トヨタ 4代目プリウス(ZVW50/ZVW51/ZVW55型)の8つのグレードを徹底比較!おすすめ価格のグレードはこれだ!!

トヨタ・4代目プリウス

※この記事には広告が含まれます

「20世紀に間にあいました」のキャッチコピーで登場したトヨタ プリウスは、ハイブリッドシステムのもたらす優れた燃費性能から世界中で人気となり、現在ではトヨタを代表する車種の1つとなっています。

2015年からは初代から数えて4代目となるトヨタ 4代目プリウス(ZVW50/ZVW51/ZVW55型)が登場し、燃費性能がさらに向上。今回は、そんな4代目プリウスの各グレードを紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 4代目プリウス E【価格:260万8,000円】
トヨタ 4代目プリウス S【価格:265万5,000円~】
トヨタ 4代目プリウス S"ツーリングセレクション"【価格282万6,000円~】
トヨタ 4代目プリウス A【価格:291万円~】
トヨタ 4代目プリウス A"ツーリングセレクション"【価格:307万7,000円~】
トヨタ 4代目プリウス Aプレミアム【価格:324万8,000円~】
トヨタ 4代目プリウス Aプレミアム"ツーリングセレクション"【価格:335万9,000円~】
トヨタ 4代目プリウス S"Safety Plus II"【価格:275万5,000円~】

トヨタ 4代目プリウス E【価格:260万8,000円】

トヨタ 4代目プリウスの最廉価グレードにあたるモデルが「E」です。

他のグレードに比べて快適装備を最小限とすることで価格を抑え、全グレードのなかで唯一4WD(4輪駆動)の「E-Four」が設定されていません。

インテリア(内装)では運転席の上下座面調節機能や、フロントシート(前席)背面のシートバックポケット、2個のカップホルダーが付いたフロントコンソールトレイなどが省略され、一般ユーザーよりも法人向けのグレードと言えるでしょう。
一方で、プリウスの代名詞とも言える燃費性能は他グレードと比較しても差がありません。

パワーユニットは最高出力72kW(98PS)/5,200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgm)/3,600rpmを発揮する排気量1.8L 直列4気筒の2ZR-FXE型エンジンに、最高出力53kW(72PS)、最大トルク163Nm(16.6kgm)を誇るモーターを組み合わせ、システム最高出力125kW(142PS)、最大トルク305Nm(31.1kgm)を発生。

燃費は実際の走行状況に近いとされるWLTCモード燃費で32.1km/Lに達し、これは4代目プリウスのなかでもっとも優れた数値となっています。

価格は全グレード中もっとも低く、260万8,000円とリーズナブルですが、低価格と引き換えに標準装備品やオプション装備品も少なくなっています。装備品を少なくして少しでも燃費を稼ぎたいというユーザーや、快適装備を最低限で済ませたいビジネスユース向けのグレードと言えるでしょう。

トヨタ 4代目プリウス S【価格:265万5,000円~】

「S」はトヨタ 4代目プリウスのエントリーグレードに位置づけられたモデルです。

必要最低限の装備のみにとどめられた最廉価の「E」に対し。標準装備が充実。運転席には上下座面調整機能やシートバックポケット、小物入れ付きのフロントコンソールトレイ、リヤシートのセンターアームレストなど、乗用車らしい実用的な装備が整っています。

また、「S」以上のグレードはトヨタ独自の4WDシステム「E-Four」を設定。通常の4WDはエンジンの動力をプロペラシャフトなどを介して後輪に伝達していますが、E-Fourはリヤに独立したモーターを装備し後輪を完全電動化・電子制御化している点が特徴的です。

そのため、スリップしそうな路面でも適切に後輪の駆動力を制御し、悪路や積雪地などでの安定性に寄与しています。
さらに、「S」には寒冷地仕様を設定。積雪による立往生防止対策として最低地上高を高める「車高アップ対応」も可能とされ、豪雪地帯のユーザーにとっては心強い存在と言えるでしょう。

装備が増えたため燃費はやや低下しましたが、それでも2WDは30.8km/L、E-Fourを装備した4WDでも28.3km/Lを達成しています。

価格は2WDが265万5,000円、4WDが285万3,000円となり、価格差は19万8,000円となっています。

トヨタ 4代目プリウス S"ツーリングセレクション"【価格282万6,000円~】

「S"ツーリングセレクション"」は「S」をベースに、主に高速道路などでの快適性を高めたグレードです。

「S」との最大の違いは足回りにあります。「S」では小さな15インチアルミホイールを採用し、タイヤも195/65R15という小さめのサイズでした。しかし「S"ツーリングセレクション"」のアルミホイールは2サイズ大きな17インチを装着し、それに合わせてタイヤも215/45R17という大きめのサイズとなっています。

大きなアルミホイールやタイヤを装備すると、アルミホイールのサイズが大きくなることで「扁平率」と呼ばれるタイヤの厚みが減少し、タイヤの幅である「トレッド」が拡大することから、ステアリングの応答性やグリップ力が向上し走行性能を引き上げるメリットがあります。

そのため長距離移動や旅行などで高速道路を移動する際には、その効果を充分体感できるでしょう。
一方で燃費は2WDが27.2km/L、4WDが25.4km/Lとなり「S」よりもやや低い数値となっています。

価格は2WDが282万6,000円、4WDが302万4,000円となり、「S」に比べて2WDと4WDそれぞれ17万1,000円高いですが、高速道路での移動がメインとなる場合にはおすすめの内容となっています。

トヨタ 4代目プリウス A【価格:291万円~】

「A」は、トヨタ 4代目プリウスのミドルグレードに位置づけられたモデルです。

下位グレードの「S」よりも快適装備が充実し、運転席が電動ランバーサポート機能を持つパワーシートに。フロントシートの足元を照らすイルミネーテッドエントリーシステムも装備され高級感を高めています。

予防安全装備も充実し、ブラインドスポットモニターと巻き込み警報機能付シンプルインテリジェントパーキングアシストが標準装備となり、これによってスムーズな駐車が可能となりました。

さらに、インパネ(インストルメントパネル)には縦長の11.6インチフルHD静電式タッチディスプレイがオプション可能な装備としてラインナップ。カーナビゲーションや地上デジタルTVの機能はもちろん、音声外大ダンス付カラーバックガイドモニターとしても使える多機能ディスプレイとなっています。
アルミホイールは15インチですが、ダークグレーメタリックとシルバー塗装が施されたツートーン加飾ホイールキャップが奢られ、エクステリアもミドルグレードにふさわしい質感を備えています。「S」の2WDと4WDと変わらない良好な燃費も魅力的ですね。

価格は2WDが291万円、4WD310万8,000円となり、「S」に比べ2WDと4WDそれぞれ25万5,000円高くなっています。

トヨタ 4代目プリウス A"ツーリングセレクション"【価格:307万7,000円~】

「A"ツーリングセレクション"」は、「A」をベースに走行性能を高めたグレードです。

「S"ツーリングセレクション"」同様に、エクステリアでは17インチアルミホイールと215/45R17という通常よりも大きなサイズを装着し、主に高速走行時の安定性や走行性能を向上。

一方でインテリアはミドルグレードの「S」をベースとしているため、大画面の11.6インチフルHD静電式タッチディスプレイがオプション装備として設定されているほか、シート表皮が合成皮革となり、フロントシートには快適温熱シートを採用するなど、装備や質感を高めています。

装備は増えましたが燃費は「S"ツーリングセレクション"」と同様に、2WDが27.2km/L、4WDが25.4km/Lを誇っています。

価格は2WDが307万7,000円、4WDが327万5,000円となり、「A」からの値上がり幅は2WDと4WDそれぞれ16万7,000円となっています。

トヨタ 4代目プリウス Aプレミアム【価格:324万8,000円~】

トヨタ 4代目プリウスの上級グレードにあたるモデルが「Aプレミアム」です。

シート表皮は本革となり、フロントシートには夏場の蒸れにも効果的なシートベンチレーション機能が搭載されています。また、空調にはナノイーを採用するなど快適装備も充実。上級グレードにふさわしい内容となっています。

また、Aプレミアムには専用装備として11.6インチフルHD静電式タッチディスプレイと連携した、8chオーディオアンプと10スピーカーから構成されるJBLプレミアムサラウンドシステムがオプション装備品としてラインナップされ、上質な音響空間を室内に実現することが可能となっています。

価格は2WDが324万8,000円、4WDが344万6,000円となり、最廉価の「E」との価格差は64万円から最大83万8,000円となっています。

トヨタ 4代目プリウス Aプレミアム"ツーリングセレクション"【価格:335万9,000円~】

トヨタ 4代目プリウスの最上級グレードに位置づけられているモデルが「Aプレミアム"ツーリングセレクション"」です。

他のツーリングセレクションと同様に、旅行や高速道路など長距離移動における快適性を高めた内容となっており、17インチアルミホイールに215/45R17サイズのタイヤを装着。上級グレード「Aプレミアム」がベースとなっているため、シート表皮も本革化され、JBLプレミアムサラウンドシステムもオプション装備可能となっています。

最上級グレードらしく価格は全グレード中もっとも高額で、2WDが335万9,000円、4WDも355万7,000円となり、「Aプレミアム」に比べて2WDと4WDそれぞれ11万1,000円高く、最廉価グレードの「E」との価格差は75万1,000円から、最大94万9,000円高額となっています。

トヨタ 4代目プリウス S"Safety Plus II"【価格:275万5,000円~】

トヨタ 4代目プリウスの標準グレードとは別に、特別仕様車としてラインナップされているモデルが「S"Safety Plus II"」です。

「Safety Plus」の名の通り安全装備が充実し、エクステリアではオートレベリング機能付Bi-Beam LEDヘッドランプLEDクリアランスランプが標準装備となっています。インテリアでは上級グレード「Aプレミアム」以上専用となっていた空調装備「ナノイー」を備え、グレードを超えた快適性を持っています。

エントリーグレードの「S」をベースとしているため価格は抑えられており、2WDが275万5,000円、4WDが295万3,000円と、特別仕様車ながら上位グレードの「A」を下回る値段設定となっています。
4代目プリウスはデビューから約5年が経過していますが、ネームバリューや優れた燃費性能から現在でも人気の車種となっています。また、発売から時間が経過したことで熟成も進んでおり、買い時と言えるモデルです。

特に特別仕様車の「S"Safety Plus II"」はエントリーグレードの「S」をベースとしつつ安全装備や快適装備が充実しているため、現在販売されているグレードの中ではおすすめ価格と言えるのではないでしょうか。

※ 2020年9月現在
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細