トピー工業

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2021年には創立100周年を迎えるトピー工業は、押しも押されぬ世界トップクラスの総合ホイールメーカー。今回の第46回東京モーターショーにも、その先進的な技術力を持ち込んでいます
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デザイン、性能、背反するものを成立させた技術力
進化を続けるスチールホイールも

デザイン、性能、背反するものを成立させた技術力

トピー工業といえば、乗用車はもちろん、バス、トラック、超大型ダンプトラック用といった多様な車種へのホイールを開発、製造している老舗ブランドです。

またグローバルブランドとして年間、スチールホイール約2500万本(5か国9拠点)、アルミホイール約560万本(3か国3拠点)と、スケール感のある展開をしています。それだけのニーズがあるというのは、優れた品質に裏打ちされているのは言うまでもありません。

今回のTMSでのイチオシと紹介していただいたのが、「空力×ブレーキ冷却」、つまりデザインと性能を両立させたコンセプトモデルです。
ホイールとして空力性能(環境・燃費性能)を追求すると、空気抵抗係数を低減させるデザインに収斂せざるを得ません。しかし、そこを追求しすぎると、ホイールスポーク間からの風の流れも抑制されてしまうので、ブレーキの冷却性能が低下してしまう、というジレンマに直面します。

今回、トピー工業が持ち込んだコンセプトモデルは、空力とブレーキ冷却という、背反する性能をもたらせたものです。
独特の「翼上のスポーク断面形状」を採用し、空気の流れを発生させることで、ホイール内の排熱を行う、という仕組みです。これは長年の技術の蓄積と、高度な計算処理によって成立させることができたモデルとのこと。

スポーツ走行をする方にとっても非常に気になるホイールといえそうです。今後、市場への投入が待ち遠しいですね。

進化を続けるスチールホイールも

実用車へのホイール開発もおこなっているトピー工業、小型車向けに開発したデルタホイールは、軽量、低コストを実現。また現行品比20%の軽量化を達成したスチールホイールの展示も。

EV、ハイブリッドモデルが多数発表され、現在も多くのモデルが走っています。ベースグレードはスチールホイールの設定が多いわけで、こうした改良・改善は環境への負荷低減に確実に寄与していくといえます。

「物流の足」の高効率化、環境性能の向上は、私たちに課せられた課題でもあります。SDGsの観点からも、トピー工業のような技術力のある企業の未来への取り組みに、期待していきたいところです。
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