中古車で買いなのか!?トヨタ SAI(サイ)はどんなクルマ?

トヨタ SAI 2016

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トヨタSAIは2009年から2017年まで販売されていたハイブリッド専用モデルです。トヨタのハイブリッド専用モデルとしてはプリウス以来となったモデルです。本記事ではSAIに関する歴史やグレード、中古車事情までご紹介していきます。

文・西川 昇吾

西川 昇吾|にしかわ しょうご

1997年生まれ。富士スピードウェイ近隣で生まれ育ち、大学で自動車に関する学習をする傍ら、自動車ライターとしての活動を始める。過去にはコミュニティFMのモータースポーツコーナーにてレギュラー出演経験あり。「書くこと、喋ることで自動車やモータースポーツの面白さを伝える」を目標とし、様々なジャンルのライティングや企画に挑戦中。

西川 昇吾
Chapter
トヨタ SAIの概要と歴史
前期と後期の違いは?
ハイブリッドシステムの概要
中古車事情&まとめ

トヨタ SAIの概要と歴史

トヨタ SAIは2009年12月に販売をスタート。ハイブリッド専用車の先輩格であるプリウスと同様に、レクサス店を除くトヨタの全販売チャンネルで取り扱われました。なお、5ヶ月ほど早く販売を開始し、同時並行で開発が行われたレクサス HS250hとは姉妹車の関係になります。

基本的なメカニズムは30系プリウスなどと同じ新MCプラットホームを採用し、パワートレインは2.4L 2AZ-FXEエンジンにハイブリッドシステムの組み合わせで、エスティマハイブリッドやアルファードハイブリッドと同じパワートレインです。

2013年にマイナーチェンジを実施し、2017年11月に販売を終了しました。SAIは姉妹車をレクサスブランドに持つだけあって、内装などの質感が高い高級感のあるモデルです。

前期と後期の違いは?

2013年にマイナーチェンジを受けたSAIですが、このマイナーチェンジで実際に使うユーザーにとって影響があるのは以下のポイントでしょう。
・吸音材と遮音材の増強や遮音ガラスの採用。エンジンマウントの改良などにより、車室内の騒音が低減。
・スポット打点の追加によるボディ剛性の強化。
・最新のSDナビゲーションと10スピーカーを採用。microSDカードスロットやBlu-rayなど新機能を設定。それぞれGとG“Aパッケージ”には標準装備、SとS“Cパッケージ”ではオプション。
・AC100V 1,500WのアクセサリーコンセントをGとG“Aパッケージ”にオプション設定。

ハイブリッドシステムの概要

パワートレインに関してはエスティマハイブリッドやアルファードハイブリッドと同じと記載しましたが、搭載される2.4L 2AZ-FXEエンジンはハイブリッドシステム用に開発されたものになります。ハイブリッドシステムを搭載するモデルとしては、車体に対して比較的大きな排気量のエンジンを搭載しているのが特徴。

ハイブリッドシステムはTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)を搭載。SAIに搭載されたTHSは第三世代となり、システムの軽量・小型化・低コスト化が図られました。市街地はもちろん、高速道路でも不満のない加速性能を誇りながら、JC08モード走行燃費22.4km/L(後期型)という低燃費を実現しています。

中古車事情&まとめ

中古市場の平均価格は140.1万円(2020年1月現在)。長い期間販売していたモデルということもあり、年式による価格差が激しいのが特徴的。ボディーカラーは当初からターゲット層を50〜60代としていたためか、白・黒・シルバーのいわゆる定番色が多い印象を受けます。

装備面を考えると、もちろん後期型を狙うのが吉。少し高くても後で後悔しない選択肢となるでしょう。また、これはどのようなモデルでも言えることですが、ハイブリッド車のSAIは前オーナーがどのようなメンテナンスをしていたかも注目。

可能であれば正規ディーラーで整備されていた個体や、ハイブリッド車に対する知識があるショップでメンテナンスされていた個体を選びましょう。
まだ現行車の装いのあるトヨタ SAI。「低燃費で人とあまり被りたくないけど、派手な車は嫌だ」という人にオススメのモデルです。
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