新型ハリアーの欠点を6つの視点から徹底解説!

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新型ハリアー(MSUA7#W・ASUH7#W型)の欠点について解説します。2020年5月の中旬より、カタログ予約の開始がアナウンスされている新型ハリアー。現在、販売店にも問い合わせが殺到している状況らしく、見積もりを出してくれればすぐにでも発注したいというユーザーも多くいるのだとか。

しかしながら、本来ならばカタログでしっかり吟味したうえで、テストドライブを数回こなした後に購入は決めるべきモノ。焦って発注してしまえば、グレードによる装備の違いやオプションの有無で後悔してしまうことになりかねません。そこで今回は、新型ハリアーを購入する前に注意したいポイントや欠点について解説していきます。

文・PBKK
Chapter
新型ハリアーのボディサイズに注意!
新型ハリアーのラインナップから消えたターボモデルの存在!
新型ハリアーのフロントから消えたエンブレム!
新型ハリアーはベースグレード Sの商品力が弱い?
新型ハリアーにはメディアスロットがない!
新型ハリアーにはパドルシフトが搭載されない!

新型ハリアーのボディサイズに注意!

新型ハリアーの欠点で、最も注意したいのがボディサイズです。3代目ハリアー(ZSU6#・W/ASU6#・W/AVU65W型)は、全長4,720mm×全幅1,835mm×全高1,690mmだったのに対し、新型は全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm全高こそマイナス30mmになっているものの、全長は15mm、全幅は20mm拡大しています。

居住空間の快適さが向上する嬉しいニュースであるのは間違いありませんが、全幅が一般的なマンションの駐車パレットの最大幅である1,850mmを越えてしまいました。この部分で、購入を見送らざるを得ないユーザーも多くいるのではないかと思われます。

購入を諦めるのならまだいいのですが、この部分を見落としてしまってそのまま購入してしまい、いざ自宅に帰ろうとすると駐車場に入ることができない、という状況が発生してしまって目も当てられません。新型ハリアーの購入を検討しているのなら、自宅の駐車場のサイズまでしっかり把握しておかなくてはならないでしょう。

新型ハリアーのラインナップから消えたターボモデルの存在!

3代目ハリアーには、2.0L直噴ターボエンジンを搭載するターボモデルがラインナップされていました。ターボモデル専用の装備としてコーナリング時における車体の傾きを軽減させ、乗り心地をフラットにするパフォーマンスダンパーや走行モードにはスポーツモードを搭載していました。

NAエンジンモデルの非力さが指摘されていた3代目ハリアーにおいて、ターボモデルの存在は力強い走りと加速感を得ることができる人気のモデルとなりましたが、新型ハリアーにはターボモデルの設定はありません。

トヨタの次世代型エンジンであるダイナミックフォースエンジンを同じく搭載している5代目RAV4にも、いまだにターボモデルが追加されていないことから、ターボが設定される見込みは限りなく低いことになります。

しかし、3代目ハリアーもマイナーチェンジによってターボモデルが追加された経歴があるため、新型ハリアーにも後々追加される可能性があります。

新型ハリアーのフロントから消えたエンブレム!

トヨタが製造・販売を手がける一部のモデルには、メーカーを示すエンブレムではなく、そのモデル独自のエンブレムを装着している車種も珍しくはありません。

一例を挙げるとするならば、ヴェルファイアと並んでLLクラスの最高級ミニバンとして位置づけられているアルファードがあります。アルファードのエンブレムは、車名の由来ともなっているギリシャ語の「α」をモチーフとしており、星座の中で最も明るい星を意味しています。
ハリアーのエンブレムは、タカ科の鳥類「チュウヒ」をモチーフとしたエンブレム。この特徴的なエンブレムは、1997年に登場した初代ハリアーにも採用されており、一目見てハリアーだと分かるキャラクターアイコンとして長きに渡りユーザーに愛されてきました。

ところが、新型ハリアーのフロントフェイスからチュウヒのエンブレムは削除。代わりに一般的なトヨタマークが採用されています。そのため、新型ハリアーを正面から見ただけではモデルの区別が付きにくくなりました。

余り車に詳しくない人が見ると、同カテゴリであるRAV4やレクサス NXと同じ車に見えてしまうかもしれません。ハリアーであることを主張し続けてきたエンブレムがフロントフェイスから消えたことは、ハリアーファンにとっては残念なことでしょう。

ただし、インテリアのドアパネルにエンブレムは型押しされているため、完全に削除されてしまったワケではありません。

新型ハリアーはベースグレード Sの商品力が弱い?

新型ハリアーは、正直な所現在公開されている情報だけ見ても、ベースグレードとなるSの商品力が弱く感じられます。その理由となっているのが、ミドルグレードのG以上でなければオプションとしても装着できない装備が多い点です。

ティザーサイトにも掲載されているインテリア画像を見ると、12.3インチのワイドディスプレイが大きく取り上げられていますが、これはベースグレードのSには装着不可となり、Gでメーカーオプション、最上位グレードのZで標準装備となります。
また、ルーフを開閉することなく、透過率を変化させることで車内の調光をすることができる調光パノラマルーフも、グレード ZおよびZのレザーパッケージのみオプション扱いとなっています。

さらに、車体の左右前後に設置されるカメラにより車の周囲を車内からリアルタイムで見ることができる装備・パノラミックビューモニターもグレード Sには装備不可能。安全装備をベースグレードといえども装備できないのは少々問題に感じられるうえ、パノラミックビューモニターは基本的にサイドカメラと同時に装着されます。

つまり、パノラミックモニターが付かない=サイドカメラが付かないということになってしまうのです。これは、エクステリアにも影響を及ぼし、ドアミラー下部に補助ミラーが付くことになってしまいます。
エクステリア関連でいえば、ヘッドライトがグレードにより異なる点にも注意が必要です。鋭く切れ長のデザインと、2本のL字型LEDが精悍な顔つきを演出するプロジェクター式LEDヘッドランプもグレード Zレザーパッケージ・Z・Gレザーパッケージ・Gに標準装備されます。

ベースグレードS ではプロジェクター式LEDヘッドランプが装備されず、パラボラ式のLEDランプの周囲を1本のL字ラインで囲んだデザインになっている3灯式LEDヘッドランプが標準装備となります。

新型ハリアーにはメディアスロットがない!

新型ハリアーには、グレード SからG、およびGレザーパッケージには8インチディスプレイオーディオが搭載され、ZおよびZレザーパッケージには標準装備。G、およびGレザーパッケージにはメーカーオプションとして12.3インチのT-Connect SD ナビゲーションシステムが装備されます。

これらのナビには、CD/DVDのスロットはありませんが、Bluetooth(ブルートゥース)接続ができます。現在音楽や映像はBluetoothを使ってスマートフォンから流したり、映像はビデオオンデマンドサービスを用いて再生するのがトレンドとなっており、実際日本車に限らず輸入車もその方式を取っている場合がほとんどです。

しかし、車載オーディオでもCDやDVDを使いたいという人も一定数はいるはず。選択肢の幅が広がらなかったのは少し残念なポイントでしょう。

さらに、純正のナビが標準で装備されるということは、社外品のナビゲーションシステムの導入は難しくなり、後々社外品でオーディオシステムを組みたいと考えているユーザーにとっても、マイナスになり得る部分でしょう。

ただし、4代目ヤリスのようにディーラーオプションとして、CD/DVDデッキが用意される可能性は大いに残っています。新型ハリアーでCDやDVDを使いたい方は、オプションを装備することで、この問題を解決することができるでしょう。

新型ハリアーにはパドルシフトが搭載されない!

パドルシフトとは、ステアリングの裏側部分に装着される機能で、ドライバーがステアリングを握ったままシフトを操作できるようにしたモノです。このパドルシフトに多くのメリットがあり、AT車でありながらMT車を運転しているかのような感覚を楽しめる他、シフトダウンが楽に行えるのでフットブレーキを使う頻度を減らすことができます。

このパドルシフトが新型ハリアーには搭載されていません。公開されているコクピット周りの画像を見ても分かりますが、新型ハリアーのステアリングは現在販売されているRAV4やクラウンとほぼ共通したデザインとなっており、目新しさはなく質の高さもそれなりにしか感じられません。

TNGAにプラットフォームを移し次世代のエンジンとして注目されているダイナミックフォースエンジンを搭載するモデルとして生まれ変わるハリアーだからこそ、スマートなシフト操作を可能にするパドルシフトを搭載しても良かったのではないでしょうか。

しかし、後々の追加が期待される新型ハリアーのGRモデルは、純粋なスポーツグレードになることが予想されるため、無段変速機・Direct Shift-CVTの特性を生かしたパドルシフトが搭載される可能性も残されています。
次世代的な装備や技術を数多く採用している新型ハリアー。今公開されている部分から欠点を解説してみました。まとめるなら、基本的にめぼしい装備はグレード Zかオプションでなければ装備できないのが大きな欠点といえるでしょう。

しかしながら、オプションや装備というのは必要ない人には必要ないというのも事実です。これから公開される車両の本体価格によっては、今回挙げたような欠点が欠点でなくなる可能性もあります。

いずれにせよ、新型ハリアーが注目のモデルであることは間違いありません。カタログの公開まで、アレコレ考えるのも購入の楽しみの一つではないでしょうか。

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