フェラーリが月7万?残価設定ローンの仕組み

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近年、残価設定ローンでクルマを安価で購入できるメーカーや販売店が増加しています。特に、フェラーリやポルシェといった「高級」なイメージを持っているメーカーも採用していることから注目が集まっています。一体どのような仕組みなのでしょうか。

文・PBKK

気になる残価設定のカラクリ

近年、残価設定ローンを設定しているメーカーが増えており、日本国内ではトヨタや日産を始めとする多くのメーカーが採用しています。

また、輸入車市場においてもBMWを始めポルシェやフェラーリといった高級車ブランドも採用しており、これまで完全に「夢の車」であった高級車を比較的手軽に所有できるということから人気が集まっています。
では、残価設定ローンとはどのようなものなのでしょうか。残価設定ローンとは、車輌価格の一部をあらかじめ「残価」として据え置き、残りの代金を分割して支払うという方法です。

3年から5年での契約が多いため、残価率は、一般的に3年から5年後の下取り価格を基準に設定されていますが、中には契約時に残価保証制度を取り入れているBMWやフォルクスワーゲンといったメーカーもあります。
契約期間が終了すると、ユーザーは「新しいクルマへ乗り換え」「据置額の一括払い」「車輌の変換」という方法から選択できることが一般的です。

フェラーリが月数万で乗れる?

残価設定ローンを使うと、実際にどの程度安くなるのか、夢の車の代名詞であるフェラーリを例に取り上げてみます。
フェラーリの設定する「フェラーリ プレミアムオーナーシッププログラム」によると、残価設定率は5%からとなっており、これだけど見ると全くオトクではないように見えますが、実は最大75%まで伸びしろがあります。
この据置率は、審査結果によって左右されるため一概には保証できないものの、例えば最大75%の据置率と仮定して、2530万円のフェラーリ ポルトフィーノを購入するとします。

総支払額の2530万から75%の残価1890万円をマイナスすると640万円となり、おおよそ3年間ローンで1ヶ月18万に抑えることが可能です。

しかしながらこれでも高く、もっと支払いを抑えたい場合、例えば頭金400万円を用意することができれば、240÷36ヶ月という計算でざっと月7万円に抑えることが可能です。
夢のスーパーカーを1ヶ月7万円で乗れるとは非常に魅力的です。しかしながら一方で、残価設定ローンの問題点も指摘されており、注意が必要です。

要注意 残価設定ローンの落とし穴

残価設定ローンを契約時に見落としがちなポイントとして、設定された残価率が必ずしも完全保証されるわけではないという点です。

例えば、契約時にあらかじめ走行距離を設定することが一般的であり、それを超えると「走りすぎ」として価値が下がります。さらに事故・修理歴などもマイナスポイントとなり、タバコやペットの臭いもペナルティが課せられる場合があるとされています。


魅力的に映える残価設定ローンですが、注意しないと意外な落とし穴にハマってしまう場合もあります。そのため、自分の生活スタイルに合わせた選択が重要といえるでしょう。
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