ガソリンターボ
2L 直列4気筒ディーゼルターボ
2L 直列4気筒ガソリンターボ・PHEV
2L 直列4気筒ディーゼルターボ・PHEV
3L V型6気筒ガソリンツインターボ
3L 直列6気筒ガソリンターボ
4L V型8気筒ガソリンツインターボ

8種類のエンジンを用意し、1.5L 直列4気筒ターボや3L 直列6気筒ターボエンジンにはマイルドハイブリッドシステムを搭載するなど、電動化が進んでいます。
BMW 5シリーズのエンジンバリエーション
2L 直列4気筒ガソリンターボ(2タイプ)
2L 直列4気筒ディーゼルターボ
2L 直列4気筒ガソリンターボ・PHEV
3L 直列6気筒ガソリンターボ

ハイパフォーマンスモデルのM5には最高出力600ps、最大トルク750Nmを発生する4.4L V型8気筒ツインターボを搭載し、これも含めると全6種類となっています。

トランクルームは、エンジン車かハイブリッド車かで容量が異なる

トランクルームの容量を比較してみましょう。

Eクラスセダンが一般的なガソリン車は540Lハイブリッド車は370Lとなっています。

5シリーズセダンがガソリン車は530Lプラグインハイブリッド車は410Lとなっています。

ガソリン車ならばEクラスセダンに軍配が上がりますが、ハイブリッド車ならば5シリーズの方が有利です。

Eクラスセダンの方が走行をアシストする様々なデバイスが搭載

走行性能は皆さんも気になるところですよね。Eクラスセダンには、走行をアシストする様々なデバイスが搭載されています

アジリティコントロールサスペション
エアボディコントロールサスペンション
エアボディコントロール+エアサスペンション

それに対して5シリーズセダンは、

Mスポーツサスペンション
ダイナミックダンピングコントロール

の2種類のみで、シンプルな構成となっています。

5シリーズセダンよりもEクラスセダンの方が良い点は?

Eクラスセダンの良い点を挙げると、環境性能に配慮していることです。

最も排気量の小さなエンジンは1.5Lとダウンサイジング化が進んでいます。

さらに、48Vマイルドハイブリッドシステムやプラグインハイブリッドを設定するなど、電動化が5シリーズセダンよりも進んでいます。
注目は取り回しの良さの指標となる最小回転半径です。

5シリーズは5.7~5.8mとなっていますが、Eクラスセダンは5.4~5.5m(AMGモデルを除く)。

非常に小回りが利くので、狭い場所での車庫入れ等を考えると大きなメリットと言えるでしょう。

Eクラスセダンよりも5シリーズセダンの方が良い点は?

5シリーズセダンの方が良い点は、4WD車の設定がバラエティに富んでいることです。

Eクラスセダンでは、2WDの後輪駆動車が中心で、4WD車が設定されているのはエントリーモデルのE200とハイパフォーマンスモデルのAMGのみ。

5シリーズセダンは2Lディーゼルターボ車をはじめ、3L直列6気筒ターボ搭載車、M5が4WD車となっています。

売れ筋である2Lディーゼルターボ車の523dが4WD車となっているのは好印象ですね。
ボディサイズが大きく、室内の広さではアドバンテージのある5シリーズセダンですが、最小回転半径を鑑みると取り回しの良さではEクラスセダンがリードしています。

パワートレインのダウンサイジング化や電動化はEクラスがリードしていますが、5シリーズセダンもマイナーチェンジで全車マイルドハイブリッド化されるなど僅差となっています。

ガチンコのライバル車だけに、その差は非常に小さく実力伯仲と言えるでしょう。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細