日本に初めて輸入された輸入車ってどんなクルマだったの?

パナール・エ・ルヴァッソールM4型

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メルセデスベンツ・BMW・AUDI・シボレー・ポルシェなどなど、数多くの輸入車が走っている現在の日本。お気に入りの輸入車もあるのではないでしょうか? ですが、皆さんは日本に初めて輸入された車の名前をご存知でしょうか? 今回は日本に初めて輸入された車のお話です。

文・PBKK
Chapter
初めて輸入されたのは明治時代!?
輸入車第一号のスペックは?
気になる輸入目的、その後は?

初めて輸入されたのは明治時代!?

まずはいつ頃に輸入されたのかから触れていきましょう。「日本初の輸入車」というのは実は諸説あるのですが、今一番有力な情報としては、記録としてはなんと1898年。明治31年にも遡るようです。

フランスから輸入されたパナール・エ・ルヴァッソールM4型という車両が、東京の築地から上野までデモ走行を行ったという記録があります。
記録によると、時速30km/hで走行可能だったとのことで、当時の日本人はかなり驚いたのではないでしょうか?

輸入車第一号のスペックは?

さて、車好きなら気なるのはスペックですよね?古いデータなので誤りもあるのかもしれませんが、おおよそのスペックは下記の通りです。

排気量:1,300cc
2気筒ガソリンエンジン
FR駆動 (フロントエンジン・リアドライブ)
密閉式トランスミッションギアボックス
丸ハンドル装備

ちなみに、今では当たり前となっているFR(フロントエンジン・リアドライブ方式)・密閉トランスミッションギアボックス・丸ハンドルなど、すべてこのパナール社が世界で初めて採用し、実用化したと言われています。本当に自動車産業の先駆けと言っても過言ではないでしょう。

気になる輸入目的、その後は?

この輸入車第一号はなぜ輸入されたのでしょうか?そもそもの目的としては、フランスのこの技術を日本へ売り込み、日本での兵器開発・工場建設・機関車開発などの、工業的な目的があったようです。

デモ走行を終えた後に、オークションにかけられて売却予定とされていたようですが、なんと買い手は見つからず。残念ながら母国フランスへ帰っていったようです。
今回は日本に初めて輸入されたクルマについて紹介しました。今では当たり前となっている自動車ですが、このような歴史があって、日本で様々なメーカーの車に乗ることが出来ているのですね。

今後もどのような自動車が輸入されてくるのか楽しみです!
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