【要注意】セルフのガソリンスタンドが多くなり増えたトラブル!

セルフ式ガソリンスタンド

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アメリカではセルフのガソリンスタンドは昔から導入されていたが、日本では1998年以降に規制緩和により設置され、いまでは3割を占めるともいわれている。操作方法を覚えれば難しくはないものの、セルフ式ならではのトラブルも増えているようだ。

文・塚田 勝弘

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの記事を展開している。

塚田 勝弘
Chapter
軽自動車だから軽油?
まずは油種の確認を!!
意外に多い給油キャップ・給油口の閉め忘れ

軽自動車だから軽油?

セルフ式ガソリンスタンドが登場してから「軽自動車だから軽油を入れてしまった」という、冗談にしては笑えない都市伝説?を聞いたことがある人もいるだろう。クルマは速度が出なくなり、最後には動かなくなる。

我々は、自動車メーカーが用意する広報車両を借りて取材することが多いのだが、某自動車雑誌編集者がディーゼルエンジンだったので、フルサービスのガソリンスタンドに「軽油で」と頼んだところ、「レギュラーガソリン」を間違って入れられたこともあるそうだ。

まずは油種の確認を!!

そこからはエンジンをかけずにレギュラーガソリンを全部抜いたという。ディーゼルエンジン仕様にガソリンを入れてしまうと、より高額なトラブルになりがちなので、要注意だ。間違って給油していいのは、レギュラーガソリン指定なのにハイオク(プレミアム)ガソリンを入れること。

また、プレミアムガソリン指定なのにレギュラーガソリンを入れても直ちに壊れることはないが、ノッキングなどの原因になる可能性がある。また、燃費や動力性能が本来の性能通りに発揮できなかったり、メーカー保証の対象から外れたりする場合もある。

また、給油が終わったことを知らせるストッパー(オートストップ機能)が作動したのに何度も入れ直すと、ガソリンや軽油が逆流(漏れて)スゴイ勢いで噴出することもある。まさかタバコを吸いながら給油している人はいないと思うが、静電気を発する携帯電話やスマホを使いながらだと引火する可能性もゼロではない。

給油している人もクルマもガソリンスタンドも(防火対策は万全だが)火だるまになるという悪夢もないとは断言できない。万一、大量のガソリンや軽油が吹き出た場合は、セルフ式ガソリンスタンドでも必ずスタッフがいることになっているので、速やかに申し出る必要がある。

とくに冬は静電気が発生しやすいため、静電気除去シートに触れてから給油するのも忘れず(面倒がらず)に行いたい。また、子どもに給油させる動画が非難を集めたことがあるが、トイレ休憩以外は車内に残るか、休憩ルームなどにいさせて給油させるのは御法度。子どもは近づかせないのが鉄則だ。

意外に多い給油キャップ・給油口の閉め忘れ

ほかにもまだある。給油キャップや給油口(フューエルリッド)の閉め忘れだ。満タンまで入っていると、振動により燃料があふれてしまう可能性がある。給油口を開けたままセルフの機械式洗車機に入れて、給油口が外れてしまった(壊れた)ケースもあると、知人から聞いたことがある。

稀にフューエルリッドを開けたまま走っているクルマを見かけることがあるので、少なくないのだろう。また信じられないのが、給油口に給油ノズルを差し込んだまま走り出してしまう人もいるそうだ。火災や給油設備の破損など、重大なトラブルになる可能性がある。
こうしたトラブルを避けるには、愛車でももちろんそうだが、とくにレンタカーなど自分のクルマではないときに、油種の確認、静電気除去シートに触れる、しっかりと差し込みオートストップ機能が働いたら給油を止める、給油キャップと給油口を閉めるといった手順を思い出しながら(指先確認でもしながら)行うのがいいだろう。

またフルサービスの際にはタイヤの空気圧やエンジオイルの汚れ、バッテリーの電圧などを調べて貰えたものだ。しかし、セルフになってからは、ドライバーが気にしないと気づけない。遠出をする前や何か困った際は、従業員を呼ぶのが一番。セルフ式ガソリンスタンドでもサービスがゼロなわけではないのだ。
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