【プロ解説】フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)の安全装備を徹底解説!!

ゴルフ7 TDI 萩原文博

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ゴルフ7の安全運転支援機能(ADAS)には、衝突被害軽減自動ブレーキである「フロント・アシスト」、全車速対応の「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」、レーンから外れるのをサポートする「レーンキープアシスト」などひと通りの安全装備がすでに設定されていましたが、2017年に施されたマイナーチェンジでは新たに渋滞追従支援システム「トラフィック・アシスト」が導入されました。今回は、フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)に搭載されている、安全装備について解説します。

文・会田肇/写真・萩原文博

会田 肇|あいだ はじめ

1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。自動車系メディア等でカーナビをはじめとする分野を取材、執筆に従事する一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けている。日本自動車ジャーナリスト協会会員。デジタルカメラグランプリ審査員。

会田 肇
Chapter
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)の安全運転支援機能(ADAS)を解説
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のアダプティブクルーズコントロール(ACC)を解説
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のレーンキープアシストを解説
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のトラフィック・アシストを解説

フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)の安全運転支援機能(ADAS)を解説

ゴルフ7の安全運転支援機能(ADAS)には、衝突被害軽減自動ブレーキである「フロント・アシスト」、全車速対応の「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」、レーンから外れるのをサポートする「レーンキープアシスト」などひと通りの安全装備がすでに設定されていましたが、2017年に施されたマイナーチェンジでは新たに渋滞追従支援システム「トラフィック・アシスト」が導入されました。
これは渋滞時のサポートを想定したもので、0~60km/hの領域で前走車の追従走行と車線内維持を行う機能です。ストップ&ゴーを繰り返す渋滞時にはかなり重宝するものです。さらにフロント・アシストには新たに歩行者検知機能が加わり、人を検知した場合にも自動ブレーキが作動するようになりました。

フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のアダプティブクルーズコントロール(ACC)を解説

ここからはゴルフTDI「マイスター」に搭載された先進運転支援システムから代表的な「ACC」、「レーンキープアシスト」、この二つを組み合わせた「トラフィック・アシスト」の3つについて解説します。

ACC」は、高速道路などで走行中、センサーで先行車を検知して自動で加速・減速を行いながら一定の車間距離を維持するというものです。ゴルフの場合、このセンサーにはミリ波レーダーを使います。カメラも組み合わせていますが、こちらは歩行者などを検知するための形状認識を行い、さらに白線を捉えて車線維持するのに役立てています。これはアウトバーンでの走行を意識したものと見ていいと思います。

設定可能な速度は210km/hまでとする一方で、先行車が停止すればそれに追従して停止することが可能です。さらに停止後も電動パーキングブレーキのホールド機能によって停止を維持することができます。これを「全車速追従機能付ACC」と呼びます。ゴルフはマイナーチェンジ後の“7.5”となったのを機に全グレードでこれに対応するようになりました。そして、走行中に衝突の危険が及んだときは「フロント・アシスト」が機能して、強制的にブレーキが作動します。

フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のレーンキープアシストを解説

レーンキープアシストシステム“Lane Assist”イメージ
「レーンキープアシスト」は運転中に車線をはみ出しそうになったりする、いわゆる「車線逸脱」を抑制する機能で、VWでは「レーン・アシストと呼んでいます。このシステムは、フロントガラス上部に設置されたカメラによって車線を認識し、車線逸脱を検知すると電動パワーステアリングを制御して進路を補正します。

同時にドライバーには警告音などで作動を知らせます。

ただし、ウインカーを操作してから車線変更する場合は作動しませんし、ドライバーが意図的にステアリングを操作すればその操作が優先されます。
この機能は車線内を自動的に走行することを可能としているため、高速道路の緩やかなカーブでも軽く手を添えただけで済みます。ただ、手放しすると一定時間後に警告があり、それでも手放し状態が続くとACCも含めてシステムはオフとなります。

フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のトラフィック・アシストを解説

渋滞時追従支援システム“Traffic Assist” イメージ
そして注目の渋滞時追従支援システム「トラフィック・アシスト」です。このシステムは30km/h以上で走行中、ドライバーの両手がステアリングに触れているという条件下で起動が可能になるものです。

この機能が作動中は、0~60km/hの速度域でACCをオンにするだけで、一定の車間距離を保ちながら自動的に加速・減速と車線維持支援を行います。ただ、ここでも手放し運転が続けばシステムはオフになります。
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