復活したダイハツ ロッキー!どんなクルマだったの?新型はどうなった?

2019 ダイハツ ロッキー

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東京モーターショー2019のダイハツブースでひときわ注目を浴びていたモデルが、小型SUVモデル「ダイハツ ロッキー」です。ある世代以上の方々にとっては、懐かしさを感じさせるモデルネームの復活となったのでした。

文・YOSHIT

YOSHIT

しがない古物商。中古車をたまに販売。愛車遍歴は、いすゞPAネロ、ホンダZ360、ランチア・デルタ・インテグラーレ16V、アルピーヌ・ルノーV6ターボ等々、一貫性もなく。現在はルノー・ルーテシア(CLIO4 120TCe)、KTM RC250(2輪)が愛車。旧車、ラテン車に目がないオッサンです。

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令和の世に復活の「ダイハツ ロッキー(ラガー)」
クロカン仕様だった「初代ダイハツ ロッキー(ラガー)」
スタイリッシュに復活したロッキー
間違いなく売れる!?予感のロッキー

令和の世に復活の「ダイハツ ロッキー(ラガー)」

2019年11月5日に発表されたダイハツの新小型SUVモデルが「ロッキー」です。SUVモデル過多のマーケットにあっても、5ナンバー、1.0Lターボエンジン搭載と、希少ともいえる超小型SUVモデルとなっています。OEM版兄弟モデルの「トヨタ ライズ」と合わせて、早速話題となっている一台。

というのも、このクラスのSUVがスズキ クロスビーのみの状況、かつクセの強いデザインのクロスビーと比較しても、ロッキー/ライズは昨今のスタイリッシュSUVモデルのマナーに沿ったデザインとなっており、市場でもかなり好意的に受け入れられるのでは…という予測もされています。

さて、このダイハツ ロッキー(ラガー)。新型車ではありますが、2代目モデル(実質的には後継ではないそうですが)なのを御存知の方は多いかもしれません。今回は新型発表ということもあり、初代ロッキーも振り返ってみましょう。

クロカン仕様だった「初代ダイハツ ロッキー(ラガー)」

初代ロッキーのデビューは1990年。ネーミングは映画の…ではなく、ロッキー山脈からきています。ラダーフレームを採用し、105馬力の1.6Lエンジンを搭載、当初は5MTのみの設定であり、少々武骨な小型クロカンモデルといった立ち位置。

駆動方式はパートタイム4WD、ロック機構付きセンターデフを持つフルタイム4WD(マイナーチェンジ後廃止)をチョイスできました。

マイナーチェンジで4ATモデル追加、フルタイム4WD仕様の廃止など、ライトなクロカン・RVモデルといった方向性に振られていきましたが、1994年に当時は提携会社であったトヨタが同じ方向性を持つSUVモデル、RAV4をリリースしたことや、ダイハツのもう一回り大きなSUVモデル「ラガー」と統合する形で1997年に日本での販売を終了。

その後ロッキーというモデルネームが復活するのに22年の月日を待つことになります。(海外ではその後数年、販売されていたようです。)

■ 初代ダイハツ ロッキー(F300S型)
全長3,705mm×全幅1,580mm×全高1,725mm
エンジン:HD-E型(直列4気筒1,589㏄SOHCエンジン)
最高出力:105PS[77kW]/6,000rpm
最大トルク:14.3kgm[140Nm]/3,500rpm
10・15モード燃費:10.6km/L
車両重量:1,230㎏

スタイリッシュに復活したロッキー

さて、22年の時を経てモデルネームが復活したロッキーですが、その方向性は初代と異なっています。

ラダーフレームは採用せず、コンパクトカー用DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)プラットフォームが初採用されており、現代のSUVモデルらしい走行性能とスタイルがおごられています。

また特筆すべきはパワーユニットと軽量ボディーで、1.0Lターボエンジンは98馬力、トルク14.3kgmを発揮。初代モデルと遜色ないスペックに加え、車両重量わずか970kg(2WDモデル)と、軽快な走りを想像させるに十分なものとなっています。

加えて、環境性能もJC08モードで23.4km/L、WLTCモードでは18.6㎞/Lと、素晴らしい数値を示しています。

■ 新型ダイハツ ロッキー スペック
全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm
エンジン:1KR-VET型(1.0L直3DOHCターボ)
最高出力:72kW[98PS]/ 6,000rpm
最大トルク:140Nm[14.3kgm]/ 2,400~4,000rpm
JC08モード:23.4km/L・WLTCモード:18.6km/L
車両重量:970kg(2WDモデル)

間違いなく売れる!?予感のロッキー

走破性能も気になるところではありますが、おそらくロッキーで本格的なクロカン走行する方はほぼいないと考えますし、都市部での運用、ことさら狭い日本の道路事情に最高にフィットしたSUVモデルとして熱視線を浴びていると考えます。

正直、筆者も使い勝手の良いクロスビーあたりのサイズのSUVモデルが欲しい…と思っていたクチなので、今回のダイハツ ロッキーの発表には快哉を叫びたいところ。今後、マーケットでどのような評価を受けるか、興味深々の注目モデルといえます。
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