50年の歴史に幕を下ろすマークXの歴史を振り返る!

まーくX

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マークⅡの後継としてマークXが登場したのが2004年。発売前はトヨタとしては珍しいティザー広告によるPRが行われ、『セダンの復権』を目指すべく車名・性能の全てを一新しました。

そのマークXが、2019年12月末日をもって生産完了となり、前身であるマークⅡの誕生から通算して約50年の長い歴史に幕を下ろすこととなります。この記事では、そんなマークXの歩んできた歴史を振り返っていきたいと思います。

文・PBKK
Chapter
初代マークX 120系(2004年‐2009年)
2代目 マークX 130系(2009年‐2019年)
ありがとうマークX

初代マークX 120系(2004年‐2009年)

車名を従来のマークⅡからマークXと一新。マークⅡ以前から採用されていたトラッドデザインからの脱却を目指し、12代目クラウンで大幅刷新されたプラットフォームを採用した新世代の高級セダンです。

エクステリアで特に目を引くのは、強いインパクトを与える3連のプロジェクター式ヘッドランプや滑らかな曲線を描くボンネットフードのシルエット。全高は30〜40mmも低くなり、『走りのスポーツセダン』という印象を与える個性的で高級なイメージを演出しました。

また、トヨタが作る高級セダンではディフューザー構造(マフラーのテールエンドとリアバンパーを一体化)を初めて採用し、これ以降のレクサスなどの高級セダンでもその多くに同構造が踏襲されています。

インテリアとしては、6:4分割可倒式リアシートを採用することで、サーフボードのような大型荷物の積み込み時の使い勝手に優れており、この点がクラウンなどのブランド車にはないマークXの特徴となっています。

その他にも世界トップレベルの衝突安全ボディであるGOAやインテリジェントAFS(ヘッドライトが照らす方向がステアリングの切った方向と同期することで視認性を高める仕組み)を搭載しており、安全性も高いレベルで備わっています。

2代目 マークX 130系(2009年‐2019年)

マークX初のフルモデルチェンジとして、初代の誕生から5年が経過したタイミングで登場。2代目では『glam tech』をエクステリアデザインのコンセプトとして、先代のアグレッシブなデザインをより高いレベルに昇華し、上質感溢れるプレミアムカーとして差別化を図りました。

プレミアムカーのアイコン的存在となったディフューザー構造は2代目では採用されず、バンパーとは別パーツとなるマフラーエンドへと変更。

フロントフェイスは先代に引き続き3連ヘッドランプとメッシュグリルを採用し、リアのコンビネーションランプは今回のモデルチェンジに伴い3連タイプに変更することで、アグレッシブさに磨きをかけつつもスタイリッシュなプレミアムカーとして進化しました。

2代目では先代からのGR系のV型6気筒を引き継いでいるものの、3Lエンジンは新開発の3.5Lの2GR-FSE型へ置き換わり、大幅にパワーとトルクがアップしました。

また、4GR-FSE型である2.5Lエンジンは、プレミアムガソリンからレギュラーガソリンへと仕様が変わり、パワーとトルク性能を若干犠牲にする一方で燃費性能を大きく向上させることに成功します。

安全面ではより厳しくなる安全基準を満たすべく、標準装備をさらに充実させました。カーテンシールドエアバッグなどの7つのエアバッグ、加速する際の車軸の空転を防止するTRC、旋回した際の横滑りを防ぐVSC、そして追突された際の頸部へのショックを軽減するアクティブヘッドレストを標準装備としています。

ありがとうマークX

今回のマークX生産終了により、後輪駆動であるFRセダンはますますその数を減らすことになってしまいました。前輪駆動では味わうことの出来ない、車を自在に操る運転の楽しさを持つFRセダンがまたいつかトヨタから発表される日を待つばかりです。
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Source:
toyota.jp
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