リアスポイラーってどんな効果があるの?

リアスポイラー

※この記事には広告が含まれます

スポーツカーのみならず、セダンやワゴン、ミニバンやSUVなど、ほとんどすべてのクルマにつけることができるドレスアップパーツのリアスポイラーは、単にドレスアップ目的だけでなく、しっかりと走行中に効果を発揮するパーツです。今回は、リアスポイラーの効果について解説していきます。

文・赤井 福

赤井 福|あかい ふく

大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

赤井 福
Chapter
リアスポイラーとは?
リアスポイラーの効果とは?
リアスポイラーの種類は?

リアスポイラーとは?

リアスポイラーとは、クルマのテールゲート上部や、トランク後端にある突起物のことを指します。スポーツグレードのクルマに装着されていることが多く、ノーマルグレードではあまり見かけることはありません。

形状は直角三角形の突起物がボディー後端に控えめに付いているものや、逆にド派手で巨大なものなど様々です。その大きさも、大きいものから小さいものまで、たくさんの種類があり、一見するとリアスポイラーと気づかないような形状もあります。

リアスポイラーの効果とは?

似たような形をしている「リアウィング」というパーツがあります。実は、スポイラーとウィングは効果が異なります。

チューニングカーに取り付けてあるようなウィング(GTウィング)は、走行時に発生する空気の流れをダウンフォース(クルマを地面に押し付ける力)に変え、タイヤのグリップ力の向上や、車体の安定を図るものです。

対してスポイラーは、空気の流れを整流し、主に燃費改善や高速走行時の安定性を高めることが目的です。

走行中はクルマの周囲を空気が流れており、ボディーの凹凸や形状により、上下左右を流れる空気の速度が変わります。

ボディー前面から後方にかけて流れてきた空気は、ボディー後端でクルマの周囲に巻き付くように流れ、綺麗な空気の流れにならず、クルマを上方向に引っ張る力(揚力)の発生や、クルマの進行方向とは逆方向に引っ張る力が発生してしまいます。

これは上下左右から流れてきた空気が様々な速度や角度でボディー後端に集まり、空気の渦を巻いてしまうことによるものです。

リアスポイラーは、この空気の渦の発生を抑制し、スムーズに後方に流すことで、走行安定性の向上や、燃費向上に寄与し、クルマの乗り味を向上させる効果があるのです。

リアスポイラーの種類は?

リアスポイラーには様々種類があります。ボディー後端の上部に取り付けられるテールゲートスポイラー、リアウィングの位置に取り付けられるリアスポイラー、リアバンパーの下部に取り付けられるリアアンダースポイラーなど、取り付けられる位置によって呼び方は様々です。

また他にも、クルマの上下を流れる空気の整流を行うためにフィン状の突起物が付いたものや、カナードがついているものまであります。

整流目的のリアアンダースポイラーには、同時にディフューザーが取り付けられることが多いです。パイプ類やタンク類が多く配置されるクルマの下部は、特に空気の流れを阻害するものが多く、リアアンダースポイラーとディフューザーを取り付けることで、劇的に空気の流れが良くなります。

雨の日の高速道路を走っていると、タイヤの巻き上げではない水しぶきが後方に上がっているのを見たことはありませんでしょうか?ディフューザーを付けると、その整流効果によって、アンダーフロアの空気の流れが改善するのが、一目瞭然となります。
クルマが走行する際、最も抵抗となるのが空気です。この空気をいかにスムーズに後方に流し、ボディー後方での渦の発生を抑制するかがクルマの性能に大きくかかわってきます。

リアスポイラーは、様々な方向から集まってくる空気の流れを綺麗に整え、運転しやすく燃費も良くしてくれる、とても機能的な装備です。カッコいいだけでなく、しっかりと効果を発揮してくれます。高速道路走行が多いユーザーには是非選んでいただきたいアイテムです。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細