トヨタ ピクシス メガ(LA700A/710A型)をライバル車と比べてみた!

トヨタ 初代ピクシス メガ

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トヨタ 初代ピクシス メガ(LA700A/710A型)はダイハツ ウェイクのOEⅯモデルです。全高1,835mmという大きな特徴を持っており、ピクシスシリーズだけでなく、軽自動車のスーパーハイトワゴン界でもトップクラスの高さで、ゆったりとした室内空間を作り上げています。

今回はライバル車であるホンダ N-BOX、ダイハツ タント、スズキ スペーシア、日産 デイズルークス4車種との比較を行いながら、初代ピクシス メガの欠点について紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 初代ピクシス メガの高さゆえのデメリット
トヨタ 初代ピクシス メガの燃費はライバル車より劣る
トヨタ 初代ピクシス メガの安全性能は最新型ではない

トヨタ 初代ピクシス メガの高さゆえのデメリット

運転時の視界の良さを考えてシート位置が高く作られており、室内空間のゆとりが魅力のトヨタ 初代ピクシス メガですが、それゆえに街中にあるような高さ制限のある立体駐車場の利用が困難となっています。

制限がある立体駐車場は一般的には高さ制限が1,550mm以下というところが多く、ライバル4車種を含めても1番低いのがダイハツ タントの1,755mmですので、初代ピクシス メガに限らずスーパーハイトワゴンは基本的には利用出来ないでしょう。

また、高さがあると車体重量が必然的に増加してしまいます。ライバル4車種は基本的には1,000kgに抑えており、唯一、日産 デイズルークスが1,000kgということですが、初代ピクシス メガは1番グレードが低い「D」で990kg、最上グレードの「Gターボ」では1,020〜1,060kgとなっています。

ただし、重量が大きいことのメリットもあります。スーパーハイトワゴンは側面の面積が広いため、高さがあればあるほど、横風の影響を受けやすいです。ですので高さがあるのであればそれなりの重量が必要になってきます。

ですが、重量があるとやはり燃費が悪くなってしまいますので、燃費を犠牲に空間のゆとりを取った形となっていますが、下記でも説明するとおり、燃費面はネックとなっている部分でもありますのでトータルして判断するとマイナス面が勝ってしまいます。

トヨタ 初代ピクシス メガの燃費はライバル車より劣る

トヨタ 初代ピクシス メガは燃費においてはライバル車に劣ります。おそらく比較検討をする際、1番のウィークポイントとなっているのではないでしょうか。

WLTCモード数値の比較で、ライバル4車種の中で1番燃費が良いのがダイハツ タントの20.0km/Lとなりますが、初代ピクシス メガは17.4km/L、ターボ車になると16.9km/Lと大きな差があります。

これは単純に、初代ピクシス メガはモデルチェンジをしていないので、燃費向上のための強化が出来ていないということが最大の原因でしょう。比較しているライバル車はどれもマイナーチェンジやフルモデルチェンジを介していますので、こればかりは致し方ない部分です。

また、WLTCモード基準でのデータに移行した際、残念ながらターボ車が燃費基準未達成となってしまい、2020年6月より排出ガス規制適合となり、バックウィンドウに貼られていた低排出ガス車と燃費基準達成者ステッカーが外されました。

性能面に劣化があるというわけではないですが、環境への意識という視点で見るとマイナスな印象がついてしまっています。

トヨタ 初代ピクシス メガの安全性能は最新型ではない

安全性能においては、スマートアシストⅢには対応していますが、最近では車線維持支援、全車速対応のACC(アダプティヴクルーズコントロール)、標識認識機能、後退時ブレーキサポートといった機能がついた、次世代スマートアシストが登場しています。

モデルチェンジの有無やタイミングなども関わりますが、この先次世代スマートアシストを取り入れる形にするのかがポイントになるでしょう。とはいえ、スマートアシストⅢはサポカー・S・ワイド認定がされている立派な安全性能であり、最低限以上と言える安全機能は搭載されているので、大きなマイナスポイントとして見るまではないと思います。
トヨタ 初代ピクシス メガは、燃費や安全性能のところでも触れたとおり、大きなモデルチェンジをしていないことから、現在のスーパーハイトワゴン市場で人気のある車種と比べると、どうしても見劣りしてしまいます。

しかし、アウトドアに特化したレジャーエディションモデルや、便利なオプションが豊富に用意されているので、用途に合わせて自分好みにカスタマイズできるのは嬉しいポイントと言えるでしょう。

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