トヨタ 3代目ヴォクシー(R80G/85G/80W85W型)の11のグレードを徹底比較!おすすめは煌グレード!!

トヨタ・3代目ヴォクシー

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トヨタ ヴォクシーは2001年に登場したミニバンで、当時のミニバンブームの後押しもありヒット車種となりました。2007年には2代目へとフルモデルチェンジし、現在は2014年にデビューしたトヨタ 3代目ヴォクシー(R80G/85G/80W85W型)が販売されています。今回は、熟成したトヨタ 3代目ヴォクシーをグレードごとに詳しく紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 3代目ヴォクシーZS(8人乗り)【281万3,800円~】
トヨタ 3代目ヴォクシーZS(7人乗り)【284万4,600円~】
トヨタ 3代目ヴォクシーHYBRID ZS【334万7,300円】
トヨタ 3代目ヴォクシーZS”煌(きらめき)III”【290万9,500円~】
トヨタ 3代目ヴォクシーZS”GR SPORT”【330万6,600円】

トヨタ 3代目ヴォクシーZS(8人乗り)【281万3,800円~】

「ZS」は、ヴォクシーの標準的なグレーであり、もっとも安価に購入できるモデルです。

「ZS」には「7人乗り」と「8人乗り」が設定され、それぞれ2WD(前輪駆動)と4WD(後輪駆動)がラインナップされています。

一番安く購入できるのは「8人乗り」で、デュアルエアコン、ステアリングテレスコピック機構、本革巻き3本スポークステアリングホイール、充電用USB端子インパネ2個など、標準装備が充実。

トヨタ独自の安全装備である「Toyota Safety Sense」をはじめ、先行車発信告知機能・インテリジェントクリアランスソナー・ドライブスタートコントロール・S-VSCなど安全装備も充実しています。

また、衝突安全ではSRSサイドエアバッグやSRSカーテンシールドエアバックをオプションで選ぶことも可能です。

また、8人乗りグレードでは、2列目シートが3人、3列目シートが3人の、2+3+3人乗りという構成となり、2列目シートがロングスライド可能となっています。シートを前方にスライドさせれば3列目シートへの乗り降りもしやすく、3列目シートを跳ね上げることで大容量のラゲッジスペース(荷室)が確保できます。
エンジンは排気量2.0L 直列4気筒の3ZR-FAE型で、最高出力112kW(152PS) /6,100rpm、最大トルク193Nm(19.7kgm) /3,800rpmを発揮。トランスミッションはSuper CVT-i(自動無段変速機)を組み合わせ、高速走行時の燃費や静粛性に貢献し、発進加速や追い越し加速をスムーズにこなせます。

4WDは2WDに比べて雨天時や積雪時でも安定感を発揮し、旅行やウィンターレジャーなどにも最適な1台となっています。

一方で、4WDとなったことで2WDよりも車重が増加し燃費がやや低下。実際の走行状況に近いとされるWLTCモードで、2WDは13.2km/Lですが4WDは12.2km/Lと1km/L低くなっています。

価格は全グレードの中でもっとも安く、2WDが281万3,800円、4WDが301万1,800円となっています。

トヨタ 3代目ヴォクシーZS(7人乗り)【284万4,600円~】

「8人乗り」の上位グレードに位置するモデルが「ZS」の「7人乗り」モデルです。

基本的な装備は下位グレードの「8人乗り」と同様ですが、乗車人数が少なくなったことでシートアレンジに余裕が生まれています。「7人乗り」となったことで2+2+3人乗り構成となり、2列目シートは左右独立したキャプテンシート形式を採用。

両側アームレストとカップホルダーが2個ついた折りたたみ式サイドテーブルを装備し、同乗者の快適性を高めています。
また、3列目シートを跳ね上げると2列目シートが後方へロングスライド可能となり、リビングのような空間を作り出せるスーパーリラックスモードを実現。

さらに、2列目シートを横スライドさせると両側スライドドアから簡単にサードシートにアクセスできるフリーアクセスモード、2列目シートをフロントシートに近づければ、広大なラゲッジスペースを確保できるとともに、4人で会話を楽しめるシートアレンジも可能となるなど、シーンに応じたシートアレンジでドライブを楽しめる仕上がりとなっています。

価格は2WDが284万4,600円、4WDが304万2,600円と、「ZS 4WD 8人乗り」に比べて2WDと4WDそれぞれ3万800円高くなっています。

トヨタ 3代目ヴォクシーHYBRID ZS【334万7,300円】

「HYBRID ZS」は、「ZS 2WD7人乗り」をベースにハイブリッドシステムを搭載したモデルです。そのため乗車人数も7人乗りとなっています。

ガソリンエンジンモデルとの最大の違いであるパワーユニットは、排気量1.8L 直列4気筒の2ZR-FXE型エンジンにモーターを組み合わせ、エンジンは最高出力73kW(99PS)/5,200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgm)/4,000rpm、モーターは最高出力60kW(82PS)最大トルク207Nm(21.1kgm)を発生し、システム最高出力113kW(181PS)、最大トルク349Nm(35.6kgm)を発揮します。

エクステリア(外装)ではHYBRID SZ専用装備としてスポーティーな専用ホイールを装備。インテリア(内装)では、ハイブリッド用オプティトロンメーターや、エレクトロシフトマチックシフトレバーを採用するなど、運転席まわりでも差別化が図られています。
内装色とシート表皮はガソリンモデルと同様ですが、運転席と助手席には、快適温熱シートが標準装備となり、オートエアコンは運転席と助手席やリヤシート(後席)を独立コントロール可能な左右独立温度コントロールを装備しています。

これは、乗車人数や乗車位置をセンサーが感知し、最適な温度管理をすることで燃費性能向上に貢献するシステムで、ハイブリッドモデルにふさわしい先進的な装備と言えるでしょう。

駆動方式は2WDのみとなり、価格は334万7,300円。ベースとなったガソリンモデルの「ZS(7人乗り)」より50万2,700円高くなっています。

トヨタ 3代目ヴォクシーZS”煌(きらめき)III”【290万9,500円~】

トヨタ 3代目ヴォクシーの特別仕様車としてラインナップされているグレードが「ZS”煌(きらめき)III”」です。

「煌(きらめき)」は、歴代ヴォクシーにもラインナップされていた特別仕様車で、特徴的なエクステリアパーツなどを装備していることで主に若年層ユーザーから人気を集めました。

また、初代は「煌(きらめき)」、2代目は「煌(きらめき)II」と、代を重ねるごとに末尾にナンバーが割り振られているため、3代目は「煌(きらめき)III」と名づけられています。

「煌(きらめき)III」には「ZS」同様に2WDと4WD、8人乗りと7人乗りが設定され、さらにハイブリッドモデルもラインナップされています。
ボディーサイズや安全装備はそれぞれの「ZS」グレードに準じたものとなっていますが、エクステリアやインテリアには特別装備が施され、ボンネットフードの上下にメッキモール、ヘッドライトはブラックレンズ、そしてクリアランスランプにメッキのエクステンションの加飾され、フロントロアグリルは黒艶塗装で高級感を高めています。

インテリアはブラックで統一されており、シートには専用表皮、オートエアコンも左右独立温度コントロールにナノイーがプラスされており、消臭と除菌効果が期待できます。

価格は8人乗り2WDが290万9,500円、4WDが310万7,500円。7人乗り2WDが294万300円、4WDが313万8,300円。そしてハイブリッドモデルは2WDのみで344万3,000円となっています。

トヨタ 3代目ヴォクシーZS”GR SPORT”【330万6,600円】

「ZS”GR SPORT”」は、「ZS 2WD7人乗り」をベースにトヨタのスポーツブランドであるGAZOO racingによるチューニングが行われたモデルです。

他グレードとの大きな違いは、ボディー各部に追加された補強パーツや、専用チューニングされたショックアブソーバー、専用スポーツブレーキパッド、専用サブマフラーなど、主に走行性能を向上させるパーツにあります。
エクステリアでは専用前後大型バンパー、専用グリル、専用モール。専用バックドアガーニッシュや専用リアコンビネーションランプで個性を豊かにしています。インテリアはブラックで統一。フロントシートにはGRエンブレムがついた専用のスポーティーシートを採用するなど、特別感を演出。

メーターも高輝度シルバーメーターにレッドの照明でスポーティーにドライバーの目を楽しませ、足元のペダルはアルミを採用しスポーティーな雰囲気となっています。

価格は330万6,600円と、ベースとなった「ZS 2WD7人乗り」より46万2,000円高くなっています。
3代目ヴォクシーは「ZS」を基本として8人乗りや7人乗り、2WDと4WDなど豊富なラインナップが魅力的ですが、特別仕様車である「ZS”煌(きらめき)III”」の存在は見逃せません。

なかでも7人乗りは2列目シートが左右独立したキャプテンシートとなることや、シートアレンジの多彩さでさまざまなシーンに対応でき、駆動方式も2WDと4WDが設定されていることから市街地走行がメインの場合や、レジャーやアウトドアにも使う場合など、シチュエーションに応じて選べる選択肢の多さも嬉しいポイントです。

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商品詳細