ヒッチハイクで長距離移動、日本では違反じゃないの？

道端で通りがかりの車に無料で乗せてもらい、目的地まで移動するヒッチハイク。映画などでご覧になったり、実際に道端でヒッチハイクしている方を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。そのヒッチハイクは、そもそも違法ではないのでしょうか？

旅行の費用を抑えることが出来る
やはり一番のメリットはこれ。無料で移動できるのがヒッチハイクです。移動にお金がかからないのは大きなメリットでしょう。なお、道路運送法の第四条で「一般旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない」と定められているため、乗せてくれた謝礼として金銭を授受することは法令違反となります。これに違反した場合、同法第九十六条では「3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に処す」と記載されています。ヒッチハイクをして金銭を要求された際には拒否することができますし、ヒッチハイクした人を送り届けて、謝礼に金銭を渡された場合には受け取ってはいけません。

友人を増やすことが出来る
ヒッチハイクで乗せてくれる人々は、人助けや旅を応援する気持ち、独りで長距離運転している退屈を紛らわしたい気持ちなどから乗せてくれます。コミュニケーションを拒む人は少ないので、ヒッチハイクをする側にその気があれば、大抵は仲良くなれるでしょう。

その土地の情報を得ることが出来る
例えば旅行先では土地感なんてものはありませんから、現地の生の情報は手に入らないものです。ネットで調べるのではなく、人からの情報だけで旅行するのも楽しいでしょう。ヒッチハイクをした方に、美味しいレストランや、安くて快適な宿などの情報を聞くことが出来るかも知れません。

メリットだけを聞くと楽しそうなイメージのヒッチハイク。しかし、当然ながらデメリットもたくさんあります。

スケジュール通りにいかない
旅行へ行く時にはある程度スケジュールを立てると思います。しかし、ヒッチハイクで旅行するのであれば、十中八九スケジュール通りには進まないでしょう。まずヒッチハイク出来るかも分からないというところから始まります。相当な根気と体力が必要になるでしょう。

何より危険
素性も全く知らない車に乗るわけです。海外ではヒッチハイカーが暴行を受けたり、殺人されたというケースも少なくありません。逆に乗せる側が車を強奪されてしまう事件もあったようです。ヒッチハイカーが女性の方でしたら、ドライバーが女性の車を狙うなど、対策を考えた方が懸命でしょう。そのスリルを楽しんでヒッチハイクをする方もいるようですが、安全に越したことがありません。

危険なことも多いですが、その分、刺激的な体験が出来るのは間違いないのがヒッチハイクです。話のネタに、一度は経験してみると良いかもしれませんね。