BMW 3シリーズはラインアップがいっぱい!BMW伝統の直6エンジンからディーゼル・PHEVまで紹介【プロ徹底解説】

BMW 320d Mスポーツ 萩原文博

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2019年3月、新型となって登場したBMW3シリーズ。

新型3シリーズにはBMW伝統のスポーティで精密なプレス・ラインや、象徴的なキドニー・グリルなど40 年以上の伝統を継承しつつ、AIを活用した新開発のインテリジェント・パーソナル・アシストを初採用するなどライバルのメルセデス・ベンツCクラスなどと互角以上に渡り合える実力を備えつつ登場しました。

今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバル比較など、あらゆる視点からBMW3シリーズをひも解いていきます。

文・写真/萩原 文博

※ 記事に登場する白い試乗車は「BMW 320d xDrive M Sport」

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
パワートレーンについて
BMW3シリーズで一番標準的なモデル?BMW 330i
BMWらしい走りを楽しみながらお財布にも優しい?BMW 320d xDrive
BMW3シリーズにもPHEVモデルが登場!BMW 330e M Sport(スポーツ)
BMWといえばシルキー6!M社が手がけたBMW M340i xDrive
待望のディーゼル登場!BMW 3シリーズ!320d Mスポーツは楽しいクルマに仕上がっているのか?自動パーキングアシストも試してみました!

パワートレーンについて

2019年1月に日本市場に導入された現行型BMW3シリーズセダン。導入当初は2L直列4気筒DOHCガソリンエンジンを搭載した320iと330iの2モデルによる展開でした。そして、同年5月に現行型BMW3シリーズのモデルラインナップを強化するために、320d xDrive、330e、M340ixDriveの3モデルが追加されました。

ここでは、各モデルに搭載されているパワートレインについて紹介しましょう。

BMW3シリーズで一番標準的なモデル?BMW 330i

まずは330iです。330iは細部に渡って改良された2L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載しています。

この2LエンジンはBMWのエンジン技術を結集し、ツイン・スクロール・ターボ・チャージャー付き過給器システム、高精度ガソリン・ダイレクト・インジェクション・システム、バルブトロニック無段階可変バルブ制御システム、ダブルVANOS可変カムシャフト制御システムが組み合わされたBMWツインパワー・ターボ・テクノロジーに改良を加えることにより、最高出力258ps、最大トルク400Nmを実現。
従来モデルのエンジンと比較して、ほぼ全ての常用回転域で50Nm、最高出力6psアップしています。さらに、高精度ダイレクト・インジェクション・システムの改良により、燃料噴射圧力は従来から200bar高い350barとなり、燃焼室に寄り細かい霧状の燃料が直接噴射されることで、燃焼効率が向上。

WLTCモードで13.2km/Lという優れた燃費性能を発揮します。さらに、このエンジンでは、クランク車フロの軽量化、内部摩擦の抑制、熱管理の最適化が行われ、ノイズの低減や、レスポンスの向上など高い環境性能とスポーティな走行性能を両立しています。

そして、320iには330iに搭載されている2L直列4気筒ガソリンターボエンジンを日本の道路事情や市場の重要性を鑑みて、日本専用のチューニングが施されています。最高出力は184ps、最大トルク300Nm。WLTCモードは13.8km/Lとなっています。2Lガソリンターボエンジンは全車8速ATが組み合わされ、駆動方式はFR(後輪駆動)となります。

BMWらしい走りを楽しみながらお財布にも優しい?BMW 320d xDrive

2019年5月に追加された320d xDriveには、低回転域と高回転域で切り替わる2ステージ・ターボ・システムをBMW として初めて2.0L 直列4 気筒BMW ツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンに採用しました。
この2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、最高出力190ps、最大トルク400Nmを発生。
特に最大トルクの400Nmを1750〜2500回転というワイドレンジで発生するのが特徴です。ディーゼルターボエンジンの特性である低回転域での加速性を向上させるために、BMW の四輪駆動システムxDrive を採用しました。
xDrive は、走行中にセンサーが常に路面状況を検知し、車両速度やドライバーのステアリング操作に応じて、電子制御で前後トルク配分を最適化することで、常に安定した走行を実現し、日常走行における快適性や操作性を高める機能です。
さらに、安定走行時には、後輪にほぼ100%エンジン・トルクを配分することも可能であり、燃費効率をより高めていて、WLTCモードで15.3km/Lという優れた燃費性能を実現しています。

xDrive と低回転から大きなトルクを発生する新世代のBMW ディーゼル・エンジンと組合せによって、新型BMW 320d xDrive は、さらなる燃費効率の向上と共に、ダイナミックかつ安定した走りを実現します。

BMW3シリーズにもPHEVモデルが登場!BMW 330e M Sport(スポーツ)

現行型BMW 3シリーズの電動化モデルが 330e M Sport です。この330e M Sportは搭載する2L2L 直列4 気筒BMW ツインパワー・ターボ・エンジンに先代モデルから約80%容量を拡大した、10.3kWh のリチウム・イオン・バッテリーと最高出力113psのモーターに加えやプラグイン・ハイブリッド・モデルなのです。
エンジンとモーターの組合せによって、最高出力215kW(エキストラ・ブースト・モードを使用時)、最大トルク420Nm*を発揮。走り出しから快適な加速感とパワー/ダイレクト感のあるスポーツ・ドライビングを楽しむことが可能となっています。

また、電気モーターのみで時速120kmまで、最低52.4km(WLTCモード)のゼロ・エミッション走行が可能であり、優れた高速走行性能と環境性能を兼ね備えています。この330e M Sportは8速ATが採用され、駆動方式はFR(後輪駆動)となります。

BMWといえばシルキー6!M社が手がけたBMW M340i xDrive

現行型3シリーズセダンのフラッグシップモデルとなるのが、3L 直列6 気筒BMW M ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載した M340ixDrive です。このM340ixDriveは公道での実用性と、サーキット走行を両立させたBMW M パフォーマンス・モデルでとなっています。

最高出力387ps、最大トルク500Nmを発生し、0-100km/h 加速は4.4 秒というハイパフォーマンスを実現。
また、サーキット走行を想定し、Mスポーツ・ディファレンシャルや、アダプティブ Mサスペンション、Mスポーツ・ブレーキを採用すると同時に、ハイパフォーマンス冷却システムとディスク・ブレーキを含む Mテクノロジー・パッケージを搭載しています。

M340ixDrive には8速ATが組み合わされ、駆動方式はxDrive という4WDシステムを採用しています。

待望のディーゼル登場!BMW 3シリーズ!320d Mスポーツは楽しいクルマに仕上がっているのか?自動パーキングアシストも試してみました!

2019年、7代目へと進化したG20型BMW 3シリーズ。日本ではガソリンエンジン車を先行で導入した後、ディーゼルエンジン車を導入しました。

また、渋滞時ではとても便利なハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援システムや自動パーキングアシストなど先進の運転支援システムを搭載。一体、どんなクルマに仕上がっているのか?河西啓介がチェックします。

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