49.9万円から!?今が買い時?日産セレナを中古で手に入れた方が良い理由と評価

日産 セレナ 萩原文博

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2018〜2019年と新車販売台数が2年連続ミニバンNo.1に輝いたのが日産セレナです。

ベストセラーモデルであるセレナのルーツは1991年〜1999年に掛けて販売されたバネットセレナです。

1994年のマイナーチェンジで名称がバネットセレナからセレナへと変更されました。

文・写真/萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
バネットセレナから始まる!日産の主力ミニバン「セレナ」
2代目セレナからFFへと駆動方式を変更!さらに使いやすいファミリーカーへ
3代目セレナからハイウェイスターが”復活”
正常進化を果たした”4代目セレナ"
プロパイロットやe-POWERなど5代目セレナは意欲的なミニバンへ
現行型5代目セレナのデザインをチェック!
現行型5代目セレナのインテリアをチェック!
現行型5代目セレナのパフォーマンス&安全性能をチェック!
なぜ今?セレナを中古で買うべき理由!

バネットセレナから始まる!日産の主力ミニバン「セレナ」

初代セレナはボンネットをもつセミキャブオーバーのスタイリングが採用されていますが、エンジンは助手席下にレイアウトされるキャブオーバーを採用していました。

キタキツネやアーバンリゾートといったカスタムカーの特別仕様車を設定し、現在のミニバンブームを予見しているようでした。

2代目セレナからFFへと駆動方式を変更!さらに使いやすいファミリーカーへ

2代目のセレナは1999年〜2005年に販売されました。当時ヒットしていた同じクラスのステップワゴンに対抗するため、駆動方式を先代のFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)へと変更したモデルです。

また、乗用ミニバンとして、初めてリアに両側スライドドアを採用したモデルを採用するなど意欲作でした。搭載されているエンジンは2L直4ガソリンエンジンと2.5L直4ディーゼルターボの2種類を設定。

組み合わされるトランスミッションはガソリン車が駆動方式に関わらずCVTを採用しています。2001年にマイナーチェンジを行い、内外装の変更を行うと同時にディーゼルエンジンを廃止し、ガソリンエンジンのみとなりました。

そのガソリンエンジンは2L直4エンジンが新型へと交換され、さらに2.5L直4エンジンを追加するなど充実させています。さらに両側スライドドアにリモコンオートスライド機構を追加し、利便性を高めています。

3代目セレナからハイウェイスターが”復活”

2005年〜2010年に販売された3代目セレナは、ルノーと共通のプラットフォームを採用し、リアブレーキが従来のドラムからディスクに変更されるなど、あらゆる面においてクルマの質感が向上しています。

搭載されるエンジンは2L直4ガソリンエンジンのMR20DE型のみとなり、エクストロニックCVTが組み合わされることにより、タイムラグの少ない鋭いレスポンスと滑らかな加速性能が体感できるようになりました。
デビュー時に廃止されていたスポーティグレードのハイウェイスターを2006年6月に復活。このモデルはエアロパーツを装着しているため、全幅が1700mmを超えているため、3ナンバー車となります。

2007年のマイナーチェンジで、内外装の変更とともに、車両を真上から見たような画像をディスプレイに映し出し、駐車などをサポートするアラウンドビューモニターを採用しました。

正常進化を果たした”4代目セレナ"

4代目セレナは2010年〜2016年に販売されました。室内長を先代より300mmも拡大し、クラストップレベルの室内の広さを実現しました。搭載するエンジンは先代同様2L直4ガソリンエンジンだけですが、直噴化されたことにより、低燃費と高トルクを両立しています。

さらに2012年の一部改良で、2WD車の一部を除いて、新開発のスマートシンプルハイブリッドシステムを搭載。
このシステムはモーターのみの走行はできませんが、ブレーキ時に発生する回生ブレーキバッテリーに溜めて、エンジンパワーが足りないときなどにこの電力を使用して、モーターでアシストするというシステムです。

この4代目セレナも2011年、2012年、2013年とミニバン新車販売台数NO.1に輝きました。

プロパイロットやe-POWERなど5代目セレナは意欲的なミニバンへ

5代目となる現行型セレナは、2016年8月より販売開始しました。現行型セレナは最新の運転支援システムである「プロパイロット」を装着することで話題となりました。

先代モデルでもクラストップレベルだった室内長はさらに延長され現行型では3240mmとなっています。

リアゲートには狭い場所でのモノの出し入れに便利なデュアルバックドアを採用しているのが特徴です。
搭載しているエンジンは2L直4ガソリンエンジンに小型のモーターを組み合わせたスマートシンプルハイブリッドが中心となっています。そして、2018年2月、セレナに待望のe-POWERが追加されます。

このe-POWERは1.2Lガソリンエンジンで発電した電力を使用してモーターを駆動させて走行するシリーズハイブリッドシステムとなっています。

さらに、JC08モード燃費で26.2km/Lという優れた燃費性能を発揮するため、ライバルであるハイブリッド車に比べてより電気自動車ライクなスムーズな加速や静粛性は多くの人に受け入れられました。

2019年8月にマイナーチェンジを行い、内外装のデザインを変更すると同時に、全方位運転支援システムを全車に標準装備し、商品力を向上させています。

現行型5代目セレナのデザインをチェック!

現行型セレナのデザインコンセプトは「家族を包み込む高速ハッピーカプセル」です。フロントマスクは、より力強さを増したフロントグリルから、ヘッドランプそしてサイドへと流れるように続くのが、次世代の日産のデザインを象徴する「Vモーション」です。

このVモーションに、セレナの象徴ともいえる横桟グリルをプラスすることで、押し出し感を出しています。“洗練感”とキーワードの“高速”を表現することで、シャープな印象が強まっています。サイドデザインは、AピラーとDピラーをブラックアウト化し、まるでルーフが浮いているかのようなデザインに仕上げているのが特徴です。

サイドスタイルには、セレナを象徴するシュプールラインを継承。ハイウェイスターでは、ボディ面と専用サイドシルプロテクターとの一体感にもこだわっています。
そして、リアスタイルにも次世代の日産デザインの象徴となる「ブーメランランプシグネチャー」を採用しました。センターにフォーカスしたデザインにより、スピード感とシャープさを演出。

ハイウェイスターでは、バンパーにフロントと共通のモチーフを使い、スタンスのよさと力強さをアップさせています。

現行型5代目セレナのインテリアをチェック!

インテリアにおける次世代の日産デザインのテーマは「グライディングウイング」
まるで、大きく広がる軽くてしなやかな翼のように、センターコンソールからサイドへと広がりを感じさせるデザインが特徴です。
現行型セレナがこれまで以上に大切にしている広さと開放感を実現しています。
また、高級車なみの品質を実現するために熟練の職人が質感の高い合成皮革にステッチを施し、1枚1枚丁寧に手巻きしています。
伸びやかな空間を演出するために、後席から前席まで凹凸をすくなくしたルーフ形状とすることで、伸びやかで広々とした空間を演出しています。
また、サードシートを使用した状態でもラゲージルームの奥行きは450mm。高さは1483mmとクラストップレベルの数値を実現しています。

現行型5代目セレナのパフォーマンス&安全性能をチェック!

現行型セレナにはスマートシンプルハイブリッドと呼ばれる2Lガソリンエンジンとe-POWERと呼ばれる1.2Lガソリンエンジン+モーターのシリーズハイブリッドシステムが搭載されています。

2Lガソリンエンジンでも満足できる走行性能は実現されていますが、やはり、モーターの特性を活かした発進時からスムーズな加速性能と高い静粛性を両立させたe-POWERは魅力です。
元々重量が重いミニバンのセレナですが、サードシートまで人が乗ると、車両総重量はかなり重くなります。しかしe-POWERは、このような状態でもアクセルペダルを軽く踏めばスッと加速してくれます。この加速フィーリングはe-POWERならではのもので、1度味わったら虜になってしまうでしょう。

安全性能は、日産の運転支援システムであるプロパイロットを採用。現在同じクラスのミニバンの中では、最も進んだ運転支援システムを搭載しています。
高速道路などでアクセルとブレーキだけでなく、ステアリングもクルマのシステムで制御するというもの。このプロパイロットがあれば、ロングドライブの負担も大幅に軽減されます。

なぜ今?セレナを中古で買うべき理由!

2016年の販売開始から、4年が経過し、中古車の流通台数は増加の一途。そして現行型セレナの中古車の価格帯は約170万〜約310万円と200万円を切る中古車も出回ってきました。さすがに人気のe-POWERはそこまで下がっていませんが、これまでに比べれば割安感が出ています。

激戦の2Lミニバンクラスにおいて、セレナは最もフレッシュなモデルらしく、燃費性能、安全性能、機能性とすべての面においてライバル車を上回る実力を誇っています。e-POWERばかりが注目を集めますが、スマートシンプルハイブリッドの2Lガソリンエンジンも燃費性能は十分合格ラインをクリアしています。

車両価格で数十万の差があるようであれば、セレナの2Lガソリン車はかなりお買い得です。その数十万円差を縮められるほど皆さんは乗るのでしょうか。そういった走行距離も考慮してグレード選びしてもらいたいです。
セレナにおいて注目は電気自動車フィーリングのe-POWERですが、価格の割安感は圧倒的に2Lガソリン車。基本的な機能が同じならば、価格にこだわって2Lガソリン車を選んでも満足度はかなり高めです。
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