ホンダ ジェイドの欠点(デメリット)は?

ホンダ ジェイドの室内

※この記事には広告が含まれます

ホンダは2018年5月にロールーフミニバン ジェイドをマイナーチェンジし発売を開始しました。ミニバンの居住性を備えながらもワゴン並みの車高であることから、ほとんどの立体駐車場に対応する使い勝手の良さが評判の一台です。マイナーチェンジを経て、ミニバンのほかに2列シート5人乗り仕様のステーションワゴンタイプとスポーツワゴンタイプを新設定。

各仕様に違った強みがあり、生活に合わせたタイプを選ぶことが可能になりました。そんな長所の多いジェイドにも改善が望まれる点があります。光には影があるように、長所には欠点がつきもの。今回はその欠点に注目していきます。

文・PBKK
Chapter
ミニバンとして見るとやや劣る車内空間
改善が望まれるサードシート
スライドドアは不要?
リアシートはスライド不可
ハイブリッド車の運転席周りは収納が少ない
あと20kgが惜しかった

ミニバンとして見るとやや劣る車内空間

ジェイドは、ミニバン、ステーションワゴン、スポーツワゴンの全3タイプが設定されています。その中でもミニバンタイプは、他のミニバンと比べてやや室内空間に劣っていると感じます。
ジェイドの車体寸法は次の通りです。

全長4,650mm×全幅1,775mm×全高1,530mm


ここで、同様にホンダのミニバンであるフリードとオデッセイの室内寸法を見てみましょう。
フリードの車体寸法は、全長4,265mm×全幅1,695mm×全高1,735mm。
オデッセイの車体寸法は、全長4,840mm×全幅1,820mm×全高1,695mmとなっています。フリードに関しては、全長と全幅の面では勝っていますが、全高を見てみるとジェイドは劣っている結果に。オデッセイには、全面的に勝ちを譲っていることがわかります。
フリードとオデッセイは、ホンダを代表する人気のミニバン。広さとしては2車種に軍配が上がりますが、ジェイドの強みはワゴン並みの低全高にあります。都心部に多く設置されている立体駐車場は、背の高いSUVやミニバン、さらには軽自動車までもが停められない事例が増えています。

立体駐車場の中でも特に制限の厳しい機械式は高さは1,550mm。ジェイドの全高1,530mmであれば、立体駐車場の高さの制約を受けることはありません。出先で高さ制限に左右されないことは、大きなメリットとなるでしょう。

改善が望まれるサードシート

サードシート(3列目シート)は、3列シート6人乗りのミニバン仕様の最終列に配されています。その広さは、幅425mm×長さ425mm×高さ875mmとなり、成人男性が座るにはやや心もとない数値です。
また、セカンドシート(2列目シート)には、座り心地バツグンなキャプテンシートを備えています。幅530mm×長さ450mm×高さ975mmとサードシートより一回り大きいことに加えて、固定の大型アームレストを装着。さらに、シートが170mmもスライドする豪華な作りとなっています。
サードシートは、急な乗員に対応できる非常用として活用するのがオススメです。使わない間は、サードシートを格納してラゲッジルームに。ストラップを引くだけのワンタッチで座席が倒れ、座席が倒れても床面は段差のないフラット。ゴルフバッグを4個は積むことができる広さのため、買い物で数週間分を買い込んでも、運べない心配はありません。

スライドドアは不要?

もう一点だけ、ミニバンタイプの欠点を述べていきます。それはスライドドアが採用されていないことです。スライドドアといえばミニバンの必須装備といっても過言ではありません。

人気ミニバンをはじめ、現在は軽自動車にも多く採用されています。スライドドアのメリットは、開ける際に場所に左右されないこと。混み合う駐車場で隣のクルマとの間隔が狭くてもぶつける心配はなく、乗り降りもしやすいです。
しかし、同時に床面が高くなるというデメリットがあります。理由は、ドアの下に位置する敷居部分を指すサイドシルよりも上にレールが配置されるためです。床が高くなることで、その分室内空間は狭くなります。ワゴン並の低全高とミニバンの居住性を兼ね備えるために、ジェイドにはあえてスライドドアを採用しなかったのかもしれません。

リアシートはスライド不可

次に述べるのは、2018年5月のマイナーチェンジで新設定された2列シート5人乗り仕様の欠点ついて。使い勝手良いステーションワゴンタイプとスポーティーな走りを楽しめるスポーツワゴンタイプがある新仕様にも、改善が望まれる点があります。

それは、リアシート(後部座席)がスライド不可なこと。足元のスペースにもっと余裕を持たせたい方や、荷物が大きいからラゲッジスペースを広げたい時になど、スライドできないことは不便だと思われるかもしれません。
しかし、リアシートの足元には元から成人男性が足をクロスして座れるほどのスペースがあります。さらに、後席中央には大型センターアームレストと2人分のドリンクホルダーと小物入れがの付いた便利なポケット、コンソールボックスに後席用のエアコン吹き出し口があり、快適性にも申し分ありません。
さらに、リアシートは6:4分割可倒式のため、左右を別々に倒すことが可能。標準のラゲッジスペースでは荷物が入り切らない場合でも、座席の片側だけ倒すアレンジで解決できます。また、どちら側を倒すかはリアシートの乗員人数で決めましょう。シート右側を倒せば2人まで、左側を倒せば1人まで座れますよ。

ハイブリッド車の運転席周りは収納が少ない

ジェイドのハイブリッド車には、収納の数が少ないという声が上がっています。ハイブリッド車の運転席まわりには、どんな収納があるのでしょうか。ガソリン車と比較して見ていきましょう。
まずはガソリン車。

・ユーティリティーボックス
ガソリン車のみの収納です。シャッター付きで、収納物の飛び出しを防ぎます。

・ドリンクホルダー
運転席と助手席の間に設けられた二口分のドリンクホルダーです。ガソリン車にのみ飛び出しを防ぐシャッターが付いています。

・コンソールボックス
同じく運転席と助手席の間に設けられた大型のボックスです。財布や携帯などの小物はもちろん、CDや保証書などを入れておくのにも便利です。

続いてハイブリッド車です。

・ドリンクホルダー
運転席と助手席の間に横並びで設けられた二口分のドリンクホルダー。長距離ドライブには欠かせない収納ですね。

・コンソールトレイ
シフトレバー下に設置された大きく平たいトレイ。財布や携帯などを手回り品を置けば、クルマから出る際にサッと持ち出せます。

ガソリン車とくらべてハイブリッド車の収納は、コンソールボックスがないことやドリンクホルダーにシャッターが付いていないなど物足りなく感じます。その理由はコンソールボックス部分にバッテリーを積んでいるためです。
一方で、フロントシート(前部座席)の上部やリアシートには、ガソリン車とハイブリッド車の両方に充実した収納が取り付けられています。

まずはフロントシート側を見ていきましょう。

・チケットホルダー
運転席の上部にあるホルダーで、駐車券や入場券などのチケットを挟んでおくのに便利です。

・サングラスホルダー
プッシュ式のホルダーで、サングラスが一つ入る大きさです。手を伸ばせば届く位置にあるので、眩しい時すぐに取り出すことができます。

・ドアポケット
運転席と助手席側に設置されており、ペットボトル飲料や書類を入れるのにピッタリなた深さのある収納ポケットです。

次にリアシート側を紹介していきます。

・シートバックポケット
運転席と助手席の背面にある大きめの収納。厚みのあるものを収納するのは難しいので、ノートや書類、長財布などを入れると良いかもしれません。また、タイプによっては助手席側のみに取り付けられています。

・ドアポケット
セカンドシートの左右ドアにある深めのポケットで、ペットボトル飲料はもちろん、本の収納にも便利です。

・コートフック
セカンドシート右席の上部に取り付けられたフック。ハンガーを持ち寄ればコートをかけることができ、コートにシワが付くのを防げます。

・ドリンクホルダー
サードシートの左右に設置されたペットボトル飲料がすっぽり収まるホルダー。3列シート6人乗りのミニバン仕様にのみ見られます。

バッテリー搭載の関係上、ハイブリッド車の運転席周りに収納が少ないことは事実です。しかし、それ以外にあたるフロントシートの上部やリアシートには多く設けられています。

あと20kgが惜しかった

クルマを購入すると、車両重量税や自動車税をはじめとする税金がかかります。必ず払わないといけないことから税金は可能であれば安くしたい部分です。車両重量税は、0,5tごとに料金があがっていく料金体系です。

ジェイドの車両重量は、「G・Honda SENSING」が1,430kgRSが1,450kg「X・Honda SENSING」と「HYBRID X・Honda SENSING」が1,520kgとなっています。

料金体系に当てはめると「X・Honda SENSING」と「HYBRID X・Honda SENSING」だけ金額が一段階上がってしまうことがわかります。わずか20kgで料金が上がってしまうのは惜しいですね。
それに対して、自動車税はミニバンの中でも比較的安くなっています。自動車税は排気量によって決まり、500ccごとで料金が変わってきます。ミニバンは2.0L超えが多い中で、ジェイドは1.5L

ターボを積むことで排気量を抑えながらも、他のミニバンと変わらない走りを実現しています。車両重量に惜しい部分はありながらも、自動車税を抑えられることは大きなメリットではないでしょうか。
ジェイドには、「こうだったらいいのにな」という惜しい欠点が存在します。しかし、同時にその欠点をカバーできるほどの長所があることもわかりました。便利なスライドドアを非搭載していることも、強みである低全高を活かすためなのかもしれません。

ジェイドをもっと便利にしたい方は、オプションの購入を検討してみてください。「こうだったらいいのにな」を満たせる装備が揃っていますよ。クルマ選びは人生の上で大きな決断。気になるクルマを見つけたときは、欠点ばかりに注目するのではなく、長所を重視してみてくださいね。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細